◎アル・マッケイ・オールスターズ~アースがもっとも輝いていた時代を再現するシャイニング・スターた
テーマ:ライヴ評・レポート【Al McKay All Stars: Recreate The Sound When EWF Was Most Shining】
輝き(Shining)。
元アース・ウィンド&ファイアーの名ギタリストでソングライターの一人でもあるアル・マッケイが、アース時代、それも一番輝いていた時期の作品をこれでもか、これでもかとたたみかけて演奏する「アル・マッケイ・オールスターズ」のライヴ。彼らがやってきたのは、ちょうど昨年(2009年)12月だから1年ぶり。毎年12月の風物詩になるか。
それにしても、ソリッドでファンキーでポップなバンドだ。基本的には、観客を煽って煽って、躍らせ踊らせ、ブギーなワンダーランドに連れて行く。そして、ところどころに挟み込まれる「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」や、「リーズンズ」(ここでのヴォーカル、ティムとサックスのエド・ウィンのかけあいは壮絶。見所です)、「キャント・ハイド・ラヴ」などのバラード。バラードとアップテンポのダンスソングが絶妙のコントラストを描く。楽曲の硬軟を、柔軟に自由自在に操り、観客を手中に収める。そのステージ・マナーは超一流の四半世紀以上ライヴ・ステージで培われた経験から来る究極のエンターテインメントだ。
アル・マッケイ・オールスターズのレパートリーでもっとも新しいものは、1981年のヒット「レッツ・グルーヴ」。一番古くて1975年の「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」。そう、アースが一番輝いていた時期限定のセットリストなのだ。これはアース・ファンとしては嬉しい限り。
たとえば、ブラス・セクションが実にかっこいい「マジック・マインド」。ホーンが一瞬止まりブレイクになる瞬間、ステージが暗くなり、音が止まった一瞬だけ、ステージ中央にピンスポットがあたり、中央のアル・マッケイを照らす。まさに、アルが輝く瞬間だ。また「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」では、アルを3人のヴォーカリストたちが囲み、ソロを聴かせる。それ以外は、アルはひたすら後ろで地道にしかし確実にギターを刻む。
そして、途中のMCで当日死去が報じられたティーナ・マリーへの追悼の言葉も忘れなかった。
「セプテンバー」では全員がジャンプ、ジャンプ。アンコールは、去年はなかった「ブギー・ワンダーランド」と毎度おなじみの「レッツ・グルーヴ」のメドレーに。途中から1階の観客は総立ちになっていた。アル・マッケイ、彼もまた、シャイニング・スター(輝くスター)だ。これは、毎年必ず見に行く。
■ アースは、もし1枚だけなら、このエッセンスが比較的お勧め
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あるいは、各アルバムを揃えるなら『暗黒への挑戦』から『黙示録』『フェイセス』あたりまで。これら6枚は無敵です。
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■ アル・マッケイ関連・過去記事
2009年12月30日(水)
マイケル・ジャクソン~三浦大知~アル・マッケイ・オールスターズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091230.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=42&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=
April 29, 2009
アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ、タイトにファンキーに灼熱の狂宴
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090429.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=36&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=
March 21, 2008
Al McKay Allstars Live : Big Party Is Happening On The Stage
【アル・マッケイ・オールスターズ~ステージ上は大パーティー騒ぎ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_21.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=35&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=
April 14, 2008
Some Times, A Piece Might Influenced Somebody
【時にひとつの文章が、誰かに影響を与えることもある】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_04_14.html
◎アース・ウインド・アンド・ファイアーの名ギタリスト、アル・マッケイの挑戦 (インタヴュー記事)お勧めです
http://www.barks.jp/feature/?id=52241463
◎アル・マッケイ・オールスターズ・ライナーノーツ
『ライヴ・アット・マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル2002』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/mccay20030723.html
2003/06/12 (Thu)
Crash Between Maurice White And Al McKay
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030612.html
◎アース・ウィンド&ファイアー『ライヴ・イン・リオ』(アル・マッケイ在籍のアースのライナーノーツ)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/earth20030326.html
January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html
(ここにアース関連・過去記事一覧)
■ メンバー
アル・マッケイ / Al McKay (Lead Guitar)
ティム・オウェンズ / Tim Owens(Vocals)
クロード・ウッズ / Claude Woods(Vocals)
ディヴィア・デュケット / DeVere Duckett(Vocals)
マイケル・ハリス / Michael Harris(Trumpet)
マット・フロンク / Matt Fronke(Trumpet)
エド・ワイン / Ed Wynne(Saxophone)
ジャスティン・カーク / Justin Kirk(Trombone)
ベン・ダウリング / Ben Dowling(Keyboards)
ディーン・ガント / Dean Gant(Keyboards)
フレディー・フルウェレン / Freddie Flewelen (Bass)
アーロン・ハガティ / Aaron Haggerty(Drums)
デイヴィッド・リーチ / David Leach(Percussion)
■セットリスト アル・マッケイ・オールスターズ、2010年12月27日
Setlist: Al McKay All Stars
show started 21:33
00. Intro: On The Way Up
01. Serpentin Fire
02. Got To Get You Into My Life
03. Can't Let Go
04. Saturday Nite
05. After The Love Has Gone
06. Reasons
07. In The Stone
08. Fantasy
09. Jupiter
10. Getaway
11. Magic Mind
12. Let your Feelings Show
13. Can't Hide Love
14. That's The Way Of The World
15. September
Enc. Boogie Wonderland
Enc. Let's Groove
show ended 22:55
(2010年12月27日月曜、ビルボードライブ東京=アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>McKay, Al All Stars
2010-
1 ■無題
当日、お目にかかれてうれしかったです。
私もあのサックスとボーカルの掛け合いはいつもとても楽しみにしているパートです。
すみません、一カ所曲名が......
3曲目は "Can't Let Go" です。
失礼いたしました。