2011年04月08日(金) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 (70回~72回)
テーマ:Walking On Planet C
★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 (70回~72回)
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳
闘病記。
ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年3月28日~3月30日分、写真・キャプション、ユーチューブ、訳注付き。
前回までのブログ、写真、ユーチューブ映像などはソウルサーチンの本サイト、ブログhttp://ameblo.jp/soulsearchin/ をごらんください
このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回から http://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第70回 ラヴ・トレイン
#70 Love Train
Written on Monday, 28 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 28 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/296-walking-on-planet-c-love-train
「ジャスト・ピース・サミット」に顔を出したあと、治療のためのウォーキングに
一日、「ウィ・アー・ファミリー基金」(WAFF)が行っている「ジャスト・ピース・サミット」に顔を出したあと、治療のためのウォーキングに出た。
過去二日、オージェイズの「ラヴ・トレイン」が僕の脳裏から片時も離れない。
僕は心ではヒッピーで、いつも愛の力を信じている。そして、癌を宣告されて以来、さらにそれを感じ感謝している。
「WAFFジャスト・ピース・サミット」は、十代の若者たちが集まる団体「スリー・ドット・ダッシュ」が行う企画イヴェントだ。「スリー・ドット…」は、世界中から「グローヴァル・ティーン・リーダーズ(地球的規模で物を考える十代のリーダーたち)」(GTL)を集めている。
僕の頭から「ラヴ・トレイン」が離れないのも無理はない。様々な十代の若者たち、その保護者、サポーターらと一緒にいるときに、「ラヴ・トレイン」の歌詞が頭の中をループしていた。
(コーラス)世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
(ヴァース) まもなく次の停車地だ。ロシアや中国の仲間にも伝えてくれ。みんな、この列車に乗ろう。そして、この列車を走り続けさせよう
(コーラス) 世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
(ヴァース)アフリカの同胞たちよ、エジプトやイスラエルの仲間にも伝えてくれ。この列車に乗り遅れないでくれ。もしこれを逃すと、君たちが後悔すると思うから
(コーラス)世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
+++++
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第71回 大笑い
#71 A Lot of Fun
Written on Tuesday, 29 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 29 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/297-walking-on-planet-c-a-lot-of-fun
左・「スリー・ドット・ダッシュ」の音楽ビデオを見ているととてもハッピーに。右・僕とジャマル
今日、「スリー・ドット・ダッシュ」の音楽ビデオを見ていると、とてもハッピーになった。「ウィ・アー・ファミリー基金」のイヴェント「ジャスト・ピース・サミット」中、僕はずっとハッピーだった。たくさんの楽しいことがあったからだ。
癌手術後の状態としては、今日はかなり悪かったが、そんなことにくよくよしてても始まらない。「グローヴァル・ティーン・リーダーズ」(世界的視野で見る十代のリーダーたち)がニューヨークに来ていて、僕たちは日々、多くの問題を克服している。僕たちはいかに個々のプログラムの連携を図るかについて一緒になってアイデアを出しあい、グループとしてより効果的なものを作り上げようとしている。
僕たちは真剣に懸命に勉強しているが、それでもたくさん楽しいことがある。ときに、最高の結果というのは、最悪な状況から生まれるものだ。
僕のもっとも売れたシングル、アトランティック・レコードから国内だけで600万枚売れた「ル・フリーク」は、もともと抗議の歌として始まった。実は大晦日にディスコ「スタジオ54」(註1)でライヴをやっていたグレイス・ジョーンズ(註2)に招待され、そこに行ったところ、シックは中にいれてもらえなかったのだ。ディスコのドアマンは僕たちをののしり、目の前でドアをびしゃりと閉めた。グレイスに言われてバックステージのところに行ったのだが、「ファック・オフ」(くそったれ=四文字ワード=放送禁止用語のようなもの)と言われたのだ。
僕たちはもはや中に入れないと悟ったので、アパートに戻り「あ~~、ファック・オフ」というフレーズをいれたグルーヴでジャム・セッションを始めた。それから、僕たちは(「ファック・オフ」というのはあまりにひどいので)「あ~~、フリーク・オフ」と変えて、さらに、最終的には「ア~~、フリーク・アウト」と変えて歌った。世界でもっとも話題を集めていたホットなディスコに入れてもらえなかった失望感にもかかわらず、僕たちはそのことを大いに笑い飛ばし、曲作りで楽しいひと時を過ごし、僕たち最大のナンバー・ワン・シングルを生み出したのだ。
今日、現在コロンビア大学映画学校の部長を勤めている、僕が16歳の頃から知っている友人の一人、ジャマル・ジョセフが、長時間、とても有益な勉強になるレクチャーをしてくれた。それは今日の「スリー・ドット・ダッシュ・ジャスト・ピース・サミット」の中で、映画製作についてのとても難しいワークショップだった。それは厳しく、集中したものだったが、とても楽しいものだった。
(註1)1970年代中期にニューヨークでもっとも流行ったディスコ。マンハッタン54丁目にあったので、「ステジオ54」という名前をつけていた。当時、多くのセレブ、有名人が集まり、そうしたセレブ目当てに一般の客も来たが、ドアマンがおしゃれな人間しかいれなかったために、かなり敷居の高いディスコとして知られていた。ナイルたちは、まだ当時は無名だったので、顔を知られていなかったために、中にいれてもらえなかった。
(註2)1970年代中期、ディスコで大変人気のあった黒人女性アーティスト。ひじょうにファッショナブルで、もともとモデルから転じてシンガーになった。
+++++
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第72回 スリー・ドット・ダッシュはVサイン
#72 Three Dot Dash
Written on Wednesday, 30 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 30 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/298-walking-on-planet-c-three-dot-dash
「ジャスト・ピース・サミット」に戻るため、ミッドタウンの駐車場に車を停め、会場まで歩く
「ウィ・アー・ファミリー基金」(WAFF)の「ジャスト・ピース・サミット」に戻るため、ミッドタウンの駐車場に車を停め、会場まで歩くことにした。僕は2010年10月の終わりに悪性前立腺癌と診断されて以来、ウォーキングを日課にしている。言ってみれば、「スリードット・ダッシュ・サミット」へ歩いていくことで、二つの目的(会場に行くこと、ウォーキングをすること)を遂げることができるわけだ。
「スリー・ドット・ダッシュ」は、WAFFが企画運営する地球規模の新たな取り組み、戦略だ。WAFFは、世界中で積極的に様々な活動をする「グローヴァル・ティーン・リーダーズ(地球規模で物を考える十代のリーダー)」を支援する。その活動は、人類が根本的に必要とする食料、水、健康、最低限の住まい、安全、教育、環境問題などを軸に、より平和な社会を作り、推進しようというものである。「スリー・ドット・ダッシュ」という名前は、電報で使われるモールス信号と二本の指で形作られる「ピース・サイン」つまり「Vサイン」をあわせたものだ。モールス信号で、「V」は、「・・・-(トン・トン・トン・ツーーー))となる。
僕は以前の拠点だったザ・パワー・スーテーション・スタジオ(現アヴァター・スタジオ)の前を通り過ぎた。そこでは、かつて僕たちはあらゆるヴァージョンの「ウィ・アー・ファミリー」を録音した。スパイク・リー・ヴァージョン、チルドレン・ヴァージョン、そして、1978年にオリジナルのシスター・スレッジ・ヴァージョンだ。
そしてもう1曲別の作品をそこで録音した。インパクト・レパートリー・シアターによる「スリー・ドット・ダッシュ」だ。
(下記にビデオ)
Walking on Planet C>70-72>Love Train / A Lot of Fun / Three Dot Dash
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳
闘病記。
ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年3月28日~3月30日分、写真・キャプション、ユーチューブ、訳注付き。
前回までのブログ、写真、ユーチューブ映像などはソウルサーチンの本サイト、ブログhttp://ameblo.jp/soulsearchin/ をごらんください
このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回から http://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第70回 ラヴ・トレイン
#70 Love Train
Written on Monday, 28 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 28 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/296-walking-on-planet-c-love-train
「ジャスト・ピース・サミット」に顔を出したあと、治療のためのウォーキングに
一日、「ウィ・アー・ファミリー基金」(WAFF)が行っている「ジャスト・ピース・サミット」に顔を出したあと、治療のためのウォーキングに出た。
過去二日、オージェイズの「ラヴ・トレイン」が僕の脳裏から片時も離れない。
僕は心ではヒッピーで、いつも愛の力を信じている。そして、癌を宣告されて以来、さらにそれを感じ感謝している。
「WAFFジャスト・ピース・サミット」は、十代の若者たちが集まる団体「スリー・ドット・ダッシュ」が行う企画イヴェントだ。「スリー・ドット…」は、世界中から「グローヴァル・ティーン・リーダーズ(地球的規模で物を考える十代のリーダーたち)」(GTL)を集めている。
僕の頭から「ラヴ・トレイン」が離れないのも無理はない。様々な十代の若者たち、その保護者、サポーターらと一緒にいるときに、「ラヴ・トレイン」の歌詞が頭の中をループしていた。
(コーラス)世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
(ヴァース) まもなく次の停車地だ。ロシアや中国の仲間にも伝えてくれ。みんな、この列車に乗ろう。そして、この列車を走り続けさせよう
(コーラス) 世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
(ヴァース)アフリカの同胞たちよ、エジプトやイスラエルの仲間にも伝えてくれ。この列車に乗り遅れないでくれ。もしこれを逃すと、君たちが後悔すると思うから
(コーラス)世界中の人々よ、手を組もう。そして、愛の列車(ラヴ・トレイン)を走らせるんだ。ラヴ・トレインを。
+++++
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第71回 大笑い
#71 A Lot of Fun
Written on Tuesday, 29 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 29 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/297-walking-on-planet-c-a-lot-of-fun
左・「スリー・ドット・ダッシュ」の音楽ビデオを見ているととてもハッピーに。右・僕とジャマル
今日、「スリー・ドット・ダッシュ」の音楽ビデオを見ていると、とてもハッピーになった。「ウィ・アー・ファミリー基金」のイヴェント「ジャスト・ピース・サミット」中、僕はずっとハッピーだった。たくさんの楽しいことがあったからだ。
癌手術後の状態としては、今日はかなり悪かったが、そんなことにくよくよしてても始まらない。「グローヴァル・ティーン・リーダーズ」(世界的視野で見る十代のリーダーたち)がニューヨークに来ていて、僕たちは日々、多くの問題を克服している。僕たちはいかに個々のプログラムの連携を図るかについて一緒になってアイデアを出しあい、グループとしてより効果的なものを作り上げようとしている。
僕たちは真剣に懸命に勉強しているが、それでもたくさん楽しいことがある。ときに、最高の結果というのは、最悪な状況から生まれるものだ。
僕のもっとも売れたシングル、アトランティック・レコードから国内だけで600万枚売れた「ル・フリーク」は、もともと抗議の歌として始まった。実は大晦日にディスコ「スタジオ54」(註1)でライヴをやっていたグレイス・ジョーンズ(註2)に招待され、そこに行ったところ、シックは中にいれてもらえなかったのだ。ディスコのドアマンは僕たちをののしり、目の前でドアをびしゃりと閉めた。グレイスに言われてバックステージのところに行ったのだが、「ファック・オフ」(くそったれ=四文字ワード=放送禁止用語のようなもの)と言われたのだ。
僕たちはもはや中に入れないと悟ったので、アパートに戻り「あ~~、ファック・オフ」というフレーズをいれたグルーヴでジャム・セッションを始めた。それから、僕たちは(「ファック・オフ」というのはあまりにひどいので)「あ~~、フリーク・オフ」と変えて、さらに、最終的には「ア~~、フリーク・アウト」と変えて歌った。世界でもっとも話題を集めていたホットなディスコに入れてもらえなかった失望感にもかかわらず、僕たちはそのことを大いに笑い飛ばし、曲作りで楽しいひと時を過ごし、僕たち最大のナンバー・ワン・シングルを生み出したのだ。
今日、現在コロンビア大学映画学校の部長を勤めている、僕が16歳の頃から知っている友人の一人、ジャマル・ジョセフが、長時間、とても有益な勉強になるレクチャーをしてくれた。それは今日の「スリー・ドット・ダッシュ・ジャスト・ピース・サミット」の中で、映画製作についてのとても難しいワークショップだった。それは厳しく、集中したものだったが、とても楽しいものだった。
(註1)1970年代中期にニューヨークでもっとも流行ったディスコ。マンハッタン54丁目にあったので、「ステジオ54」という名前をつけていた。当時、多くのセレブ、有名人が集まり、そうしたセレブ目当てに一般の客も来たが、ドアマンがおしゃれな人間しかいれなかったために、かなり敷居の高いディスコとして知られていた。ナイルたちは、まだ当時は無名だったので、顔を知られていなかったために、中にいれてもらえなかった。
(註2)1970年代中期、ディスコで大変人気のあった黒人女性アーティスト。ひじょうにファッショナブルで、もともとモデルから転じてシンガーになった。
+++++
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第72回 スリー・ドット・ダッシュはVサイン
#72 Three Dot Dash
Written on Wednesday, 30 March 2011 03:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 30 March 2011 16:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/298-walking-on-planet-c-three-dot-dash
「ジャスト・ピース・サミット」に戻るため、ミッドタウンの駐車場に車を停め、会場まで歩く
「ウィ・アー・ファミリー基金」(WAFF)の「ジャスト・ピース・サミット」に戻るため、ミッドタウンの駐車場に車を停め、会場まで歩くことにした。僕は2010年10月の終わりに悪性前立腺癌と診断されて以来、ウォーキングを日課にしている。言ってみれば、「スリードット・ダッシュ・サミット」へ歩いていくことで、二つの目的(会場に行くこと、ウォーキングをすること)を遂げることができるわけだ。
「スリー・ドット・ダッシュ」は、WAFFが企画運営する地球規模の新たな取り組み、戦略だ。WAFFは、世界中で積極的に様々な活動をする「グローヴァル・ティーン・リーダーズ(地球規模で物を考える十代のリーダー)」を支援する。その活動は、人類が根本的に必要とする食料、水、健康、最低限の住まい、安全、教育、環境問題などを軸に、より平和な社会を作り、推進しようというものである。「スリー・ドット・ダッシュ」という名前は、電報で使われるモールス信号と二本の指で形作られる「ピース・サイン」つまり「Vサイン」をあわせたものだ。モールス信号で、「V」は、「・・・-(トン・トン・トン・ツーーー))となる。
僕は以前の拠点だったザ・パワー・スーテーション・スタジオ(現アヴァター・スタジオ)の前を通り過ぎた。そこでは、かつて僕たちはあらゆるヴァージョンの「ウィ・アー・ファミリー」を録音した。スパイク・リー・ヴァージョン、チルドレン・ヴァージョン、そして、1978年にオリジナルのシスター・スレッジ・ヴァージョンだ。
そしてもう1曲別の作品をそこで録音した。インパクト・レパートリー・シアターによる「スリー・ドット・ダッシュ」だ。
(下記にビデオ)
Walking on Planet C>70-72>Love Train / A Lot of Fun / Three Dot Dash