2010年03月28日(日) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

◆クール&ザ・ギャング@ビルボード~すべてヒット曲のパーティー

テーマ:ライヴ評・レポート
◆クール&ザ・ギャング@ビルボード~すべてヒット曲のパーティー

【Kool & The Gang: All The Hits Keep On Coming】

ヒット。

ニュージャージーのパーティー・バンド、クール&ザ・ギャング久々の来日公演。来日自体は2004年12月大阪、福岡などのブルーノート出演以来5年3ヶ月ぶり。東京地区では1997年9月ヴェルファーレ以来12年半ぶりになる。そんなになるか。ただ、その間もリード・シンガーだったJTテイラーが2000年代には6回以上来日してクール時代の曲を多数やるので、クールのヒット曲を生で聴いていた印象はある。とは言うものの、本家のバンドで聴くのは久しぶりなので、改めてバンド・サウンドはいいなあと感じる。ただし、今回のクールには、JTははいっていない。

クールは、1975年の初来日中野サンプラザから見ている。あのときは、「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」などがディスコで大ヒットしていたので、ものすごく盛り上がった。「サマー・マッドネス」を延々と10分近くやっていたような気がする。パーティー・ソングの洪水の中に、あれだけ、ぽっとオアシスのように清涼飲料水のごとくセットリストの入っていたのでものすごく印象的だった。

その後も、来日のたびに見ていると思う。1986年には、はるばるシンシナティーまで見に行ったこともある。JTは、有明MZAにも来ていた。あれは、クールと一緒だったか、いや、ソロだったかな。JTがソロで来たり、グループで来たりと来日回数は多いので、日本でもなじみのバンドだ。インタヴューも何度もした。

さて、イントロでヒット曲がフラッシュで次々に1-2小節ほど流れ、おもむろにメンバーが登場。一挙にパーティーのスタート。次々と繰り出されるダンス・ナンバー、そして、そのいずれもが大ヒット曲ばかり。まさに、ヒット曲ですべてショーをぐいぐいともって行く、そんな感じだ。一階は最初から立ち上がり、盛り上がる。バンドの演奏が多少荒っぽくても、これだけのヒットを立て続けに演奏すれば、パーティーはまちがいなく盛り上がる。リーダーのベース、ロバート・ベルは白いスーツでかっこよく決めていた。ドラマーが若いせいか、あんまりギトギトのファンクっぽい雰囲気ではなかったのが意外。

ライヴが終わっても、メンバーはなかなかステージから降りずに、ファンと握手を交わしていた。大量のダンス・ヒットで煽るステージは、観客の熱狂を生み出した。個人的なリクエストとしては、初期のヒット、たとえば、「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」「ハリウッド・スウィンギン」、日本で人気の「チョコレート・バターミルク」なんかを聴きたい。次回来日時には、ぜひ若干のセットリストの追加をお願いしたい。何しろ、60分ではヒット曲、やりきれないわけだから。(笑)

(のりのいいライヴに行く前には、ワイルド&ジューシーなハンバーガーかなんかで元気をつけるに限る。あるいは、ギトギトのフライド・チキンでもよい。そのお供はチョコレート・バターミルク)

$吉岡正晴のソウル・サーチン

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■ 過去関連記事

クール&ザ・ギャング『クール&ザ・ギャング・プレゼンツ・ギャングランド』2001年のCDのライナーノーツ原稿
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/kool20010821.html

January 10, 2008
“Spirit Of The Boogie” Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_01_10.html

January 11, 2008
“Chocolate Buttermilk” (Kool & The Gang) Story: Music Comes And Goes
【『チョコレート・バターミルク』ストーリー】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_01_11.html

June 27, 2006
Claydes "Charles" Smith Of Kool & The Gang Dies At 57
【クール&ザ・ギャングのオリジナルメンバー、チャールス・スミス死去】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001095.html

■クール&ザ・ギャング・ベスト

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■メンバー
(+)は、オリジナル・メンバー、もしくはそれに順ずるメンバー。

ロバート・クール・ベル / Robert Kool Bell(Bass)(+)
ジョージ・ブラウン / George Brown(Keyboards)(+)
デニス・トーマス / Dennis Thomas(saxophone/ Vocals)(+)
ショーン・マッキラー / Shawn McQuiller(Vocals/Guitar)
ラヴェル・エヴァンス / Lavell Evans(Vocals)
エミール・ベイヤン / Amir Bayyan(Guitar)(+)
カーティス・ウィリアムス / Curtis Williams(Keyboards)(+)
ブロデリック・ギッテンス / Broderick Gittens(Trumpet)
クリフォード・アダムス / Clifford Adams(Trombone)(+)
ティモシー・ホートン / Timothy Horton(Drums)

■ セットリスト クール&ザ・ギャング@ビルボード
Setlist: Kool & The Gang, March 26, 2010

show started 21:36
00. Intro: Flash Medley of Hits Of Kool & The Gang: Hollywood Swinging ~Jungle Boogie ~ Funky Stuff ~ Open Sesami~ Summer Madness ~ Joanna ~ Too Hot ~ Fresh ~ Cherish ~ Ladies Night ~ Get Down On It ~ Celebration
01. Fresh
02. Tonight
03. Emergency
04. Misled
05. Joanna
06. Too Hot
07. Open Sesami
08. Jungle Boogie。
09. Cherish
10. Ladies Night
11. Get Down On It
Enc Celebration
show ended 22:39

(2010年3月26日金曜、ビルボードライブ東京=クール&ザ・ギャング・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kool & The Gang
2010-46

コメント

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1 ■東京うらやましい。。

大阪の初日2ndに行きました。
東京ではオープンセサミがあったんですね。。。。

好きな曲なのでうらやましいです。。

大阪でも会場全体でもりあがったすばらしいライブだったのですが、東京に行きたかったです。。。

ところで、introのHollywood Swingingの後に書かれている「Get Down On It」は「Get Down, Get Down~」というフレーズですが「Jungle Boogie」で、Funky StuffのあとのあのアラビアンなホーンのイントロはOpen Sesameだったと思います。

2 ■Re:東京うらやましい。。

>magicbroomさん

イントロのフラッシュ、おっしゃるとおりです。修正しておきました。情報ありがとうございます。

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