2010年07月25日(日) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
◎プリンス・フランスとベルギーでのライヴ・レポート(パート1)
テーマ:ライヴ評・レポート
◎プリンス・フランスとベルギーでのライヴ・レポート(パート1)
【Prince Live Report From France And Belgium】
熱狂。
プリンスが2010年7月9日、10日、フランスとベルギーでライヴを行った。その模様をプリンス・フォロワーのツナさんが観戦。ライヴ・レポートをお願いした。セットリスト、メンバーもある詳細なものなので、フランス編とベルギー編の2パートにわたっておとどけします。ツナさん、大変ありがとうございます。
+++++
プリンス・フランス・ライヴ・レポート(パート1) by TUNA
体力勝負。
プリンスのライヴは、3年前に『スーパーボウル』のハーフタイム・ショーで見ました。ただ、あれは3階席というはるか遠くだったこと、また、20分程度の短いショーだったので、特に深い印象はありませんでした。プリンス・ライヴはそれ以来、プリンスのフル・ショーのライヴとして私が見るのは4年ぶりになります。ただし、プリンス自身は昨年(2009年)4月にロスアンジェルス郊外のコウチラというところで、夏にスイスのモンルー・ジャズ・フェス、フランスで2日間公演しています。それ以来だと思います。
会場はフランス北部アラスの街にあるラ・シタデルというところ。パリから日本の新幹線のようなTGVという電車に乗って北に向かうこと約50分。アラス駅に到着。そこから15分ほど歩いて会場に。夏フェスなども行われる大きな会場で、パール・ジャム、ブラック・アイド・ピーズなどもここでライヴをやります。とにかく開場まで長時間待って並びました。開場時間に、並んでいたファンが一斉に自分の場所を取る為に走るなんて知らなかったから驚きましたが、なんとか最前列を取りました。でも、直ぐに後ろをみたら人が幾重にも並んでいたので、もうその時点でトイレやビールや食べ物を諦めました。長時間並んだ上、こんな状態だったから私よりも身体の大きな方が失神して警備員に担ぎ出された人も何人もいました。それぐらい過酷でした。(笑)一番前のポジションを獲得してからは、私は水分も取らないように注意しました。日本ほど湿度はないのですが、熱中症のようになって担ぎ込まれた人もいたようです。
我々は「ゴールデンサークル」というステージ前のスペースで124ユーロ(約14000円=1ユーロ・112円換算)。真ん中から仕切られていて、その後ろは80ユーロ(約9000円)だったかな。もう後ろを見ても背が高い人たちばかりでどれぐらい人がいるか見当つきませんでしたが、スクリーンで会場全体を映す限り2~3万人ぐらいいるように見受けられました。開場まで約9時間、前座のミント・コンディションとラリー・グラハム開演まで約12時間、プリンスの登場まで約14時間待ちました。いわゆるスタンディングですから、始まるまでがほんとに長かった。ミント、グラハムだけでも2時間経っているので、本当に体力勝負でした。
プリンスは7月にリリースされたばかりの新作アルバム『20Ten』のジャケットをデザインされた衣装を着てました。驚いたのは、ステージ下でギターを手渡す係がいなかったこと。前回来日時はいたのですが、今回は曲ごとにギターとピックを渡したり、チューニングをしたりする人がいないので、曲ごとに自分でギターを持ち替えていました。今までギターは投げ捨てていた人なのに(笑)大事に扱っていて大人になったなぁと思いました。マイクスタンドの両側に一本ずつギターを立てかけていましたが、「キス(Kiss)」が始まる前には、ダンスをするスペースを作る為に自らギターを遠くに置いてぶつからないように配慮しており、そんな姿に驚きました(笑)
下記セットリストにある「セクシー・ダンサー VS ル・フリーク(Sexy Dancer vs Le Freak)」ですが、これは、ユーチューブを視聴いただければわかりますが、「セクシー・ダンサー」のイントロで驚かせたと思ったら、プリンスがリズムを弾きながら、バックコーラスがシックの大ヒット「ル・フリーク」の歌詞を歌い、オーディエンスが「フリーク・アウト」と叫ぶのです。見事なコール&レスポンスで実に格好よかった。
また、ツアーの前半にはシーラEも同行していたのですが、この2日間はステージには現れませんでした。MCで「What Time Is It?」なんていうからフランスでは復活が噂されているザ・タイム(The Time)が飛び入り出演するのかと思いきや、「Time To Get Funky」なんていうコール&レスポンスでちょっと驚いたやらがっかりだったり(笑)
ちなみに、プリンス本人は最前列にいた私に気がついたのかステージから降りてきて何人かに握手というかハイタッチをしに来たときは一番最初に来ましたよ! (註:プリンスは、ツナさんのことを知っています)
下記セットリスト「マウンテンズ」のところでは、ジャクソンズの大ヒット「シェーク・ユア・ボディー」をいれてやっていました。
バンドメンバーについてですが、ドラムスとベースは夫婦。ドラムスのコーラ・コールマンは、フランク・マッコムで来日もしています。数年前に来日したときに、プリンスのホームパーティーに呼ばれたという話をしていました。そのあたりをきっかけにプリンス・バンドに入ったのでしょう。キーボードのカサンドラは、シーラEのバンド、COEDのメンバー。私はプリンス・バンドでは今回初めてみました。またハーモニカが入るのも初めて見ましたが、現地では人気の人のようでした。ひょっとしたらここ(フランス)だけのゲストかもしれません。キーボードのモーリスは、長年プリンス・バンドで活躍しています。10年くらいはいるのではないでしょうか。ただし、来日時にははいってませんでしたが。ヴォーカルのシェルビーはスーパーボールでも見ていますが、今回はスキンヘッドになっていました。残る2人のヴォーカルは私は今回初めて見ました。バンドは、ひじょうにタイトでかっこよかった。素晴らしかったです。熱狂しました。
最初のアンコール1曲目の「ダンス・(ディスコ・ヒート)(Dance (Disco Heat) (inc. Housequake and Everybody Loves Me chants))ですが、「ダンス(ディスコ・ヒート)」はディスコ・シンガー、シルヴェスターの大ヒット。それに新譜に収録されている「エヴリバディー・ラヴズ・ミー」をメドレーのような形でやっていました。なんと、CDを聴く前にライヴで披露していました。その時にはわかりませんでしたが、CDを聴いて驚きました。
ここの前でやった会場ではアンコールは2回だったそうで、3回目のアンコールはここ以降だけのようです。
結局3回のアンコールに応えてくれ、深夜12時くらいまで2時間15分のステージでした。
■プリンス最新盤 『20TEN』(2010年7月リリース)
以下がメンバーとセットリストです。
■The Band Members
Prince - vox, guitar, bass, keyboards
Cora Coleman-Dunham - drums
Josh Dunham - bass
Morris Hayes - keyboards
Cassandra O'Neal - keyboards
Frederic Yonnet - harmonica
Shelby J. - vox
Elisa Dease - vox
Liv Warfield - vox
■Setlist: Prince July 9, 2010, @La Citadelle, Arras, France
19:45 : Mint Condition
20:40 : Graham Central Station
21:45 Prince
01. Intro - Venus De Milo
02. Let's Go Crazy - Delirious* - Let's Go Crazy (reprise)
03. 1999
04. Little Red Corvette
05. Take Me With U
06. Guitar (inc. Hot Summer chant)
07. Controversy (inc. Love Rollercoaster guitar intro)
(with Fred Yonnet harmonica and Cassandra keyboards solo)
08. Sexy Dancer vs Le Freak - Controversy (reprise)
09. Angel (by Shelby J., with Liv Warfield and Elisa Dean)
10. Nothing Compares 2 U (with Shelby J.) (with Morris Hayes solo)
11. Mountains - Shake Your Body (Down To The Ground) (by Elisa Dean)
12. Everyday People (with Larry Graham and Stokley Williams)
13. I Want To Take You Higher* (with Larry Graham and Stokley Williams)
14. Alphabet St.* (with Larry Graham and Stokley Williams)
22:57 : BREAK
23:02 : ENCORE
15. Kiss
16. Purple Rain*
17. Thunderstorm break
23:17 : BREAK
23:20 : ENCORE
18. Dance (Disco Heat) (inc. Housequake and Everybody Loves Me chants)
19. Peach (inc. Fred Yonnet harmonica solo)
20. Purple Rain (intro) - Ol' Skool Company
23:42 : BREAK
23:46 : ENCORE
21. Forever In My Life
22. 7 (un refrain)
23. Let Go, Let God improvisation
24. Thunderstorm final
23:59 : END
(2010年7月9日金曜、フランス・アラス・ラシタデル=プリンス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Prince
【Prince Live Report From France And Belgium】
熱狂。
プリンスが2010年7月9日、10日、フランスとベルギーでライヴを行った。その模様をプリンス・フォロワーのツナさんが観戦。ライヴ・レポートをお願いした。セットリスト、メンバーもある詳細なものなので、フランス編とベルギー編の2パートにわたっておとどけします。ツナさん、大変ありがとうございます。
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プリンス・フランス・ライヴ・レポート(パート1) by TUNA
体力勝負。
プリンスのライヴは、3年前に『スーパーボウル』のハーフタイム・ショーで見ました。ただ、あれは3階席というはるか遠くだったこと、また、20分程度の短いショーだったので、特に深い印象はありませんでした。プリンス・ライヴはそれ以来、プリンスのフル・ショーのライヴとして私が見るのは4年ぶりになります。ただし、プリンス自身は昨年(2009年)4月にロスアンジェルス郊外のコウチラというところで、夏にスイスのモンルー・ジャズ・フェス、フランスで2日間公演しています。それ以来だと思います。
会場はフランス北部アラスの街にあるラ・シタデルというところ。パリから日本の新幹線のようなTGVという電車に乗って北に向かうこと約50分。アラス駅に到着。そこから15分ほど歩いて会場に。夏フェスなども行われる大きな会場で、パール・ジャム、ブラック・アイド・ピーズなどもここでライヴをやります。とにかく開場まで長時間待って並びました。開場時間に、並んでいたファンが一斉に自分の場所を取る為に走るなんて知らなかったから驚きましたが、なんとか最前列を取りました。でも、直ぐに後ろをみたら人が幾重にも並んでいたので、もうその時点でトイレやビールや食べ物を諦めました。長時間並んだ上、こんな状態だったから私よりも身体の大きな方が失神して警備員に担ぎ出された人も何人もいました。それぐらい過酷でした。(笑)一番前のポジションを獲得してからは、私は水分も取らないように注意しました。日本ほど湿度はないのですが、熱中症のようになって担ぎ込まれた人もいたようです。
我々は「ゴールデンサークル」というステージ前のスペースで124ユーロ(約14000円=1ユーロ・112円換算)。真ん中から仕切られていて、その後ろは80ユーロ(約9000円)だったかな。もう後ろを見ても背が高い人たちばかりでどれぐらい人がいるか見当つきませんでしたが、スクリーンで会場全体を映す限り2~3万人ぐらいいるように見受けられました。開場まで約9時間、前座のミント・コンディションとラリー・グラハム開演まで約12時間、プリンスの登場まで約14時間待ちました。いわゆるスタンディングですから、始まるまでがほんとに長かった。ミント、グラハムだけでも2時間経っているので、本当に体力勝負でした。
プリンスは7月にリリースされたばかりの新作アルバム『20Ten』のジャケットをデザインされた衣装を着てました。驚いたのは、ステージ下でギターを手渡す係がいなかったこと。前回来日時はいたのですが、今回は曲ごとにギターとピックを渡したり、チューニングをしたりする人がいないので、曲ごとに自分でギターを持ち替えていました。今までギターは投げ捨てていた人なのに(笑)大事に扱っていて大人になったなぁと思いました。マイクスタンドの両側に一本ずつギターを立てかけていましたが、「キス(Kiss)」が始まる前には、ダンスをするスペースを作る為に自らギターを遠くに置いてぶつからないように配慮しており、そんな姿に驚きました(笑)
下記セットリストにある「セクシー・ダンサー VS ル・フリーク(Sexy Dancer vs Le Freak)」ですが、これは、ユーチューブを視聴いただければわかりますが、「セクシー・ダンサー」のイントロで驚かせたと思ったら、プリンスがリズムを弾きながら、バックコーラスがシックの大ヒット「ル・フリーク」の歌詞を歌い、オーディエンスが「フリーク・アウト」と叫ぶのです。見事なコール&レスポンスで実に格好よかった。
また、ツアーの前半にはシーラEも同行していたのですが、この2日間はステージには現れませんでした。MCで「What Time Is It?」なんていうからフランスでは復活が噂されているザ・タイム(The Time)が飛び入り出演するのかと思いきや、「Time To Get Funky」なんていうコール&レスポンスでちょっと驚いたやらがっかりだったり(笑)
ちなみに、プリンス本人は最前列にいた私に気がついたのかステージから降りてきて何人かに握手というかハイタッチをしに来たときは一番最初に来ましたよ! (註:プリンスは、ツナさんのことを知っています)
下記セットリスト「マウンテンズ」のところでは、ジャクソンズの大ヒット「シェーク・ユア・ボディー」をいれてやっていました。
バンドメンバーについてですが、ドラムスとベースは夫婦。ドラムスのコーラ・コールマンは、フランク・マッコムで来日もしています。数年前に来日したときに、プリンスのホームパーティーに呼ばれたという話をしていました。そのあたりをきっかけにプリンス・バンドに入ったのでしょう。キーボードのカサンドラは、シーラEのバンド、COEDのメンバー。私はプリンス・バンドでは今回初めてみました。またハーモニカが入るのも初めて見ましたが、現地では人気の人のようでした。ひょっとしたらここ(フランス)だけのゲストかもしれません。キーボードのモーリスは、長年プリンス・バンドで活躍しています。10年くらいはいるのではないでしょうか。ただし、来日時にははいってませんでしたが。ヴォーカルのシェルビーはスーパーボールでも見ていますが、今回はスキンヘッドになっていました。残る2人のヴォーカルは私は今回初めて見ました。バンドは、ひじょうにタイトでかっこよかった。素晴らしかったです。熱狂しました。
最初のアンコール1曲目の「ダンス・(ディスコ・ヒート)(Dance (Disco Heat) (inc. Housequake and Everybody Loves Me chants))ですが、「ダンス(ディスコ・ヒート)」はディスコ・シンガー、シルヴェスターの大ヒット。それに新譜に収録されている「エヴリバディー・ラヴズ・ミー」をメドレーのような形でやっていました。なんと、CDを聴く前にライヴで披露していました。その時にはわかりませんでしたが、CDを聴いて驚きました。
ここの前でやった会場ではアンコールは2回だったそうで、3回目のアンコールはここ以降だけのようです。
結局3回のアンコールに応えてくれ、深夜12時くらいまで2時間15分のステージでした。
■プリンス最新盤 『20TEN』(2010年7月リリース)
Prince
Daily Mirror (2010-08-03)
売り上げランキング: 54
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売り上げランキング: 54
以下がメンバーとセットリストです。
■The Band Members
Prince - vox, guitar, bass, keyboards
Cora Coleman-Dunham - drums
Josh Dunham - bass
Morris Hayes - keyboards
Cassandra O'Neal - keyboards
Frederic Yonnet - harmonica
Shelby J. - vox
Elisa Dease - vox
Liv Warfield - vox
■Setlist: Prince July 9, 2010, @La Citadelle, Arras, France
19:45 : Mint Condition
20:40 : Graham Central Station
21:45 Prince
01. Intro - Venus De Milo
02. Let's Go Crazy - Delirious* - Let's Go Crazy (reprise)
03. 1999
04. Little Red Corvette
05. Take Me With U
06. Guitar (inc. Hot Summer chant)
07. Controversy (inc. Love Rollercoaster guitar intro)
(with Fred Yonnet harmonica and Cassandra keyboards solo)
08. Sexy Dancer vs Le Freak - Controversy (reprise)
09. Angel (by Shelby J., with Liv Warfield and Elisa Dean)
10. Nothing Compares 2 U (with Shelby J.) (with Morris Hayes solo)
11. Mountains - Shake Your Body (Down To The Ground) (by Elisa Dean)
12. Everyday People (with Larry Graham and Stokley Williams)
13. I Want To Take You Higher* (with Larry Graham and Stokley Williams)
14. Alphabet St.* (with Larry Graham and Stokley Williams)
22:57 : BREAK
23:02 : ENCORE
15. Kiss
16. Purple Rain*
17. Thunderstorm break
23:17 : BREAK
23:20 : ENCORE
18. Dance (Disco Heat) (inc. Housequake and Everybody Loves Me chants)
19. Peach (inc. Fred Yonnet harmonica solo)
20. Purple Rain (intro) - Ol' Skool Company
23:42 : BREAK
23:46 : ENCORE
21. Forever In My Life
22. 7 (un refrain)
23. Let Go, Let God improvisation
24. Thunderstorm final
23:59 : END
(2010年7月9日金曜、フランス・アラス・ラシタデル=プリンス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Prince