2010年06月22日(火) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
▲トク、デビュー10周年~9年ぶりのブルーノート単独公演
テーマ:ライヴ評・レポート
▲トク、デビュー10周年~9年ぶりのブルーノート単独公演
【TOKU Live: First In 9 Years At Blue Note】
フォーマル。
2000年1月にアルバム『エヴリシング・シー・セッド』でデビューしてはや10年。今年はフルーゲルホーン奏者ヴォーカリスト、トク(TOKU)にとって10周年、11年目に入る年。そこで、ブルーノート東京に2日間登場。ブルーノートに登場するのは、デビュー年2000年8月15日、2001年9月13日~15日以来約9年ぶりのこと。本人もステージで言っていたが、このときは、予定されていたアメリカのミュージシャンが、例の911テロ(2001年9月11日)のために来日不可能となり、急遽日本のミュージシャンでバンドをまとめた、という。
9年ぶりのブルーノートといっても、本人はいろいろな海外アーティストや他の日本人アーティストにゲストや飛び入りでステージにあがっているので、それほど久々感はないらしい。4回のステージがすべて超満員。圧倒的に女性ファンが多い。
ふだん、トクズ・ラウンジなどで見ているせいか、このようなかしこまったブルーノートのステージで、しかもドン小西さんデザインのおしゃれな衣装に身を包んで登場すると、「オフィシャル感」というか、「フォーマル感」が存分に漂う。いきなり、カルテットのしっとりとしたバラード「ムーンライト・セレナーデ」でステージは始まった。甘くけだるいトク・ワールド全開だ。そしてギターとサックスが加わり、さらに次の曲ではストリングスが4人はいり、フルバンドに。これだけ大所帯のバンドだとやはり「フォーマル感」たっぷりだ。
歌、トランペット、フルーゲルホーン自由自在。おもしろいのは、ベースの佐藤“ハチ”恭彦(さとう・はち・やすひこ)さんとの変幻自在な2人での「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」。トクの歌と、佐藤さんのベースがかけあう。これは、トクがジャズをやり始めたごく初期に覚えて以来ずっと歌っている曲で特に思い入れがあるという。
この日は、翌日から「マンハッタン・ジャズ・クインテット」の一員としてブルーノートに登場するトランペッター、ルー・ソロフがアンコールの「アワ・ラヴ・ストーリー」で飛び入り。マウスピースだけで音を出したり、トクとトランペットのバトルをしたりと、とても楽しいパフォーマンスを見せてくれた。なんと、ルーとトクは、誕生日が2月20日で同じだそうだ。
トクは2010年9月22日と23日(水・木)、トクひとりだけのライヴというのを初台のオペラシティー3階にある近江楽堂で敢行すると発表した。これは2010年3月に同じ場所で実験的に行ったものの再演。もちろん、曲などは前回とは変わるかもしれない。この告知のときに、トクは「ひとり演奏会には、ゴスペラーズの北山陽一がものすごくアイデアをくれました。どこにいるかな。(北山氏が手を上げ、スポットライトが当たる) 感謝です」といって、客席内にいた彼を紹介した。初台でやったときは、会場がとてもよく響くので、ノー・マイク、ノー・アンプですべてをやった。北山さんによると、「アーティストと観客の緊張感がものすごいんですよ、絶対見たほうがいいですよ」という。俳優の究極は、「一人芝居を完成させること」だという。その伝でいけば、ミュージシャンの究極も「一人パフォーマンスを完成させること」になるのかもしれない。まさに僕もよく書く「レス・イズ・モア(less is more)」になるのだろう。
それにしても、これだけお客さんがはいるのであれば、9年ぶりということではなく、年1-2回くらい定期的にできるのではないだろうか。
■ トク・ライヴ過去関連記事
2004/11/10 (Wed)
Toku Live At Alfie: Only Two Men On The Stage
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041110.html
2004/04/28 (Wed)
Toku Hangover: Live At Sweet Basil
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040428.html
February 21, 2006
TOKU: Birthday Live At Body & Soul
http://blog.soulsearchin.com/archives/000849.html
2009年12月26日(土)
フランク・マッコム・ライヴ@モーション・ブルー
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091226.html
2010年04月29日(木)
トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100429.html
■ トク最新作
■ メンバー
TOKU(ヴォーカル、フリューゲルホーン、トランペット)TOKU(vo,flh,tp)
ユキ・アリマサ(ピアノ)Yuki Arimasa(p)
荻原 亮(ギター)Ryo Ogihara(g)
佐藤“ハチ”恭彦(ベース)Yasuhiko"Hachi"Sato(b)
二本松 義史(ドラムス)Yoshifumi Nihonmatsu(ds)
鈴木 央紹(サックス)Hisatsugu Suzuki(sax)
里見 紀子(ヴァイオリン)Noriko Satomi(vln)
佐藤 桃子(ヴァイオリン)Momoko Sato(vln)
真部 裕(ヴィオラ)Yu Manabe(viola)
橋本 歩(チェロ)Ayumi Hashimoto(cello)
(飛び入り)ルー・ソロフ Lew Soloff (trumpet)
■トク・オフィシャル・ホームページ
http://www.toku-jazz.com
■ セットリスト
Setlist : TOKU, June 20, 2010 @ Blue Note Tokyo
show started 19:02
01. Moonlight Serenade
02. Mr. Sandman, Bring Me A Dream
03. Fotografia
04. She
05. Fly Me To The Moon
06. Again
07. Nostalgikos
08. Kiss Of Life
Enc. Deeper (Acapella)
Enc. Our Love Story (+Lew Soloff)
Show ended 20:37
(2010年6月20日日曜、ブルーノート東京=トクTOKUライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>TOKU
2010-91
【TOKU Live: First In 9 Years At Blue Note】
フォーマル。
2000年1月にアルバム『エヴリシング・シー・セッド』でデビューしてはや10年。今年はフルーゲルホーン奏者ヴォーカリスト、トク(TOKU)にとって10周年、11年目に入る年。そこで、ブルーノート東京に2日間登場。ブルーノートに登場するのは、デビュー年2000年8月15日、2001年9月13日~15日以来約9年ぶりのこと。本人もステージで言っていたが、このときは、予定されていたアメリカのミュージシャンが、例の911テロ(2001年9月11日)のために来日不可能となり、急遽日本のミュージシャンでバンドをまとめた、という。
9年ぶりのブルーノートといっても、本人はいろいろな海外アーティストや他の日本人アーティストにゲストや飛び入りでステージにあがっているので、それほど久々感はないらしい。4回のステージがすべて超満員。圧倒的に女性ファンが多い。
ふだん、トクズ・ラウンジなどで見ているせいか、このようなかしこまったブルーノートのステージで、しかもドン小西さんデザインのおしゃれな衣装に身を包んで登場すると、「オフィシャル感」というか、「フォーマル感」が存分に漂う。いきなり、カルテットのしっとりとしたバラード「ムーンライト・セレナーデ」でステージは始まった。甘くけだるいトク・ワールド全開だ。そしてギターとサックスが加わり、さらに次の曲ではストリングスが4人はいり、フルバンドに。これだけ大所帯のバンドだとやはり「フォーマル感」たっぷりだ。
歌、トランペット、フルーゲルホーン自由自在。おもしろいのは、ベースの佐藤“ハチ”恭彦(さとう・はち・やすひこ)さんとの変幻自在な2人での「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」。トクの歌と、佐藤さんのベースがかけあう。これは、トクがジャズをやり始めたごく初期に覚えて以来ずっと歌っている曲で特に思い入れがあるという。
この日は、翌日から「マンハッタン・ジャズ・クインテット」の一員としてブルーノートに登場するトランペッター、ルー・ソロフがアンコールの「アワ・ラヴ・ストーリー」で飛び入り。マウスピースだけで音を出したり、トクとトランペットのバトルをしたりと、とても楽しいパフォーマンスを見せてくれた。なんと、ルーとトクは、誕生日が2月20日で同じだそうだ。
トクは2010年9月22日と23日(水・木)、トクひとりだけのライヴというのを初台のオペラシティー3階にある近江楽堂で敢行すると発表した。これは2010年3月に同じ場所で実験的に行ったものの再演。もちろん、曲などは前回とは変わるかもしれない。この告知のときに、トクは「ひとり演奏会には、ゴスペラーズの北山陽一がものすごくアイデアをくれました。どこにいるかな。(北山氏が手を上げ、スポットライトが当たる) 感謝です」といって、客席内にいた彼を紹介した。初台でやったときは、会場がとてもよく響くので、ノー・マイク、ノー・アンプですべてをやった。北山さんによると、「アーティストと観客の緊張感がものすごいんですよ、絶対見たほうがいいですよ」という。俳優の究極は、「一人芝居を完成させること」だという。その伝でいけば、ミュージシャンの究極も「一人パフォーマンスを完成させること」になるのかもしれない。まさに僕もよく書く「レス・イズ・モア(less is more)」になるのだろう。
それにしても、これだけお客さんがはいるのであれば、9年ぶりということではなく、年1-2回くらい定期的にできるのではないだろうか。
■ トク・ライヴ過去関連記事
2004/11/10 (Wed)
Toku Live At Alfie: Only Two Men On The Stage
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041110.html
2004/04/28 (Wed)
Toku Hangover: Live At Sweet Basil
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040428.html
February 21, 2006
TOKU: Birthday Live At Body & Soul
http://blog.soulsearchin.com/archives/000849.html
2009年12月26日(土)
フランク・マッコム・ライヴ@モーション・ブルー
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091226.html
2010年04月29日(木)
トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100429.html
■ トク最新作
TOKU
SMJ(SME)(M) (2008-11-26)
売り上げランキング: 7093
SMJ(SME)(M) (2008-11-26)
売り上げランキング: 7093
■ メンバー
TOKU(ヴォーカル、フリューゲルホーン、トランペット)TOKU(vo,flh,tp)
ユキ・アリマサ(ピアノ)Yuki Arimasa(p)
荻原 亮(ギター)Ryo Ogihara(g)
佐藤“ハチ”恭彦(ベース)Yasuhiko"Hachi"Sato(b)
二本松 義史(ドラムス)Yoshifumi Nihonmatsu(ds)
鈴木 央紹(サックス)Hisatsugu Suzuki(sax)
里見 紀子(ヴァイオリン)Noriko Satomi(vln)
佐藤 桃子(ヴァイオリン)Momoko Sato(vln)
真部 裕(ヴィオラ)Yu Manabe(viola)
橋本 歩(チェロ)Ayumi Hashimoto(cello)
(飛び入り)ルー・ソロフ Lew Soloff (trumpet)
■トク・オフィシャル・ホームページ
http://www.toku-jazz.com
■ セットリスト
Setlist : TOKU, June 20, 2010 @ Blue Note Tokyo
show started 19:02
01. Moonlight Serenade
02. Mr. Sandman, Bring Me A Dream
03. Fotografia
04. She
05. Fly Me To The Moon
06. Again
07. Nostalgikos
08. Kiss Of Life
Enc. Deeper (Acapella)
Enc. Our Love Story (+Lew Soloff)
Show ended 20:37
(2010年6月20日日曜、ブルーノート東京=トクTOKUライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>TOKU
2010-91