2011年01月26日(水) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◎ファンテイジア初来日~ゴスペルを前面に押し出し
テーマ:ライヴ評・レポート
◎ファンテイジア初来日~ゴスペルを前面に押し出した『アメリカン・アイドル』出身のR&Bシンガー
【Fantasia : Contemporary R&B Singer With Gospel Roots】
ゴスペル。
2004年度のアメリカの人気テレビ番組『アメリカン・アイドル』で、ジェニファー・ハドソンなどを破って見事に優勝したのが、ファンテイジア。(発音は、ファンテイジャのほうが近いかも) 1984年6月30日ノース・キャロライナ生まれというから、まだ26歳。優勝したときは19歳だった。
初来日ということで大いに期待したが、その期待は裏切られなかった。歌のうまさ迫力をこれでもかとぶつけてくる若手シンガー。さすが、全米何万人の中から勝ち抜いて頂上にたどり着いただけのことはある。一番印象に残ったのは、迫力のあるそして爆発力のある歌力そのものだ。いまどきここまで熱く歌うのは、たとえば男だったら、ケイシー&ジョジョくらいではないか。昔はたくさんいたとおもうが。ステージに登場したときには、おかっぱ頭風、ちょっとモード風で、一瞬コシノジュンコさんが登場したかと思ったほど。なんて書いたら、ケイシー&ジョジョのいとこだそう。
つっぱった雰囲気のアティトュードを見せるあたりは、いかにも今風。途中の「オールド・スクール・メドレー」では、彼女が70年代や80年代のソウルをも自分のものにしていることがよくわかった。そして、そのベースにあるのが、アメリカ南部に根強く残るゴスペルだ。「パープル・レイン」から続けて歌ったゴスペル曲あたりでは、ビルボードがチャーチになった。このあたりは圧巻だった。フェンテイジアは、ゴスペルをベースにし、それを前面に出した現代R&Bシンガーと言える。
この熱い歌唱は、ノース・キャロライナという土地柄を反映している。まずゴスペルがある地域だからだ。ゴスペル曲にからめたミディアム調の曲で「みんな立ち上がってEverybody get up」とメロディーをつけて歌い、座っているお客さんのところに近づき、手を上げて、立たせる。2階席で座っている人を見つけ、2階にまで上がって盛り上げていた。
途中から盛り上がるといつの間にか、はだしになってステージや会場を練り歩いていた。ちょっと怒っているような雰囲気が日本で言えば和田アキ子風でもあった。ちょっとジャニス・ジョプリンみたいなところもあった。
なんか、とてもプリンスが好きそうに見えたが、「キス」「パープル・レイン」と2曲もプリンスをやったからか。本人はティナ・ターナー、アレサ・フランクリンなどに大きな影響を受けている、という。
バンドは、ドラムス、ギター、キーボード、ホーン3人(トロンボーン、トランペット、サックス)とコーラス3人、これにファンテイジアという計10人がオンステージだ。
彼女はジェットコースターのような人生を歩んでいる。16歳のときに学校でクラスメイトにレイプされ、高校をドロップアウト、17歳で娘を産んだ。2001年8月のことだった。そして、『アメリカン・アイドル』にチャレンジするのが2004年。ご存知の通り見事に優勝しデビュー。デビュー・アルバム『フリー・ユアセルフ』は全米で180万枚の大ヒットとなった。さらに、2006年『ファンテイジア』、2010年『バック・トゥ・ミー』とこれまでに3枚のアルバムを出している。次の4作目はゴスペル・アルバムになるとか。納得だ。これも楽しみ。
1 フリー・ユアセルフ 2004年11月リリース、180万枚のセールス
2 ファンテイジア 2006年12月リリース 53万枚のセールス
3 バック・トゥ・ミー 2010年8月リリース 39万枚のセールス
■ メンバー
ファンテイジア / Fantasia(Vocals)
アシラー・バトルズ / Aseelah Battles(Vocals)
コーリー・ウィリアムズ / Corey Williams(Vocals)
マーク・ディッカーソン / Marc Dickerson(Vocals)
リック / Rick(Trumpet)
ステファノ・ディベッラ / Stefano Di Bella(Saxophone)
ウィルバート・ニール / Wilbert Neal(Trombone)
ジョベン・ヒル / Joven Hill(Keyboards)
ブルース・ロビンソン / Bruce Robinson(Guitar)
ジミー・ヒル / Jimmy Hill(Drums)
■セットリスト
Setlist
Show started 21:33
01. Intro
02. Free Yourself
03. Man Of The House
04. I’m Doin’ Me
05. Collard Greens
06. I Can’t Stand The Rain [Ann Peebles]
07. Why I Love You
08. Come Together [Beatles] ~ (??)
09. Kiss [Prince]
10. Old School Medley: Shake Your Body (Down To The Ground) ~ Rock Steady ~Tell Me Something Good ~ Purple Rain ~ Thank You Lord ~ (Help Me Lord??) ~ Overnight Scenerio ~ Back To Life ~ Tom’s Diner ~ ( ?? )
11. Teach Me
12. When I See You
13. Bitter Sweet
14. Summertime
Enc.Hood Boy
Show ended 22:48
(2011年1月24日月曜、ビルボードライブ東京=ファンテイジア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fantasia
2011-009
【Fantasia : Contemporary R&B Singer With Gospel Roots】
ゴスペル。
2004年度のアメリカの人気テレビ番組『アメリカン・アイドル』で、ジェニファー・ハドソンなどを破って見事に優勝したのが、ファンテイジア。(発音は、ファンテイジャのほうが近いかも) 1984年6月30日ノース・キャロライナ生まれというから、まだ26歳。優勝したときは19歳だった。
初来日ということで大いに期待したが、その期待は裏切られなかった。歌のうまさ迫力をこれでもかとぶつけてくる若手シンガー。さすが、全米何万人の中から勝ち抜いて頂上にたどり着いただけのことはある。一番印象に残ったのは、迫力のあるそして爆発力のある歌力そのものだ。いまどきここまで熱く歌うのは、たとえば男だったら、ケイシー&ジョジョくらいではないか。昔はたくさんいたとおもうが。ステージに登場したときには、おかっぱ頭風、ちょっとモード風で、一瞬コシノジュンコさんが登場したかと思ったほど。なんて書いたら、ケイシー&ジョジョのいとこだそう。
つっぱった雰囲気のアティトュードを見せるあたりは、いかにも今風。途中の「オールド・スクール・メドレー」では、彼女が70年代や80年代のソウルをも自分のものにしていることがよくわかった。そして、そのベースにあるのが、アメリカ南部に根強く残るゴスペルだ。「パープル・レイン」から続けて歌ったゴスペル曲あたりでは、ビルボードがチャーチになった。このあたりは圧巻だった。フェンテイジアは、ゴスペルをベースにし、それを前面に出した現代R&Bシンガーと言える。
この熱い歌唱は、ノース・キャロライナという土地柄を反映している。まずゴスペルがある地域だからだ。ゴスペル曲にからめたミディアム調の曲で「みんな立ち上がってEverybody get up」とメロディーをつけて歌い、座っているお客さんのところに近づき、手を上げて、立たせる。2階席で座っている人を見つけ、2階にまで上がって盛り上げていた。
途中から盛り上がるといつの間にか、はだしになってステージや会場を練り歩いていた。ちょっと怒っているような雰囲気が日本で言えば和田アキ子風でもあった。ちょっとジャニス・ジョプリンみたいなところもあった。
なんか、とてもプリンスが好きそうに見えたが、「キス」「パープル・レイン」と2曲もプリンスをやったからか。本人はティナ・ターナー、アレサ・フランクリンなどに大きな影響を受けている、という。
バンドは、ドラムス、ギター、キーボード、ホーン3人(トロンボーン、トランペット、サックス)とコーラス3人、これにファンテイジアという計10人がオンステージだ。
彼女はジェットコースターのような人生を歩んでいる。16歳のときに学校でクラスメイトにレイプされ、高校をドロップアウト、17歳で娘を産んだ。2001年8月のことだった。そして、『アメリカン・アイドル』にチャレンジするのが2004年。ご存知の通り見事に優勝しデビュー。デビュー・アルバム『フリー・ユアセルフ』は全米で180万枚の大ヒットとなった。さらに、2006年『ファンテイジア』、2010年『バック・トゥ・ミー』とこれまでに3枚のアルバムを出している。次の4作目はゴスペル・アルバムになるとか。納得だ。これも楽しみ。
1 フリー・ユアセルフ 2004年11月リリース、180万枚のセールス
ファンテイジア ジャジー・フェイ ミッシー・エリオット
BMG JAPAN (2006-02-22)
売り上げランキング: 124863
BMG JAPAN (2006-02-22)
売り上げランキング: 124863
2 ファンテイジア 2006年12月リリース 53万枚のセールス
ファンテイジア ビッグ・ボーイ
BMG JAPAN (2006-12-20)
売り上げランキング: 109212
BMG JAPAN (2006-12-20)
売り上げランキング: 109212
3 バック・トゥ・ミー 2010年8月リリース 39万枚のセールス
ファンテイジア シー・ロー・グリーン
SMJ (2010-09-01)
売り上げランキング: 10558
SMJ (2010-09-01)
売り上げランキング: 10558
■ メンバー
ファンテイジア / Fantasia(Vocals)
アシラー・バトルズ / Aseelah Battles(Vocals)
コーリー・ウィリアムズ / Corey Williams(Vocals)
マーク・ディッカーソン / Marc Dickerson(Vocals)
リック / Rick(Trumpet)
ステファノ・ディベッラ / Stefano Di Bella(Saxophone)
ウィルバート・ニール / Wilbert Neal(Trombone)
ジョベン・ヒル / Joven Hill(Keyboards)
ブルース・ロビンソン / Bruce Robinson(Guitar)
ジミー・ヒル / Jimmy Hill(Drums)
■セットリスト
Setlist
Show started 21:33
01. Intro
02. Free Yourself
03. Man Of The House
04. I’m Doin’ Me
05. Collard Greens
06. I Can’t Stand The Rain [Ann Peebles]
07. Why I Love You
08. Come Together [Beatles] ~ (??)
09. Kiss [Prince]
10. Old School Medley: Shake Your Body (Down To The Ground) ~ Rock Steady ~Tell Me Something Good ~ Purple Rain ~ Thank You Lord ~ (Help Me Lord??) ~ Overnight Scenerio ~ Back To Life ~ Tom’s Diner ~ ( ?? )
11. Teach Me
12. When I See You
13. Bitter Sweet
14. Summertime
Enc.Hood Boy
Show ended 22:48
(2011年1月24日月曜、ビルボードライブ東京=ファンテイジア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fantasia
2011-009