2011年05月15日(日) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◎ジョー・サンプルズ・クレオール・バンド・ライヴ(パート1)~ルイジアナのごきげんなパーティー・
テーマ:ライヴ評・レポート
◎ジョー・サンプルズ・クレオール・バンド・ライヴ(パート1)~ルイジアナのごきげんなパーティー・バンド本邦初登場
【Joe Sample’s Creole Band Debut】
初お披露目。
ファンキーでリリカルなキーボード、ピアノを聞かせ日本でも人気の高いジョー・サンプルが12年越しで暖めてきた「クレオール・ジョー・バンド」が世界初のお披露目を東京で行った。これは、彼が以前からやりたかった「クレオールのバンド」。クレオールのバンドとは、ルイジアナ、ニューオーリンズなどに多い黒人とフランス、スペインなどヨーロッパ系の人との間に生まれた人種「クレオール」によるバンド。ルイジアナ、ニューオーリンズにはヨーロッパの香りも持つそのクレオールたちのサウンドとして、「ザディコZydeco」というものがあるが、今回のバンドはそうしたザディコ・サウンドをベースにしたものになっている。まだレコードCDは出ていないが、レコーディングはすませているそうなので、発売が待たれる。その意味で、ライヴで最初にお披露目ということになる。
ジョーがステージで解説する。「今回のバンドは、構想12年で、やっとできあがったバンドだ。ついに12年越しにライヴができる。ザディコは、ルイジアナにある音楽だ。これは、僕が子供の頃からずっとあって、それこそベイビーから100歳の老人まで誰もが同じ曲、同じサウンドを楽しんで、踊れる世代を超えた音楽だった。僕が6歳か7歳の頃、彼(と言って横の長身のCJシェニエー)のお父さんのレコードを初めて聞いてすっかり夢中になった」
CJの父、クリフトン・シェニエーは、ザディコのキング。ニューオーリンズのセカンドラインともルーツを同じくするタイプの似たファンキーでポップで大変ダンサブルなパーティー・ミュージックだ。ほぼ全編、このリズムでショーは進む。1曲、スローというかフォーク・ソングというか、CJがアコーディングを使わず、直立不動になって歌った「イフ・エニバディー・アスク・ユー」は、CJの渋い声が響き、途中のピアノ・ソロ部分が、まさにジョー節を奏でた。CJは初来日で、実にユニーク。この日はゴールドの金ぴかのスーツを着ていた。
第一部のセットリストで一番有名なのは、「ドント・メス・ウィズ・マイ・トゥー・トゥー」だろう。トゥー・トゥーというところを観客に歌わせ、一体感を演出。ただの盛り上がりがさらに盛り上がった。1984年にやはり有名なザディコ・アーティスト、ロッキン・シドニーがヒットさせ、グラミーも取ったザディコ・クラシック。
ロッキン・シドニーの「マイ・トゥー・トゥー」
http://youtu.be/D2gp_BConUo
「トゥー・トゥー」とは、もともとはケイジャンのスラングで「恋人(Sweet Heart)」「スペシャルな人」などを意味する。「Don’t mess with my toot toot」というと、「俺の恋人にちょっかいだすな、女に手を出すな」といったあたりになる。またただ、これがドラッグやセックスも含む意味に解釈も広がるそうで、いろいろな受け取り方があるそうだ。
ロッキンはこれを1973年ごろに書いて以来歌っていたが、1984年にシングルを録音、ヒットさせた。ただこの曲には元歌があるそうで、「マイ・シェー・トゥー・トゥー」といったタイトルで何年も前に歌われていたらしい。それを、ロッキンがうまくアレンジして現在の形にしたそうだ。
ジョーもこのバンドで来日できたことがことのほか嬉しいようで、ずっとごきげんだ。赤い小さな蝶ネクタイが実にかわいらしい。
そして、このバンドに日本人でニューオーリンズ在住のファンキー・ギタリスト、山岸潤史やレイ・パーカーがいるのも嬉しい。このあたりの話は明日以降に。
日本ではあまりなじみのないザディコだが、これを機に知名度があがると嬉しいところだ。
(この項つづく)
今日の「ソウル・サーチン」(午後2時半~インターFM)で少しこのご紹介をします
ライヴは、木曜(19日)まで16日をのぞいて毎日2ショー、ブルーノート東京で。
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
■メンバー
JOE SAMPLE & THE CREOLE JOE BAND featuring RAY PARKER Jr., JUNE YAMAGISHI & C.J.CHENIER
ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド・フィーチャリング・レイ・パーカーJr.、山岸 潤史&C.J.シェニエー
ジョー・サンプル(アコーディオン、キーボード)Joe Sample (accordion, key)
C.J.シェニエー(ヴォーカル、アコーディオン)C.J. Chenier (vo,accordion)
レイ・パーカーJr.(ギター、ヴォーカル)Ray Parker Jr. (g,vo)
ニック・サンプル(ベース、ヴォーカル)Nick Sample (b,vo)
ダグ・ベローテ(ドラムス)Doug Belote (ds)
山岸 潤史(ギター)June Yamagishi (g)
スキップ・ナリア(キーボード)Skip Nallia (key)
シャロン・マーティン(ヴォーカル)Sharon Martin (vo)
ジェラルド・シェニエー(ウォッシュボード)Gerard Chenier(washboard)
■セットリスト ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド
Setlist : Joe Sample & The Creole Joe Band, May 14, 2011
Show started 18:03
01. Creole Joe (Theme)
02. Zydeco Train
03. Look Better Goin’ (Then Coming)
04. Jambalaya Jumble
05. Down In New Orleans
06. (Don’t Mess With) My Toot Toot (Rockin Sidney)
07. If Anybody Ask You
08. Zydeco Bugaloo
09. Louisiana Woman, Texas Man
10. (Low Down) Down Home Zydeco Blues
11. Creole Joe Groove
Show ended 19:20
Second set (予定)
01. Creole Joe
02. Louisiana Lovin’
03. Zydeco Zoo
04. Boomti Boomti Boom Boom
05. Give Me One Good Reason
06. Zydeco Bugaloo
07. Louisiana Woman, Texas Man
08. Jumbalaya (On the Bayou)(Hank Williams)
09. Please Forgive Me
10. Zydeco Train
11. Creole Joe Groove
(2011年5月14日土曜、ブルーノート東京、ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sample, Joe & The Creole Joe Band
2011-
【Joe Sample’s Creole Band Debut】
初お披露目。
ファンキーでリリカルなキーボード、ピアノを聞かせ日本でも人気の高いジョー・サンプルが12年越しで暖めてきた「クレオール・ジョー・バンド」が世界初のお披露目を東京で行った。これは、彼が以前からやりたかった「クレオールのバンド」。クレオールのバンドとは、ルイジアナ、ニューオーリンズなどに多い黒人とフランス、スペインなどヨーロッパ系の人との間に生まれた人種「クレオール」によるバンド。ルイジアナ、ニューオーリンズにはヨーロッパの香りも持つそのクレオールたちのサウンドとして、「ザディコZydeco」というものがあるが、今回のバンドはそうしたザディコ・サウンドをベースにしたものになっている。まだレコードCDは出ていないが、レコーディングはすませているそうなので、発売が待たれる。その意味で、ライヴで最初にお披露目ということになる。
ジョーがステージで解説する。「今回のバンドは、構想12年で、やっとできあがったバンドだ。ついに12年越しにライヴができる。ザディコは、ルイジアナにある音楽だ。これは、僕が子供の頃からずっとあって、それこそベイビーから100歳の老人まで誰もが同じ曲、同じサウンドを楽しんで、踊れる世代を超えた音楽だった。僕が6歳か7歳の頃、彼(と言って横の長身のCJシェニエー)のお父さんのレコードを初めて聞いてすっかり夢中になった」
CJの父、クリフトン・シェニエーは、ザディコのキング。ニューオーリンズのセカンドラインともルーツを同じくするタイプの似たファンキーでポップで大変ダンサブルなパーティー・ミュージックだ。ほぼ全編、このリズムでショーは進む。1曲、スローというかフォーク・ソングというか、CJがアコーディングを使わず、直立不動になって歌った「イフ・エニバディー・アスク・ユー」は、CJの渋い声が響き、途中のピアノ・ソロ部分が、まさにジョー節を奏でた。CJは初来日で、実にユニーク。この日はゴールドの金ぴかのスーツを着ていた。
第一部のセットリストで一番有名なのは、「ドント・メス・ウィズ・マイ・トゥー・トゥー」だろう。トゥー・トゥーというところを観客に歌わせ、一体感を演出。ただの盛り上がりがさらに盛り上がった。1984年にやはり有名なザディコ・アーティスト、ロッキン・シドニーがヒットさせ、グラミーも取ったザディコ・クラシック。
ロッキン・シドニーの「マイ・トゥー・トゥー」
http://youtu.be/D2gp_BConUo
「トゥー・トゥー」とは、もともとはケイジャンのスラングで「恋人(Sweet Heart)」「スペシャルな人」などを意味する。「Don’t mess with my toot toot」というと、「俺の恋人にちょっかいだすな、女に手を出すな」といったあたりになる。またただ、これがドラッグやセックスも含む意味に解釈も広がるそうで、いろいろな受け取り方があるそうだ。
ロッキンはこれを1973年ごろに書いて以来歌っていたが、1984年にシングルを録音、ヒットさせた。ただこの曲には元歌があるそうで、「マイ・シェー・トゥー・トゥー」といったタイトルで何年も前に歌われていたらしい。それを、ロッキンがうまくアレンジして現在の形にしたそうだ。
ジョーもこのバンドで来日できたことがことのほか嬉しいようで、ずっとごきげんだ。赤い小さな蝶ネクタイが実にかわいらしい。
そして、このバンドに日本人でニューオーリンズ在住のファンキー・ギタリスト、山岸潤史やレイ・パーカーがいるのも嬉しい。このあたりの話は明日以降に。
日本ではあまりなじみのないザディコだが、これを機に知名度があがると嬉しいところだ。
(この項つづく)
今日の「ソウル・サーチン」(午後2時半~インターFM)で少しこのご紹介をします
ライヴは、木曜(19日)まで16日をのぞいて毎日2ショー、ブルーノート東京で。
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
■メンバー
JOE SAMPLE & THE CREOLE JOE BAND featuring RAY PARKER Jr., JUNE YAMAGISHI & C.J.CHENIER
ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド・フィーチャリング・レイ・パーカーJr.、山岸 潤史&C.J.シェニエー
ジョー・サンプル(アコーディオン、キーボード)Joe Sample (accordion, key)
C.J.シェニエー(ヴォーカル、アコーディオン)C.J. Chenier (vo,accordion)
レイ・パーカーJr.(ギター、ヴォーカル)Ray Parker Jr. (g,vo)
ニック・サンプル(ベース、ヴォーカル)Nick Sample (b,vo)
ダグ・ベローテ(ドラムス)Doug Belote (ds)
山岸 潤史(ギター)June Yamagishi (g)
スキップ・ナリア(キーボード)Skip Nallia (key)
シャロン・マーティン(ヴォーカル)Sharon Martin (vo)
ジェラルド・シェニエー(ウォッシュボード)Gerard Chenier(washboard)
■セットリスト ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド
Setlist : Joe Sample & The Creole Joe Band, May 14, 2011
Show started 18:03
01. Creole Joe (Theme)
02. Zydeco Train
03. Look Better Goin’ (Then Coming)
04. Jambalaya Jumble
05. Down In New Orleans
06. (Don’t Mess With) My Toot Toot (Rockin Sidney)
07. If Anybody Ask You
08. Zydeco Bugaloo
09. Louisiana Woman, Texas Man
10. (Low Down) Down Home Zydeco Blues
11. Creole Joe Groove
Show ended 19:20
Second set (予定)
01. Creole Joe
02. Louisiana Lovin’
03. Zydeco Zoo
04. Boomti Boomti Boom Boom
05. Give Me One Good Reason
06. Zydeco Bugaloo
07. Louisiana Woman, Texas Man
08. Jumbalaya (On the Bayou)(Hank Williams)
09. Please Forgive Me
10. Zydeco Train
11. Creole Joe Groove
(2011年5月14日土曜、ブルーノート東京、ジョー・サンプル&ザ・クレオール・ジョー・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sample, Joe & The Creole Joe Band
2011-
1 ■無題
こんばんは。
予習も兼ねて吉岡さんのレポートをよく読んでから最終日2ndに参戦です。
ガゼン楽しみになって来ました。