⊿『ディス・イズ・イット』秘話(パート3)~バシリ・ジョンソン語る
テーマ:マイケル・ジャクソン関連【Bashiri Johnson Talks About Behind The Scenes Of "This Is It" (Part 3)】
MJエア。
『ディス・イズ・イット』には多くの仕掛けがあることは、映画本編の中でも、特典映像の中でもさらに突っ込んで紹介されている。思いつくままあげても、冒頭の「ライト・マン」のところ、「スリラー」のところの「ゴースト」の3D映像、さらに大きなクモ、「アース・ソング」の3D映像とブルドーザー、「ウィ・アー・ザ・ワールド」の映像、「ヒール・ザ・ワールド」での多数の子供たちの登場、そして最後のいわゆる「MJエア」と呼ばれるマイケルがステージを去るところなどだ。
冒頭の「ライト・マン」については、すでに特典映像で、詳細がケニー・オルテガから語られた。あの話を聴くだけでもわくわくするが、バシリによれば、「ウィ・アー・ザ・ワールド」では、大きな地球儀が登場するそうだ。「ただ、僕はいつも演奏しているだろう。だから、僕の後ろのスクリーンに映し出されている映像を見ているヒマはないんだ。そういう意味では、全体像を見ているわけではないんだよね。実際、『スムース・クリミナル』のところで、ギャングスターが銃を撃つシーンがあるよね。それで、スクリーン上のライトが消えていく。あそこのところは、僕は映画を見て、ああなってるんだ、って知ったくらいだからね(笑)」
そして、エンディングのMJエアについて詳しく聞いた。バシリは言う。「ああ、あれはすごいよ。(ステージの)後ろに大きなスクリーンがある。みんなが『スリラー』『アース・ソング』のフィルムを見るスクリーンだ。『マン・イン・ザ・ミラー』のエンディングで、その大きなスクリーンに、画面一杯の飛行機の姿が映し出される。MJエア(マイケル・ジャクソン飛行機)だ。すると飛行機の頭のほうに扉があって、実際に扉が開く」 ということは、スクリーンに本物の扉があるということ? 映像上で扉が開くのではなく? 「そうだ、実際にスクリーンに扉がついてて、開くんだ。(「マン・イン・ザ・ミラー」の)演奏はずっと続いていて、扉が開くとマイケルは、観客に向かって手を振りながら、その扉の向こうに行く。つまり、MJエアに乗り込む。彼が乗り込むと、扉が閉じられる。そして、まもなく、スクリーン全面に映し出されている飛行機=MJエア=が、そのスクリーン上で飛び立っていくんだよ」 わおおおっ、としか言いようがない。
そんな風にステージから去られたら、アンコールも要求できそうにない。かつては、人間ロケットになって、マイケルは会場を離れた。今度は、MJエアで会場を去るというわけだ。想像しただけで興奮する。スクリーンに扉ができているとは夢にも思わなかった。たぶん最新型のLEDをうまく使った映像スクリーンなのだろう。ブラウン管や、通常のビデオスクリーンでは、一部を壊して扉を作るなんてことはできないような気がする。
誇り。
マイケル急逝からすぐにニューヨークに戻ったバシリは、7月7日に行われたメモリアル・サーヴィスのために再びロスアンジェルスにやってきた。「ディス・イズ・イット」ツアーのバンド・メンバー、ダンサーたち、そして多くのシンガー、アーティストたちがその場に集った。その模様は世界に生中継され、バシリの姿も確認されている。
2009年10月27日、全米ではこの日、映画『ディス・イズ・イット』が公開された。バシリは公開第一週の週末、自分のポケットマネーで25枚ほどチケットを買い、地元ニューヨークの映画館で、家族や友人たちを招待して見ることにした。
バシリが行った映画館は指定席ではなかったので、一番最初に入った彼ら一行の先発隊は、一番見やすい良席を二列ほど押さえた。上映開始時刻が近づくと、徐々に人が集まりだし、中にはこのまとめてブロックされた席に「空いてるなら座らせろ」「ずいぶん、たくさん席を押さえてるじゃない」と文句を言う人間がでてきた。だが、彼らは「いや、これらの席はもう押さえてあるんだ」と言って彼らを寄せ付けなかった。文句を言った客はしぶしぶ別の席に移っていった。
そして、約2時間。映画本編が終わると、バシリの仲間の1人が立ち上がって映画館中に響き渡る声で叫んだ。「今、ここに座っているバシリ・ジョンソンは、この映画に出て、パーカッションをプレイしていたバシリ・ジョンソンなんだ」 すると、観客から歓声があがり、拍手が巻き起こった。そして、映画が始まる前に、取られていた席にクレイムをつけてきた中年のおばちゃんが、「さきほどは、ごめんなさい。あなたは、すばらしいわ。私はあなたを誇りに思うわ」と握手を求めてきた、という。
あの映画本編を見終えれば、スクリーンに映っている関係者がその映画館にいたとなったら、観客はそれだけでも拍手をするだろう。
「まあ、これがマイケル・ジャクソンについての僕のお話というところかな」とバシリは控えめに言った。
僕とバシリのつながりは、1980年代中頃からのこと。カシーフに紹介され、ニューヨークで会ったり、彼が日本に来る時にあちこちに連れて行ったりして仲良くなった。マイケル・ジャクソン・バンドという世界最高のエンタテインメントの舞台に上がったバシリ・ジョンソンのことを、僕もまた、誇りに思う。I'm very proud of you, Bashiri.
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ENT>MICHAEL JACKSONOLOGY>This Is It
1 ■こんにちは
わたしは2度THIS IS ITを観に行きました
1度めは無理矢理に友達を誘い2度めは生まれ初めて独りで☆
そんなエピあったんですか
毎日DVD観てます
必ず好きな最初の曲のとこでMichael・Jaksonの
ステップのシーンを何回か繰り返し観てから最後まで観るのがわたしのパターンです
今から昼授業です☆
またコメントさせてください
失礼します