2010年04月29日(木) 07時28分26秒
soulsearchinの投稿
◎トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ
テーマ:ライヴ評・レポート
◎トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ
【Toku's Lounge: Dialogue In The Midnight Session】
ダイアログ。
ミュージシャンが集まり、思い思いに楽器を操り、メロディーを奏でる。ジャズ・トランペット奏者、ヴォーカリスト、トクが主催する真夜中のジャム・セッション、トクズ・ラウンジは、毎回参加者も、観客も増え、そろそろ収拾がつかなくなりつつある。(笑) 東京で今もっとも熱いセッション、と言っていいだろう。トクがミュージシャンとして素晴らしく、人間としても人徳があるので、素晴らしいミュージシャンが集まってくる。もちろん、噂を聞きつけて初めてやってきて、顔を会わせる者もいる。そして、その現場で素晴らしいミュージシャン同士のダイアログ(会話)が、楽器を通じて始まる。まさにリアルなミュージシャンシップだ。
会場の特色はやたら煙く、暗く、目が慣れるのに時間がかかる。今回はいつになくミュージシャンも多く、翌日が休日ということもあってか、観客がファーストが終わってもほとんど減らなかった。
ファーストは4曲で76分、セカンドは4曲で1時間50分だ。どれだけのセッションだ! 今まで僕がこのラウンジに来て、この日は一番素晴らしかった。
特に圧巻はセカンド。1曲目「ストレート・ノー・チェイサー」は40分を超えた。それぞれにソロを回し、ドラム担当者は曲の途中で変わり、しかし、ビートは途切れることなく音楽は続いた。これだけソロを回し、ビートが続くと、クラブ系の同じビートが延々と続き、徐々に恍惚になっていくようなものと近い感覚が生まれてくる。
今回はかなりのパートに小沼ようすけさんがいたが、彼のギターは、ワン・アンド・オンリー、独自の世界を生み出す本当に素晴らしいギタリストだ。独特の浮遊感と色彩感が見事。彼がソロを弾き出すと、そこに「オヌマオーラ」が輝くよう。
ちなみに、サックスのペイシェンスとピアノのマーカスは、今コットンクラブで公演中のタップダンサー、セヴィアン・グローヴァーのバックバンドとして来日中。サックスのペイシェンスはトクのファーストで吹いているそうで、久々の再会だったそうだ。
もうひとつ圧巻だったのが、セカンド後半ヴォーカル曲シャーデーの「キス・オブ・ライフ」の部分。トクが歌った後、ユリとマルが登場し、いきなり即興で、「彼は、私のもの~~」といった女同士の熱き戦いを英語のアドリブ歌詞で、ヴォーカル・バトルを始めたのだ。いやあ、これは本当にすごかった。ユリとマルは、日本のシンガーの中では、洋楽(英語)ものを歌わせたら文句なし、向かうところ敵なし、強力無比だ。声量もすごい、アドリブ力もすごい、そして、歌唱力ももちろん。そんな2人の真剣勝負が行われた。音楽は戦いだ、を見事に具現化していた。
僕はこれを聞きながら、かつて1970年代に流行ったシャーリー・ブラウンの「ウーマン・トゥ・ウーマン」、そして、そのアンサー・ソング「フロム・ヒズ・ウーマン・トゥ・ユー」(バーバラ・メイソン)でのやりとりを思い出した。この2人のバトルはぜひ、ソウル・サーチンで見てみたい。あるいは、レコーディングしてみたい。
そんな熱いセッションを夢中で見ていたら、気がつくと4時半を過ぎていた。そして、驚くことに外にでたら、もう明るかった。
■ 過去関連記事
2010年04月04日(日)
トクズ・ラウンジ~ゆるーく、しかし、マジで
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100404.html
2010年02月27日(土)
トクズ・ラウンジ:深夜の熱きセッション
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10468984654.html
2009年12月31日(木)
トクズ・ラウンジ~ジャム・セッションの爆発
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10423256472.html
June 24, 2009
トクズ・ラウンジ~ロイ・ハーグローヴ・グループが参加
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090624.html
May 30, 2009
トクズ・ラウンジ:素晴らしきミュージシャンシップの大爆発
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10270594203.html
■ メンバー(順不同)
トク(ヴォーカル、フルーゲルホーン、トランペット)
藤井伸昭 (ドラムス)
柴田敏弥 (キーボード)
小沼ようすけ (ギター)
ヤマダコージ(ベース)
後藤克臣(ベース)
ペイシェンス・ヒギンスPatience Higgins(sax),
マーカス・ペルシアーニMarcus Persiani(p)
日野賢二 (ベース)
マサ小浜(ギター)
トミー・キャンベル(ドラムス)
ユリ(ヴォーカル)
マル(ヴォーカル)
ポチ(キーボード)
ナカノケイスケ(トランペット)
石若駿(ドラムス)
藤原佑介(ドラムス)
東原亜衣(ドラムス)
サトネ(ドラムス)
ショーヘイ(ドラムス)
マサヤン(サックス)
ミチコ(ヴォーカル)
ヨシダヒロシ(ヴォーカル)
■セットリスト トクズ・ラウンジ 2010年4月28日水深夜
Setlist:
show started 0:37
01. Butterfly [Herbie Hancock]
02. Strasbourg / St. Denis [Roy Hargrove]
03. Oreo [Sonny Rollins]
04. Fly Me To The Moon
show ended 1:53
Second set
show started 02:52
01. Straight No Chaser 「Thelonious Monk]
02. Cantaloupe Island [Herbie Hancock]
03. Kiss Of Life [Sade]
show ended 4:42
(2010年4月28日水深夜=トクズ・ラウンジ)
ENT>MUSIC>LIVE>Toku's Lounge
【Toku's Lounge: Dialogue In The Midnight Session】
ダイアログ。
ミュージシャンが集まり、思い思いに楽器を操り、メロディーを奏でる。ジャズ・トランペット奏者、ヴォーカリスト、トクが主催する真夜中のジャム・セッション、トクズ・ラウンジは、毎回参加者も、観客も増え、そろそろ収拾がつかなくなりつつある。(笑) 東京で今もっとも熱いセッション、と言っていいだろう。トクがミュージシャンとして素晴らしく、人間としても人徳があるので、素晴らしいミュージシャンが集まってくる。もちろん、噂を聞きつけて初めてやってきて、顔を会わせる者もいる。そして、その現場で素晴らしいミュージシャン同士のダイアログ(会話)が、楽器を通じて始まる。まさにリアルなミュージシャンシップだ。
会場の特色はやたら煙く、暗く、目が慣れるのに時間がかかる。今回はいつになくミュージシャンも多く、翌日が休日ということもあってか、観客がファーストが終わってもほとんど減らなかった。
ファーストは4曲で76分、セカンドは4曲で1時間50分だ。どれだけのセッションだ! 今まで僕がこのラウンジに来て、この日は一番素晴らしかった。
特に圧巻はセカンド。1曲目「ストレート・ノー・チェイサー」は40分を超えた。それぞれにソロを回し、ドラム担当者は曲の途中で変わり、しかし、ビートは途切れることなく音楽は続いた。これだけソロを回し、ビートが続くと、クラブ系の同じビートが延々と続き、徐々に恍惚になっていくようなものと近い感覚が生まれてくる。
今回はかなりのパートに小沼ようすけさんがいたが、彼のギターは、ワン・アンド・オンリー、独自の世界を生み出す本当に素晴らしいギタリストだ。独特の浮遊感と色彩感が見事。彼がソロを弾き出すと、そこに「オヌマオーラ」が輝くよう。
ちなみに、サックスのペイシェンスとピアノのマーカスは、今コットンクラブで公演中のタップダンサー、セヴィアン・グローヴァーのバックバンドとして来日中。サックスのペイシェンスはトクのファーストで吹いているそうで、久々の再会だったそうだ。
もうひとつ圧巻だったのが、セカンド後半ヴォーカル曲シャーデーの「キス・オブ・ライフ」の部分。トクが歌った後、ユリとマルが登場し、いきなり即興で、「彼は、私のもの~~」といった女同士の熱き戦いを英語のアドリブ歌詞で、ヴォーカル・バトルを始めたのだ。いやあ、これは本当にすごかった。ユリとマルは、日本のシンガーの中では、洋楽(英語)ものを歌わせたら文句なし、向かうところ敵なし、強力無比だ。声量もすごい、アドリブ力もすごい、そして、歌唱力ももちろん。そんな2人の真剣勝負が行われた。音楽は戦いだ、を見事に具現化していた。
僕はこれを聞きながら、かつて1970年代に流行ったシャーリー・ブラウンの「ウーマン・トゥ・ウーマン」、そして、そのアンサー・ソング「フロム・ヒズ・ウーマン・トゥ・ユー」(バーバラ・メイソン)でのやりとりを思い出した。この2人のバトルはぜひ、ソウル・サーチンで見てみたい。あるいは、レコーディングしてみたい。
そんな熱いセッションを夢中で見ていたら、気がつくと4時半を過ぎていた。そして、驚くことに外にでたら、もう明るかった。
■ 過去関連記事
2010年04月04日(日)
トクズ・ラウンジ~ゆるーく、しかし、マジで
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100404.html
2010年02月27日(土)
トクズ・ラウンジ:深夜の熱きセッション
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2009年12月31日(木)
トクズ・ラウンジ~ジャム・セッションの爆発
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トクズ・ラウンジ~ロイ・ハーグローヴ・グループが参加
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May 30, 2009
トクズ・ラウンジ:素晴らしきミュージシャンシップの大爆発
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■ メンバー(順不同)
トク(ヴォーカル、フルーゲルホーン、トランペット)
藤井伸昭 (ドラムス)
柴田敏弥 (キーボード)
小沼ようすけ (ギター)
ヤマダコージ(ベース)
後藤克臣(ベース)
ペイシェンス・ヒギンスPatience Higgins(sax),
マーカス・ペルシアーニMarcus Persiani(p)
日野賢二 (ベース)
マサ小浜(ギター)
トミー・キャンベル(ドラムス)
ユリ(ヴォーカル)
マル(ヴォーカル)
ポチ(キーボード)
ナカノケイスケ(トランペット)
石若駿(ドラムス)
藤原佑介(ドラムス)
東原亜衣(ドラムス)
サトネ(ドラムス)
ショーヘイ(ドラムス)
マサヤン(サックス)
ミチコ(ヴォーカル)
ヨシダヒロシ(ヴォーカル)
■セットリスト トクズ・ラウンジ 2010年4月28日水深夜
Setlist:
show started 0:37
01. Butterfly [Herbie Hancock]
02. Strasbourg / St. Denis [Roy Hargrove]
03. Oreo [Sonny Rollins]
04. Fly Me To The Moon
show ended 1:53
Second set
show started 02:52
01. Straight No Chaser 「Thelonious Monk]
02. Cantaloupe Island [Herbie Hancock]
03. Kiss Of Life [Sade]
show ended 4:42
(2010年4月28日水深夜=トクズ・ラウンジ)
ENT>MUSIC>LIVE>Toku's Lounge