2010年10月08日(金) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

◇ジョン・レジェンド新作『ウェイク・アップ』は彼の最高傑作 (パート2)~「ウェイク・アップ・エ

テーマ:アーティスト関連
◇ジョン・レジェンド新作『ウェイク・アップ』は彼の最高傑作 (パート2)~「ウェイク・アップ・エヴリバディー」訳詞

カヴァー。

ジョン・レジェンドがカヴァーした「ウェイク・アップ・エヴリバディー」。1975年暮れにハロルド・メルヴィン&ブルーノーツが発表した傑作曲だ。リードを歌うのは、テディー・ペンダグラス。

僕はこの「ウェイク・アップ・エヴリバディー」がもともと大好きで、オリジナルのハロルド・メルヴィン&ブルーノーツの1975年のヴァージョンはそれこそ盤が擦り切れるほど聴いた。最初7インチのシングルを手に入れ聴いたが、この歌詞が知りたくて、いわゆる耳コピーをした。何度も繰り返しかけて、英語の歌詞を紙に書き取り、わからない単語を辞書を引きながら意味を理解しようとした。英語の歌詞を一生懸命理解しようとしたのは、一番最初がドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」で、2番目がこの「ウェイク・アップ・エヴリバディー」だったような気がする。

その後アルバムがリリースされ、輸入盤なのにそこにはしっかりと歌詞カードがはいっていて、聴き取った英語詞と答え合わせをし、改めてその内容を読んだことを思い出す。今でこそ、歌詞がネットでぽんとでてくるようになったが、当時はソウルの歌詞なんて、なかなか入手できなかった。

さて、これはオージェイズの「バックスタバーズ」を書いたジョン・ホイトヘッドとジーン・マクファーデンとヴィクター・カースターフェンが書いた作品。彼らはこれより前にハロルド・メルヴィンたちに「バッド・ラック」の大ヒットを提供している。このメッセージは、ちょうどヴェトナム戦争や当時の社会情勢に対する批判、メッセージだが、この内容は2010年の今日でもどんぴしゃにあてはまる。マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」と並ぶほどの傑作曲だ。

当時、僕は六本木の「エンバシー」という黒人が多くやってくるディスコで週末DJをしていた。ここは横須賀や座間からたくさんの黒人兵が集まってくるので、普通のディスコとはまったく違った雰囲気で、ちょっと怖かった。とは言っても、ふだんは僕はいつもDJブースの中にいたので、それほど危険は感じなかったのだが、真っ暗な店内はそれだけで怪しげだった。

この「ウェイク・アップ・エヴリバディー」はテンポが遅いのでチークでかけたが、最初のうちは誰も踊らない。ところがチーク明けにかけるようになると、少しずつブラザーたちが踊りだすようになった。そして、これがFENなどでかかってヒットしてきて、ブラザーたちも曲自体を覚えるようになると、そのチーク明けから、体を揺らしながら踊るようになったのだ。しかし、これで踊る日本人はほとんどいなかったように思う。たぶん、これで踊っていた店は、このエンバシーか、六本木の「アフロレイキ」か、赤坂の「ハーレム」くらいだろうと思う。

最初はシングル盤(7インチ)でかけていたが、アルバムが出るとアルバム・ヴァージョンをかけるようになった。アルバムにはもっとわかりやすいフィリー・ダンス曲があり、次第にこの「ウェイク・アップ・エヴリバディー」から、他の楽曲「テル・ザ・ワールド…」や「キープ・オン・ラヴィン・ユー」などをかけるようになる。シングルは1975年11月にリリースされ、全米のソウル・チャートで1位になった。

この曲は後に1995年にイギリスのソニヤ・エヴァンスがカヴァー、また2004年に大統領選に関連してベイビーフェイスがプロデュースし、オールスターでレコーディングされている。オールスターはブランディー、メアリーJブライジ、ミッシー・エリオット、フローエトリー、ジャヒーム、ミュージックソウルチャイルドら多数。

◇ウェイク・アップ・エヴリバディー
(ジョン・ホワイトヘッド、ジーン・マクファーデン、ヴィクター・カースターフェン作)
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ(リード・シンガー:テディー・ペンダーグラス)1975年

みんな目を覚ませ、ベッドで寝てる場合じゃない
ネガティヴに考えてもしょうがない、前向きに考えるときがやってきた
世界はかつてあった姿から劇的に変わりつつある
憎しみが世界にあふれ、戦争と貧困が蔓延している

教師たちよ、教育者たちよ、目を覚ませ、
今までと違う新しい方法で教育を始めるときがやってきた
きっと、生徒たちも、教師が言わなければならないことに耳を傾けてくれるだろう
若き生徒たちこそ、これから世界に出て行き、世界を手にする者だからだ
生徒や子供たちに物事を教えるとき、教師はベストを尽くさなければならない

(コーラス)
このまま放置していたら、世界は今よりは決してよくならない
世界は今よりよくならない、君と僕とで、チェンジしなければならない

目覚めよ、あらゆる医者たちよ、老人たちを治してくれ
彼らこそ、今までの地獄をすべて背負っている
審判の日まで(最期の日まで)彼らはそれほど長くは生きられない
だから彼らが旅立つ前に少しでも彼らをハッピーにしてあげてくれ

目覚めよ、建築家たちよ、新しい国を作るときがやってきた
我々が一緒に手を組めば新しい国を作ることが出来る
ひとつ肝に銘じなければならないのは、新たな国を作ることを心にしっかりと刻むことだ
いつでも、そう心に刻めば、必ずそれは実現する

(訳詞・ザ・ソウル・サーチャー)

Wake Up Everybody
(written by John Whitehead, Gene MacFadden, Victor Carstarphen)

Wake up everybody no more sleepin in bed
No more backward thinkin time for thinkin ahead
The world has changed so very much
From what it used to be so
there is so much hatred war an' poverty

Wake up all the teachers time to teach a new way
Maybe then they'll listen to whatcha have to say
Cause they're the ones who's coming up and the world is in their hands
when you teach the children teach em the very best you can.

Chorus
The world won't get no better if we just let it be
The world won't get no better we gotta change it yeah, just you and me.

Wake up all the doctors make the ol' people well
They're the ones who suffer and who catch all the hell
But they don't have so very long before the Judgement Day
So won'tcha make them happy before they pass away.

Wake up all the builders time to build a new land
I know we can do it if we all lend a hand
The only thing we have to do is put it in our mind
Surely things will work out they do it every time.

Repeat Chorus

Chorus
The world won't get no better if we just let it be
The world won't get no better we gotta change it yeah, just you and me.

□ これがオリジナル盤。アルバムは名盤です。

ウェイク・アップ・エヴリボディ!
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ
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□ テディー・ペンダグラスの『エッセンシャル』にも入っています

エッセンシャル・テディ・ペンダーグラス
テディ・ペンダーグラス ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ ホイットニー・ヒューストン ステファニー・ミルズ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2007-12-19)
売り上げランキング: 162951


ENT>MUSIC>SONG>Wake Up Everybody
ENT>MUSIC>Legend, John
ENT>MUSIC>Pendergrass, Teddy
ENT>MUSIC>Melvin, Harold & The Bluenotes

コメント

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1 ■お久しぶりです!

いつもBLOG見てますよ! 吉岡さんこのALBUMについて書いてくれたのが嬉しくてついコメントしました!やはりこの時代にこのALBUMをRELEASEしたのは意味ありますね!久しぶりに新譜を色々聴きにTOWERに行ったのですが唯一気に入ったのが、このALBUMです!
吉岡さん、またどこかでお会いしましょう!
peace,love&music always...
M-OTO funkbeat

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