2011年06月08日(水) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◎橋本江莉果ショーケース・ライヴ~新しい形のスター誕生か
テーマ:ライヴ評・レポート
◎橋本江莉果ショーケース・ライヴ~新しい形のスター誕生か
【Hashimoto Erica Showcase Live】
注目。
しばらく前に、旧知のプロデューサー、ケン小堀さんとばったり会ったときに、今手がけてる新人がすごいので、ショーケースやるとき、ぜひ見に来てください、と言われた。なんでも、元々女性誌の読者モデルで、たまたまカラオケに行ったら、その歌にノックアウトさせられ、デモテープを作り売り込んだ結果、ソニーから出ることになった。しかも当初はそっと普通に出そうと思っていたところが、社長に気に入られ、同社の今年の一押しになり、大きな期待をかけられることになった、という。ケンさんは、AIの「EO(イーオー)」や「ストーリー」を書き、プロデュースした人物。
その大型新人の名前は橋本江莉果(はしもと・えりか)。10代から20代の女性の間では圧倒的な知名度を誇り、そのブログも日に何十万アクセスもあるという。しかも、このショーケースのバンドマスターを、われらがフィリップ・ウーがてがける、ということもあって、僕的には一気に注目度があがった。
4月末のお台場ゼップで行われたAIのライヴに、江莉果が来ていて、そのとき、一瞬、ケンに紹介された。その後、ドクター・フィリップ・ウーがブルーノートで行ったライヴ(2011年5月12日)で、1曲「涙(なだ)そうそう」を歌ったのを聴いた。このときに彼女の歌声を初めて聴いた。そのときは、クセのないいい声だなあ、という印象を持った。
(そのときのライヴ評)
ドクター・フィリップ・ウー~ブルーノートをファンキー・ジョイントに(パート1)
May 14, 2011
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110514.html
そして、渋谷デュオでのコンヴェンション。なんと、気軽に会場に行ったら、入口にはレッドカーペットが敷かれ、スタッフもスーツにネクタイで、かなりセレブな雰囲気を醸し出していた。中に入ると、テーブルにはロウソク、食事もケータリングが入っていて、ショーケースまで食事を座って食べることになって、しかも、シャンパーンはドンペリ。煌びやかで華やかな、ショーケースとしてはかなり予算がかかったイヴェントになっていて驚いた。この日は暑かったので、渋谷のデュオということなので、短パンで行くことも考えたが、短パンでなくてよかった。(笑)
左・コンヴェンション入口、おしゃれな風船が。右・江莉果オン・ステージ
司会の鮎貝さんがステージに登場し、ひとしきりあいさつをしてから、呼び込んだのが、なんとマジシャンのセロ。セロと江莉果はケンを通して、しばらく前から友達になっていたということで、そのあたりをうまくストーリーにして流暢なトークでショーを進める。タバコやバラ、ティッシュを使ったちょっとしたクローズアップ・マジックを見せる。いずれも、実にうまく、まったくタネなどわからない。しっかりとしたストーリーを語りながら、最後、ステージにあったテーブルの上に壁をとんとん組み立て、セロの合図でその壁の中から江莉果が登場という、マジックで姿を現し観客の度肝を抜いた。すでにやんやの喝采が巻き起こる。しかし、どこから出てきたのだろう。皆目わからなかった。
その時点でもうバンドは待機していて、曲のイントロをプレイし始めていた。それから5曲、いっきに披露した。バンドは、「ソウル・サーチン」などでもおなじみの東京ソウル・メンたちだけに手堅く、うまく。
楽曲は意外とロック調の感じが多く、おなじケンがてがけたAIとは、かなり雰囲気が違う。ロック色もあるストレートなJポップだ。ただし、このバンド・メンバーのためか、グルーヴ感のあるロックだ。
僕は2曲目の「フラワー」のグルーヴ感が気に入った。しかし、5曲目の最初のシングルとなる「アイ・ノウ」は、歌詞に「中目に新しく出来たカフェ・・・」といったフレーズが妙に頭に残り、今の同世代の女子から大きな共感を得そうな気がした。きっと、以前だと、荒井由実(ユーミン)が、「山手のドロフィン~~」と歌って、当時のファンが共感していったように、江莉果も同世代を確実に掴みそうな気がする。3曲目のモータウン風の曲など僕好み。4曲目はスローなピアノからロック調ミディアム・バラードになる。最初はナーヴァスになっていたようだが、徐々に落ち着きを見せ始めた。まだ慶応の大学4年生ということだが、年齢以上に落ち着いて見えた。モデルなどをして、カメラ慣れ、場慣れしているからかもしれない。
ブルーノートではクセのない声と思ったが、この日の5曲を聴くと、とても個性的な声の持ち主で、驚いた。妙なざらつき感が時間の経過とともに、少しずつ皮膚の下のほうに沈殿していく感じだ。セリーヌやマライアなどのきれいな声というより、重く強い声だ。まだまだ荒削りだが、これからライヴの場数を踏み、歌っていけば、歌もどんどん進化していくだろう。
スター誕生。
ダンスのレッスンをしている、と紹介があったので、もっと踊るのかと思ったら、この日はほとんど踊らず。後から本人に聴くと、「今日は歌に集中したかったので、踊りませんでした。踊るときは、曲によってきっちり振り付けして、びしっと踊りたいです」という。
ギターのマサ小浜は、前日から二日連続で見ることになったが、彼によればリハーサルのときに、ケンから、「音源と違ってもいいですから、自由にソロなんかもプレイしてください、ロックなんで」と言われ、驚きながらも、大変嬉しかったので自由に弾かせてもらった、そうだ。確かに、ギター・ソロなんか、なかなか印象的だった。
ライヴ後媒体関係者にあいさつをした後、ミュージシャン、スタッフの前でもあいさつ。きっちりあいさつができ、しっかりと多くの人たちとコミュニケーションが取れる。コミュニケーション・スキルが高くてとてもよい。驚いたのが、たぶん、僕と会うのは2度目で、しかも一度目はほんの1-2分程度しか会っていないのに、僕の名前を覚えていたことだ。名前を覚える、目を見てしゃべるは、コミュニケーションの基本であり、王道とはよくいったものだが、まさにそれ。田中角栄の時代から、変わらない。これはみんなから慕われ、好かれる、そして、多くの媒体の人たちも「応援したい」と思うだろうと感じた。たぶん、遠くのスターというよりも、身近なちょっと手を伸ばせば、同じようになれそうという親近感もあるので、そういう新しい形のスター誕生を予感させる。歌う前からファン・ベースがあるというのがすごい。
ミュージシャン、スタッフへおつかれさま~
今後の展開だが、「アイ・ノウ」が2011年7月27日にシングル・リリース。その後3-4枚シングルを出して、アルバムを年明けくらいのリリースという流れ。その後、ツアーができればいい、といったところ。今年は、クラブなどで小さなライヴを積み重ねていくそうだ。
ライヴ後、セロに「江莉果はどこから出てきたのですか?」と尋ねると、「教えてもいいけど、そうしたら、あなたを殺さなければならない」と笑いながら返答された。
■ メンバー
橋本江莉果 Hashimoto Erica (Vocal)
フィリップ・ウー Philip Woo (Keyboards, MD)
ジェイ・スティックス Jay Stixx (Drums)
マサ・小浜 Masa Kohama (Guitar)
息才隆浩 Sokusai Takahiro (Bass)
ペニーK Penny K (Keyboards)
サユリー Sayulee (Chorus)
有坂美香 Arisaka Mika (Chorus)
高橋あずみ Takahashi Azumi (Chorus)
MC 鮎貝健
■ セットリスト
Setlist : Hashimoto Erika @Duo, Shibuya, June 6, 2011
Convention/MC started 19:19
Performance started 19:30
01. Gimme Love
02. Flowers
03. Enjoy & Happy
04. Serious
05. I Know [7/27 release debut single]
Performance ended 19:54
あいさつ(社長)
MC/Convention ended 20:04
その後、本人は出口で全員とあいさつ
(2011年6月6日、渋谷デュオ、橋本江莉果ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hashimoto, Erica
2011-
【Hashimoto Erica Showcase Live】
注目。
しばらく前に、旧知のプロデューサー、ケン小堀さんとばったり会ったときに、今手がけてる新人がすごいので、ショーケースやるとき、ぜひ見に来てください、と言われた。なんでも、元々女性誌の読者モデルで、たまたまカラオケに行ったら、その歌にノックアウトさせられ、デモテープを作り売り込んだ結果、ソニーから出ることになった。しかも当初はそっと普通に出そうと思っていたところが、社長に気に入られ、同社の今年の一押しになり、大きな期待をかけられることになった、という。ケンさんは、AIの「EO(イーオー)」や「ストーリー」を書き、プロデュースした人物。
その大型新人の名前は橋本江莉果(はしもと・えりか)。10代から20代の女性の間では圧倒的な知名度を誇り、そのブログも日に何十万アクセスもあるという。しかも、このショーケースのバンドマスターを、われらがフィリップ・ウーがてがける、ということもあって、僕的には一気に注目度があがった。
4月末のお台場ゼップで行われたAIのライヴに、江莉果が来ていて、そのとき、一瞬、ケンに紹介された。その後、ドクター・フィリップ・ウーがブルーノートで行ったライヴ(2011年5月12日)で、1曲「涙(なだ)そうそう」を歌ったのを聴いた。このときに彼女の歌声を初めて聴いた。そのときは、クセのないいい声だなあ、という印象を持った。
(そのときのライヴ評)
ドクター・フィリップ・ウー~ブルーノートをファンキー・ジョイントに(パート1)
May 14, 2011
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110514.html
そして、渋谷デュオでのコンヴェンション。なんと、気軽に会場に行ったら、入口にはレッドカーペットが敷かれ、スタッフもスーツにネクタイで、かなりセレブな雰囲気を醸し出していた。中に入ると、テーブルにはロウソク、食事もケータリングが入っていて、ショーケースまで食事を座って食べることになって、しかも、シャンパーンはドンペリ。煌びやかで華やかな、ショーケースとしてはかなり予算がかかったイヴェントになっていて驚いた。この日は暑かったので、渋谷のデュオということなので、短パンで行くことも考えたが、短パンでなくてよかった。(笑)
左・コンヴェンション入口、おしゃれな風船が。右・江莉果オン・ステージ
司会の鮎貝さんがステージに登場し、ひとしきりあいさつをしてから、呼び込んだのが、なんとマジシャンのセロ。セロと江莉果はケンを通して、しばらく前から友達になっていたということで、そのあたりをうまくストーリーにして流暢なトークでショーを進める。タバコやバラ、ティッシュを使ったちょっとしたクローズアップ・マジックを見せる。いずれも、実にうまく、まったくタネなどわからない。しっかりとしたストーリーを語りながら、最後、ステージにあったテーブルの上に壁をとんとん組み立て、セロの合図でその壁の中から江莉果が登場という、マジックで姿を現し観客の度肝を抜いた。すでにやんやの喝采が巻き起こる。しかし、どこから出てきたのだろう。皆目わからなかった。
その時点でもうバンドは待機していて、曲のイントロをプレイし始めていた。それから5曲、いっきに披露した。バンドは、「ソウル・サーチン」などでもおなじみの東京ソウル・メンたちだけに手堅く、うまく。
楽曲は意外とロック調の感じが多く、おなじケンがてがけたAIとは、かなり雰囲気が違う。ロック色もあるストレートなJポップだ。ただし、このバンド・メンバーのためか、グルーヴ感のあるロックだ。
僕は2曲目の「フラワー」のグルーヴ感が気に入った。しかし、5曲目の最初のシングルとなる「アイ・ノウ」は、歌詞に「中目に新しく出来たカフェ・・・」といったフレーズが妙に頭に残り、今の同世代の女子から大きな共感を得そうな気がした。きっと、以前だと、荒井由実(ユーミン)が、「山手のドロフィン~~」と歌って、当時のファンが共感していったように、江莉果も同世代を確実に掴みそうな気がする。3曲目のモータウン風の曲など僕好み。4曲目はスローなピアノからロック調ミディアム・バラードになる。最初はナーヴァスになっていたようだが、徐々に落ち着きを見せ始めた。まだ慶応の大学4年生ということだが、年齢以上に落ち着いて見えた。モデルなどをして、カメラ慣れ、場慣れしているからかもしれない。
ブルーノートではクセのない声と思ったが、この日の5曲を聴くと、とても個性的な声の持ち主で、驚いた。妙なざらつき感が時間の経過とともに、少しずつ皮膚の下のほうに沈殿していく感じだ。セリーヌやマライアなどのきれいな声というより、重く強い声だ。まだまだ荒削りだが、これからライヴの場数を踏み、歌っていけば、歌もどんどん進化していくだろう。
スター誕生。
ダンスのレッスンをしている、と紹介があったので、もっと踊るのかと思ったら、この日はほとんど踊らず。後から本人に聴くと、「今日は歌に集中したかったので、踊りませんでした。踊るときは、曲によってきっちり振り付けして、びしっと踊りたいです」という。
ギターのマサ小浜は、前日から二日連続で見ることになったが、彼によればリハーサルのときに、ケンから、「音源と違ってもいいですから、自由にソロなんかもプレイしてください、ロックなんで」と言われ、驚きながらも、大変嬉しかったので自由に弾かせてもらった、そうだ。確かに、ギター・ソロなんか、なかなか印象的だった。
ライヴ後媒体関係者にあいさつをした後、ミュージシャン、スタッフの前でもあいさつ。きっちりあいさつができ、しっかりと多くの人たちとコミュニケーションが取れる。コミュニケーション・スキルが高くてとてもよい。驚いたのが、たぶん、僕と会うのは2度目で、しかも一度目はほんの1-2分程度しか会っていないのに、僕の名前を覚えていたことだ。名前を覚える、目を見てしゃべるは、コミュニケーションの基本であり、王道とはよくいったものだが、まさにそれ。田中角栄の時代から、変わらない。これはみんなから慕われ、好かれる、そして、多くの媒体の人たちも「応援したい」と思うだろうと感じた。たぶん、遠くのスターというよりも、身近なちょっと手を伸ばせば、同じようになれそうという親近感もあるので、そういう新しい形のスター誕生を予感させる。歌う前からファン・ベースがあるというのがすごい。
ミュージシャン、スタッフへおつかれさま~
今後の展開だが、「アイ・ノウ」が2011年7月27日にシングル・リリース。その後3-4枚シングルを出して、アルバムを年明けくらいのリリースという流れ。その後、ツアーができればいい、といったところ。今年は、クラブなどで小さなライヴを積み重ねていくそうだ。
ライヴ後、セロに「江莉果はどこから出てきたのですか?」と尋ねると、「教えてもいいけど、そうしたら、あなたを殺さなければならない」と笑いながら返答された。
■ メンバー
橋本江莉果 Hashimoto Erica (Vocal)
フィリップ・ウー Philip Woo (Keyboards, MD)
ジェイ・スティックス Jay Stixx (Drums)
マサ・小浜 Masa Kohama (Guitar)
息才隆浩 Sokusai Takahiro (Bass)
ペニーK Penny K (Keyboards)
サユリー Sayulee (Chorus)
有坂美香 Arisaka Mika (Chorus)
高橋あずみ Takahashi Azumi (Chorus)
MC 鮎貝健
■ セットリスト
Setlist : Hashimoto Erika @Duo, Shibuya, June 6, 2011
Convention/MC started 19:19
Performance started 19:30
01. Gimme Love
02. Flowers
03. Enjoy & Happy
04. Serious
05. I Know [7/27 release debut single]
Performance ended 19:54
あいさつ(社長)
MC/Convention ended 20:04
その後、本人は出口で全員とあいさつ
(2011年6月6日、渋谷デュオ、橋本江莉果ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hashimoto, Erica
2011-