2011年05月17日(火) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◎ ジョー・サンプル&クレオール・ジョー・バンド(パート3)
テーマ:ライヴ評・レポート
◎ ジョー・サンプル&クレオール・ジョー・バンド(パート3)
(昨日、おとといからの続き。ライヴ評などは前日・前前日のものをごらんください)
【Joe Sample & Creole Joe Band (Part 3)】
ジョー・サンプル・ポスター
蝶ネクタイ。
ジョー・サンプルは、小さな赤い蝶ネクタイをしている。そして、がっしりとした体格、若干の白髪があるので、遠くから見ると、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダースみたいだ。
ジョーに尋ねた。「なんでまた赤い蝶ネクタイを?」「ああ、あれはね、昔、人気があったジェリー・ロール・モートンを気取ってるんだよ。ジェリーはスーツに蝶ネクタイでとてもクールだった。そんな雰囲気をだしたかったんだ。ジェリーは素晴らしいピアニストだからね。1920年代のハーレムではみんなスーツなんかを着飾っておしゃれしていた。一方で、レイは(ステージで)つなぎを着ている。このバンドのリハーサルをレイのスタジオでやっていたとき、レイが僕の前でギターを弾いてて、その後ろで僕がキーボードを弾いていた。すると、レイが振り返って僕に言うんだ。『こんどのこのバンドでは、クルセイダーズみたいに全員がブラック・スーツを着るのはいやだ。僕はオーヴァーオール(つなぎ)を着るんだ』って言い出したんだよ。つまり今度のバンドは、カントリーの感じを出したいんだよ。テキサスだからね」
ジェリー・ロール・モートン(1890年~1941年、50歳で没)は、ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのピアニスト。1926年にメジャーのRCAと契約したクレオールのアーティスト。様々なスタイルを作り、後のピアニストに大きな影響を与えた。もちろん、ジョー・サンプルもその一人。ジョーの大先輩にあたる。
「ジョー、遠くから見てると、あなたの赤い蝶ネクタイと白髪が、カーネル・サンダースみたいでしたよ」 「カーネル・サンダース?? あはは、そうか。おいみんなヨシが、俺のことをカーネル・サンダースに見えるってさ」(一同爆笑) 「フライド・チキン、食べないとな」
そのレイは、楽屋でもアコースティック・ギターをちらっと弾いていた。「南部のサウンド、ザディコは好きですか?」 「おお、もちろん。いい音楽であれば、なんでも好きだよ。今度のバンドメンバーは、ジョー以外、みんな初めて会うけど、みんないい連中だ」
■クレオール・ジョー・バンド・トリヴィア。
銀色の洗濯板(ウォッシュボード)には、マイクはついていない。ノーマイク。したがってあそこでこすられた音がそのまま会場に響く。後半で客席に下りるところがあるが、近くに来ると音が大きいのがよくわかる。ジェラルドによると、これはジェラルドのカスタムメイド。自分で簡単にこんな感じと絵を書いて業者に作ってもらった。それでもコストは140ドルくらいで、意外と安い。楽器店で買ったら500ドルくらいはするかもしれない。もう7年くらい使っているという。ちょうど肩のところまでギザギザがあるので、そこでも音を出せるようになっている。
CJのアコーディオン、音がひとつ出ない。キーボードが折れているらしい。初日に応急処置をしたが、やはりその音がでない。そこで、CJは、ジョーのアコーディオンを借りる。ジョーも弾く時は、CJは自分のものを使う。CJのものは、中央にCJの文字が赤く電飾でアレンジされ、ぴかぴか光る。
修理中
CJもジェラルドも初来日。ことのほか日本が気に入ったよう。
ジョー・サンプルのザディコ原体験は、彼が6-7歳の子供の頃から。家族に連れられていったイースト・ヒューストンの教会だった。そこで、アコーディオンなどで演奏される音楽に魅せられた。
素晴らしい歌声を聴かせているシャロンは、今回の来日が12回目だという。浅草で行われている音楽イヴェントで「ニューオーリーンズ・ジャズ・オールスターズ」の一員として何回か来ているそうだ。他にもジャズ・シンガーとして来日経験あり。
レイ・パーカーがステージで着ているつなぎは、ロスアンジェルスで買ってきた。だが、サイズがちょっときついらしい。(笑) 一方、CJのスーツは地元ヒューストンで買ったもの。各色揃え、帽子と靴も色を合わせている。おしゃれさんだ。
みんなアメリカン・フードが大好き。フランクリン・アヴェニューのハンバーガーに舌鼓。左がCJ、右の写真がレイ・パーカー。レイの後ろにいるのは、ワォッシュボードのジェラード
(ジョー・サンプル関連、つづく)
■ ライヴは火曜から木曜まで、ブルーノートで一日2ショー
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
ENT>LIVE>Sample, Joe & Creole Joe Band
ENT>ARTIST>Sample, Joe
(昨日、おとといからの続き。ライヴ評などは前日・前前日のものをごらんください)
【Joe Sample & Creole Joe Band (Part 3)】
ジョー・サンプル・ポスター
蝶ネクタイ。
ジョー・サンプルは、小さな赤い蝶ネクタイをしている。そして、がっしりとした体格、若干の白髪があるので、遠くから見ると、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダースみたいだ。
ジョーに尋ねた。「なんでまた赤い蝶ネクタイを?」「ああ、あれはね、昔、人気があったジェリー・ロール・モートンを気取ってるんだよ。ジェリーはスーツに蝶ネクタイでとてもクールだった。そんな雰囲気をだしたかったんだ。ジェリーは素晴らしいピアニストだからね。1920年代のハーレムではみんなスーツなんかを着飾っておしゃれしていた。一方で、レイは(ステージで)つなぎを着ている。このバンドのリハーサルをレイのスタジオでやっていたとき、レイが僕の前でギターを弾いてて、その後ろで僕がキーボードを弾いていた。すると、レイが振り返って僕に言うんだ。『こんどのこのバンドでは、クルセイダーズみたいに全員がブラック・スーツを着るのはいやだ。僕はオーヴァーオール(つなぎ)を着るんだ』って言い出したんだよ。つまり今度のバンドは、カントリーの感じを出したいんだよ。テキサスだからね」
ジェリー・ロール・モートン(1890年~1941年、50歳で没)は、ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのピアニスト。1926年にメジャーのRCAと契約したクレオールのアーティスト。様々なスタイルを作り、後のピアニストに大きな影響を与えた。もちろん、ジョー・サンプルもその一人。ジョーの大先輩にあたる。
「ジョー、遠くから見てると、あなたの赤い蝶ネクタイと白髪が、カーネル・サンダースみたいでしたよ」 「カーネル・サンダース?? あはは、そうか。おいみんなヨシが、俺のことをカーネル・サンダースに見えるってさ」(一同爆笑) 「フライド・チキン、食べないとな」
そのレイは、楽屋でもアコースティック・ギターをちらっと弾いていた。「南部のサウンド、ザディコは好きですか?」 「おお、もちろん。いい音楽であれば、なんでも好きだよ。今度のバンドメンバーは、ジョー以外、みんな初めて会うけど、みんないい連中だ」
■クレオール・ジョー・バンド・トリヴィア。
銀色の洗濯板(ウォッシュボード)には、マイクはついていない。ノーマイク。したがってあそこでこすられた音がそのまま会場に響く。後半で客席に下りるところがあるが、近くに来ると音が大きいのがよくわかる。ジェラルドによると、これはジェラルドのカスタムメイド。自分で簡単にこんな感じと絵を書いて業者に作ってもらった。それでもコストは140ドルくらいで、意外と安い。楽器店で買ったら500ドルくらいはするかもしれない。もう7年くらい使っているという。ちょうど肩のところまでギザギザがあるので、そこでも音を出せるようになっている。
CJのアコーディオン、音がひとつ出ない。キーボードが折れているらしい。初日に応急処置をしたが、やはりその音がでない。そこで、CJは、ジョーのアコーディオンを借りる。ジョーも弾く時は、CJは自分のものを使う。CJのものは、中央にCJの文字が赤く電飾でアレンジされ、ぴかぴか光る。
修理中
CJもジェラルドも初来日。ことのほか日本が気に入ったよう。
ジョー・サンプルのザディコ原体験は、彼が6-7歳の子供の頃から。家族に連れられていったイースト・ヒューストンの教会だった。そこで、アコーディオンなどで演奏される音楽に魅せられた。
素晴らしい歌声を聴かせているシャロンは、今回の来日が12回目だという。浅草で行われている音楽イヴェントで「ニューオーリーンズ・ジャズ・オールスターズ」の一員として何回か来ているそうだ。他にもジャズ・シンガーとして来日経験あり。
レイ・パーカーがステージで着ているつなぎは、ロスアンジェルスで買ってきた。だが、サイズがちょっときついらしい。(笑) 一方、CJのスーツは地元ヒューストンで買ったもの。各色揃え、帽子と靴も色を合わせている。おしゃれさんだ。
みんなアメリカン・フードが大好き。フランクリン・アヴェニューのハンバーガーに舌鼓。左がCJ、右の写真がレイ・パーカー。レイの後ろにいるのは、ワォッシュボードのジェラード
(ジョー・サンプル関連、つづく)
■ ライヴは火曜から木曜まで、ブルーノートで一日2ショー
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
ENT>LIVE>Sample, Joe & Creole Joe Band
ENT>ARTIST>Sample, Joe