2010年11月04日(木) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◆オークションでの手の込んだ新手の詐欺にご注意
テーマ:エッセイ
◆オークションでの手の込んだ新手の詐欺にご注意
【Be Careful For New Type Of Fraud At Auction】
要注意。
友人のMさんはけっこうヤフーオークションで買ったり、売ったり、すでに800件くらいやっているヴェテラン・オークショナーだ。その彼が初めて体験した、おそらくちょっと手の込んだ詐欺の手口。みなさんもご用心。
Mさんが最近いらなくなったとあるカメラを写真付きでヤフオクで売りにだした。するとまもなく、カナダ在住の日本人と名乗る人物から、なぜか英語で問い合わせがあり、1点2000ドル(16万円)で買うという。Mさんはカメラ2台を出していたが、1台5-6万円で落ちればいいやと思っていたので、これはいい、と思い、翻訳ソフトを使いながら、英文を訳し、英語を書き、返事を送った。すると、先方からはシティバンクに2台分、4000ドルを預けた、MさんにEMS(国際ビジネス郵便)で指定された住所(これがなぜかナイジェリア)に送るよう指示し、そのEMSの発送済控えをスキャンしてメールで送れ、それを確認したら、銀行があなたへの支払いを完了する、との旨のメールがきた。
さらに、それとは別に、シティバンクのレターヘッドを模したメールで、4000ドルをMさんに送る用意があるとのこと、EMSの送り状のスキャンを確認しだい、Mさん口座への送金手続きをする、と書いてある。
そこで、Mさんは僕に相談してきた。これは大丈夫か、怪しくないかと。一連のメールを送ってくれたのだが、これが、あやしさ超ぷんぷんのメールであった。一番おかしいのが、シティバンクとされるところからのメールの冒頭の単語が、「コングラッチュレーション!(おめでとうございます)」ときた。よくアフリカあたりからくるスパムメールの文面に雰囲気が似ている。600億ドル入金があるが、それを手に入れるのに6万ドル必要だから振り込め、とか、そういう類のやつ。大文字と小文字との使い方がいい加減で、少なくとも英語ネイティヴの教育のある人間の英文ではない。
Mさんには、これはかなり怪しいからやめといたほうがいい。ヤフーのオークション・サイトには、この商品は海外発送はしないとなっている。そもそも相手は日本語が読めていないようだから、それもおかしい。適当に断りのメールでも送ったらいいんじゃないんですか、と返した。だが、一応、シティバンクのどこかのオフィースに行って、これらの書類、メールを見せて、相談されたらどうですか、と答えた。
そして、Mさんは翌日、シティバンクに行った。すると、送られてきたメールのシティバンクのロゴは、どうやらホームページからコピーしたらしい、ということ。また、銀行自体は、送金はされたら、そのまま送金処理をして、物品の送品確認をして送金するというサーヴィスは、少なくとも日本ではやっていない、ということ。シティバンクっぽいメアドも、実は、ドメインより前のところが、シティバンクで、@の後のいわゆるドメインは、シティバンクではない。だから、おそらく本人がこのメールに答えられるようだ。そこで、ここでの結論も「詐欺」。
といったことで、相手には、「これは海外には発送できません」とでも送ればいいのでは、それで終わり、ということで決着だと思った。そしたら、先方からは、その後も、発送はしたか、と、しつこく、しかも、かなりアグレシヴなメールが来ている、という。
よくよく考えてみると、カナダ在住日本人という設定からおかしい。さらに、商品をナイジェリアに送れ、というのも変。そこで思いついたのが、このメールの差出人がナイジェリアに住んでいる人物ではないか、ということ。カナダ、さらに、ロンドンにも住所があるように見せかけ、でも、商品の発送先はナイジェリアと、ストーリーをより複雑化している。ロンドン、カナダ、ナイジェリアの住所など、ひょっとしたらグーグル・アースあたりで、実在するかどうか、確認できるかもしれない。5-6万で売れればいいと思っていたものに、最初から2000ドル(約16万円)もつけるのもおかしい。あとから考えると、おかしいことはいくつもあるのだが、当人、当事者だと意外とわからないものかもしれない。
ヤフオクで、海外からあやしいメールが来たらご用心。
ESSAY>
【Be Careful For New Type Of Fraud At Auction】
要注意。
友人のMさんはけっこうヤフーオークションで買ったり、売ったり、すでに800件くらいやっているヴェテラン・オークショナーだ。その彼が初めて体験した、おそらくちょっと手の込んだ詐欺の手口。みなさんもご用心。
Mさんが最近いらなくなったとあるカメラを写真付きでヤフオクで売りにだした。するとまもなく、カナダ在住の日本人と名乗る人物から、なぜか英語で問い合わせがあり、1点2000ドル(16万円)で買うという。Mさんはカメラ2台を出していたが、1台5-6万円で落ちればいいやと思っていたので、これはいい、と思い、翻訳ソフトを使いながら、英文を訳し、英語を書き、返事を送った。すると、先方からはシティバンクに2台分、4000ドルを預けた、MさんにEMS(国際ビジネス郵便)で指定された住所(これがなぜかナイジェリア)に送るよう指示し、そのEMSの発送済控えをスキャンしてメールで送れ、それを確認したら、銀行があなたへの支払いを完了する、との旨のメールがきた。
さらに、それとは別に、シティバンクのレターヘッドを模したメールで、4000ドルをMさんに送る用意があるとのこと、EMSの送り状のスキャンを確認しだい、Mさん口座への送金手続きをする、と書いてある。
そこで、Mさんは僕に相談してきた。これは大丈夫か、怪しくないかと。一連のメールを送ってくれたのだが、これが、あやしさ超ぷんぷんのメールであった。一番おかしいのが、シティバンクとされるところからのメールの冒頭の単語が、「コングラッチュレーション!(おめでとうございます)」ときた。よくアフリカあたりからくるスパムメールの文面に雰囲気が似ている。600億ドル入金があるが、それを手に入れるのに6万ドル必要だから振り込め、とか、そういう類のやつ。大文字と小文字との使い方がいい加減で、少なくとも英語ネイティヴの教育のある人間の英文ではない。
Mさんには、これはかなり怪しいからやめといたほうがいい。ヤフーのオークション・サイトには、この商品は海外発送はしないとなっている。そもそも相手は日本語が読めていないようだから、それもおかしい。適当に断りのメールでも送ったらいいんじゃないんですか、と返した。だが、一応、シティバンクのどこかのオフィースに行って、これらの書類、メールを見せて、相談されたらどうですか、と答えた。
そして、Mさんは翌日、シティバンクに行った。すると、送られてきたメールのシティバンクのロゴは、どうやらホームページからコピーしたらしい、ということ。また、銀行自体は、送金はされたら、そのまま送金処理をして、物品の送品確認をして送金するというサーヴィスは、少なくとも日本ではやっていない、ということ。シティバンクっぽいメアドも、実は、ドメインより前のところが、シティバンクで、@の後のいわゆるドメインは、シティバンクではない。だから、おそらく本人がこのメールに答えられるようだ。そこで、ここでの結論も「詐欺」。
といったことで、相手には、「これは海外には発送できません」とでも送ればいいのでは、それで終わり、ということで決着だと思った。そしたら、先方からは、その後も、発送はしたか、と、しつこく、しかも、かなりアグレシヴなメールが来ている、という。
よくよく考えてみると、カナダ在住日本人という設定からおかしい。さらに、商品をナイジェリアに送れ、というのも変。そこで思いついたのが、このメールの差出人がナイジェリアに住んでいる人物ではないか、ということ。カナダ、さらに、ロンドンにも住所があるように見せかけ、でも、商品の発送先はナイジェリアと、ストーリーをより複雑化している。ロンドン、カナダ、ナイジェリアの住所など、ひょっとしたらグーグル・アースあたりで、実在するかどうか、確認できるかもしれない。5-6万で売れればいいと思っていたものに、最初から2000ドル(約16万円)もつけるのもおかしい。あとから考えると、おかしいことはいくつもあるのだが、当人、当事者だと意外とわからないものかもしれない。
ヤフオクで、海外からあやしいメールが来たらご用心。
ESSAY>
1 ■これは
すごい詐欺ですね。毎日読ませて頂いてますが、いつもとは違う意味で今日も読ませて頂いて、良かったです。ヤフオクは自分もたまに出品してるので、気を付けないとですね。