2010年02月12日(金) 03時55分47秒
soulsearchinの投稿
★ホイットニーは、日本のサポーターに感謝
テーマ:ライヴ評・レポート
(内容が出ます。これからごらんになる方は、ライヴ観覧後にお読みください)
【Whitney Thanks To Japanese Audiences For Their Support】
感謝。
ホイットニーの13年ぶりの日本におけるライヴツアーが始まった。結局最新アルバムから4曲、1998年の『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ』から4曲、デビュー作から4曲、『ボディーガード』から2曲、『プリーチャーズ・ワイフ』、『ホイットニー2』から各1曲、実質計16曲を歌った。
僕は13年ぶりのホイットニーのライヴということで、その待たされた時間の長さとカンバックにいたるまでの紆余曲折のストーリー(『オプラ・ウィンフリー・ショー』での告白=下記記事参照)を知っていたので、彼女がステージに登場した瞬間、「Welcome Back」という気持ちになった。それはパフォーマンス自体とは別の彼女の人生のサイドストーリーを知って、感無量になったというものだ。
ホイットニーは黒いスパンコールのミニのワンピースにトレンチコートという一見昔と変わらない姿で登場。ショーの冒頭は最新作からの3曲をノンストップで飛ばすが、ここに登場するダンサーたちがさすがによく動き、かっこいい。マイケルの『ディス・イズ・イット』ツアーから、ドレス・リードとシャノン・ホルツァフェルが参加、彼らに加え計4人のダンサーはいずれも実力者で、現役ばりばりのダンスでステージを圧倒する。ドレスやシャノンの生の姿を目の前で見ていると、映像から伝わる以上のものがびんびんと伝わってくる。スクリーン上の彼らより、生の彼らが100倍いい。僕は彼ら2人を見ながら、『ディス・イズ・イット』のイメージを脳内合成してしまった。
ホイットニーは曲間で、「30年以上(歌うことを)やっていますが、すべてのファンに感謝したい。特に日本のファンはずっとサポートしてきてくれたので、大好きです。サンキュー・トウキョー」といったことを話した。その話しっぷりは、紆余曲折あって、やっとカンバックしてきました、みなさん暖かく見守ってきてくれてありがとう、と言っているようだ。
実質3曲目で歌われた「アイ・ディドント・ノウ・マイ・オウン・ストレンス」。最新作からの、ホイットニーの自伝的な作品だ。過去10年、さまざまなトラブルがあった。そこから抜け出すためには、自分自身が強くなければならなかった。私はその自身の強さを知らなかった、と吐露する作品で、まさに今のホイットニーを等身大で映し出す1曲だ。声は震え気味、かすれ気味だったが、やはりこの曲の歌詞と彼女が13年ぶりに日本のステージに立っているというその事実だけで、胸がいっぱいになる。
途中、ホイットニーが着替えるために兄ゲイリーが場をつないだ後、「ワン・モーメント・イン・タイム」がビデオで流れるが、そのときのCD音源の声が若くはつらつとしており、実際の歌との格差を図らずも露呈させてしまった。
正直、ショーの後半は声がかすれ気味で苦しそうなところもあり、万全の体制ではない。「オールウェイズ・ラヴ・ユー」も、張り上げることなく、軽く流して歌う感じでちょっと寂しい。以前のライヴでは、声が会場中に響き渡り、ここで本当にぐっときて感動したものだ。たぶん今の状態ではそういう風に歌えないのかもしれない。
今回のセットリストは、実質16曲中、最新作と『マイ・ラヴ…』から計8曲。ここにきているオーディエンスは明らかに年齢層が高く、最初の3枚のアルバムを聴き込んでいる人たちが多いはず。なので、最初の3枚からで7~8割を占めてもいいと思う。「ソー・エモーショナル」「ラヴ・ウィル・セイヴ・ザ・デイ」「アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト」あたりのアップテンポでも、あのダンサーたちがいれば、充分魅せられる。他にも、テディー・ペンダーグラスと歌った「ホールド・ミー」を歌って、テディーへのトリビュートをしてもいい。また、バラードでは「ディドント・ウィ・オールモスト・ハヴ・イット・オール」、「ホエア・ドゥ・ブロークン・ハーツ・ゴー」「ミラクル」「オール・ザ・マン」「アイ・ハヴ・ナッシング」などまだまだいい楽曲がある。
今回は、マイケル・トリビュートはなく、予定されていた「アイム・エヴリ・ウーマン」も急遽カットされ歌われなかった。(一部の記事で、この曲が歌われたように書かれているが、事前のセットリストには書かれていたが、実際は歌われなかった。たぶん、記者はライヴを全部は見ずに書いたのだろう) この曲のところでホイットニーが音楽ディレクターに何か指示していたので、おそらく声の調子がよくなかったのでカットしたのだろう。
セットリスト9曲目から12曲目までは、いわゆる「アンプラグド」ということで、パーカッション、キーボード、ギターだけのアコースティックで、おなじみの曲をかなり、アレンジして歌った。アイデアはいいと思うが、観客は、おそらくレコードと同じような迫力あるこれでもかという歌唱を期待していたのではないだろうか。たとえば、これをやるなら、曲の導入部はアンプラグドでも、徐々にバンドが入ってきて、最後は観客を圧倒する堂々の歌唱を見せるといいと思う。
土日、さらに大阪に向けて、ゆっくり休んで声をメインテナンスし、ぜひとも、充実したステージを見せて欲しいと願う。彼女なら絶対にまだまだやれるはずだ。
■来日ライヴ情報
http://www.creativeman.co.jp/artist/2010/02whitney/
東京(さいたま)は、2月13日(土)、14日(日)。当日券あります。大阪は17日と18日。プロモーターはクリエイティブマン。
■過去ホイットニーの記事~最新作関連の記事。(ホイットニーがオプラに過去を語ったもの)
2009年09月15日(火)
ホイットニー・ヒューストン、オプラで赤裸々告白~7年ぶり新作、アルバム1位初登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10342830088.html
2009年09月19日(土)
ホイットニー・ヒューストン、オプラに3時間語る(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10345413767.html
2009年09月20日(日)
ホイットニー・ヒューストン、オプラに3時間語る(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10345956495.html#main
2010年02月11日(木)
ホイットニー・ヒューストン・13年ぶりのツアーいよいよ今日から
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100211.html
■ デビュー作、25周年記念盤・新発売 (名作・傑作です)
■メンバー
Members
Whitney Houston (Vocal)
Michael Baker (Drums, Musical Director)
Sherrod Barnes (Guitars)
Matthew Garrison (Bass)
Jetro Da Silva (Keyboards)
Shedrick Mitchell (Keyboards)
Adi Yashaya (Keyboards)
Bashiri Johnson (Percussion)
Cindy Mizelle (Background Vocals)
Valerie Pinkston (Background Vocals)
Sharlotte Gibson (Backgournd Vocals)
Gary Houston (Background Vocals)
Dres Reid (Dancer)
Shannon Holtzappfel (Dancer)
Ryan Chandler (Dancer)
Tre Holloway (Dancer)
■セットリスト:ホイットニー・ヒューストン@さいたまスーパーアリーナ
Setlist : Whitney Houston @ Saitama Super Arena, February 11, 2010
show started 17:14
00. Intro
01. For The Lovers [From CD "I Look To You"2009]
02. Nothin' But Love [From CD "I Look To You"2009]
03. I Didn't Know My Own Strength [From CD "I Look To You"2009]
04. My Love Is Your Love [From CD "My Love Is Your Love"1998]
05. If I Told You That [From CD "My Love Is Your Love"1998]
06. It's Not Right But It's OK [From CD "My Love Is Your Love"1998] (Whitney out)
07. For The Love Of You (Sung by Gary Houston) [Isley Brothers, Whitney]
--. Video Montage (One Moment In Time) [CD]
(Whitney came back on stage)
08. Queen Of The Night [From CD "Bodyguard"1992]
09. (Unplugged Medley #09-12) Saving All My Love For You [From CD "Whitney Houston"1985]
10. The Greatest Love Of All [From CD "Whitney Houston"1985]
11. All At Once [From CD "Whitney Houston"1985]
12. I Learned From The Best [From CD "My Love Is Your Love"1998]
13. I Love The Lord [From CD "Preacher's Wife"1996]
14. I Wanna Dance With Somebody [From CD "Whitney"1987]
15. How Will I Know [From CD "Whitney Houston"1985]
16. I Will Always Love You [From CD "Bodyguard"1992]
Enc. Million Dollar Bill [From CD "I Look To You"2009]
show ended 18:53
(2010年2月11日木曜、さいたまスーパーアリーナ=ホイットニー・ヒューストン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Houston, Whitney
2010-21
【Whitney Thanks To Japanese Audiences For Their Support】
感謝。
ホイットニーの13年ぶりの日本におけるライヴツアーが始まった。結局最新アルバムから4曲、1998年の『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ』から4曲、デビュー作から4曲、『ボディーガード』から2曲、『プリーチャーズ・ワイフ』、『ホイットニー2』から各1曲、実質計16曲を歌った。
僕は13年ぶりのホイットニーのライヴということで、その待たされた時間の長さとカンバックにいたるまでの紆余曲折のストーリー(『オプラ・ウィンフリー・ショー』での告白=下記記事参照)を知っていたので、彼女がステージに登場した瞬間、「Welcome Back」という気持ちになった。それはパフォーマンス自体とは別の彼女の人生のサイドストーリーを知って、感無量になったというものだ。
ホイットニーは黒いスパンコールのミニのワンピースにトレンチコートという一見昔と変わらない姿で登場。ショーの冒頭は最新作からの3曲をノンストップで飛ばすが、ここに登場するダンサーたちがさすがによく動き、かっこいい。マイケルの『ディス・イズ・イット』ツアーから、ドレス・リードとシャノン・ホルツァフェルが参加、彼らに加え計4人のダンサーはいずれも実力者で、現役ばりばりのダンスでステージを圧倒する。ドレスやシャノンの生の姿を目の前で見ていると、映像から伝わる以上のものがびんびんと伝わってくる。スクリーン上の彼らより、生の彼らが100倍いい。僕は彼ら2人を見ながら、『ディス・イズ・イット』のイメージを脳内合成してしまった。
ホイットニーは曲間で、「30年以上(歌うことを)やっていますが、すべてのファンに感謝したい。特に日本のファンはずっとサポートしてきてくれたので、大好きです。サンキュー・トウキョー」といったことを話した。その話しっぷりは、紆余曲折あって、やっとカンバックしてきました、みなさん暖かく見守ってきてくれてありがとう、と言っているようだ。
実質3曲目で歌われた「アイ・ディドント・ノウ・マイ・オウン・ストレンス」。最新作からの、ホイットニーの自伝的な作品だ。過去10年、さまざまなトラブルがあった。そこから抜け出すためには、自分自身が強くなければならなかった。私はその自身の強さを知らなかった、と吐露する作品で、まさに今のホイットニーを等身大で映し出す1曲だ。声は震え気味、かすれ気味だったが、やはりこの曲の歌詞と彼女が13年ぶりに日本のステージに立っているというその事実だけで、胸がいっぱいになる。
途中、ホイットニーが着替えるために兄ゲイリーが場をつないだ後、「ワン・モーメント・イン・タイム」がビデオで流れるが、そのときのCD音源の声が若くはつらつとしており、実際の歌との格差を図らずも露呈させてしまった。
正直、ショーの後半は声がかすれ気味で苦しそうなところもあり、万全の体制ではない。「オールウェイズ・ラヴ・ユー」も、張り上げることなく、軽く流して歌う感じでちょっと寂しい。以前のライヴでは、声が会場中に響き渡り、ここで本当にぐっときて感動したものだ。たぶん今の状態ではそういう風に歌えないのかもしれない。
今回のセットリストは、実質16曲中、最新作と『マイ・ラヴ…』から計8曲。ここにきているオーディエンスは明らかに年齢層が高く、最初の3枚のアルバムを聴き込んでいる人たちが多いはず。なので、最初の3枚からで7~8割を占めてもいいと思う。「ソー・エモーショナル」「ラヴ・ウィル・セイヴ・ザ・デイ」「アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト」あたりのアップテンポでも、あのダンサーたちがいれば、充分魅せられる。他にも、テディー・ペンダーグラスと歌った「ホールド・ミー」を歌って、テディーへのトリビュートをしてもいい。また、バラードでは「ディドント・ウィ・オールモスト・ハヴ・イット・オール」、「ホエア・ドゥ・ブロークン・ハーツ・ゴー」「ミラクル」「オール・ザ・マン」「アイ・ハヴ・ナッシング」などまだまだいい楽曲がある。
今回は、マイケル・トリビュートはなく、予定されていた「アイム・エヴリ・ウーマン」も急遽カットされ歌われなかった。(一部の記事で、この曲が歌われたように書かれているが、事前のセットリストには書かれていたが、実際は歌われなかった。たぶん、記者はライヴを全部は見ずに書いたのだろう) この曲のところでホイットニーが音楽ディレクターに何か指示していたので、おそらく声の調子がよくなかったのでカットしたのだろう。
セットリスト9曲目から12曲目までは、いわゆる「アンプラグド」ということで、パーカッション、キーボード、ギターだけのアコースティックで、おなじみの曲をかなり、アレンジして歌った。アイデアはいいと思うが、観客は、おそらくレコードと同じような迫力あるこれでもかという歌唱を期待していたのではないだろうか。たとえば、これをやるなら、曲の導入部はアンプラグドでも、徐々にバンドが入ってきて、最後は観客を圧倒する堂々の歌唱を見せるといいと思う。
土日、さらに大阪に向けて、ゆっくり休んで声をメインテナンスし、ぜひとも、充実したステージを見せて欲しいと願う。彼女なら絶対にまだまだやれるはずだ。
■来日ライヴ情報
http://www.creativeman.co.jp/artist/2010/02whitney/
東京(さいたま)は、2月13日(土)、14日(日)。当日券あります。大阪は17日と18日。プロモーターはクリエイティブマン。
■過去ホイットニーの記事~最新作関連の記事。(ホイットニーがオプラに過去を語ったもの)
2009年09月15日(火)
ホイットニー・ヒューストン、オプラで赤裸々告白~7年ぶり新作、アルバム1位初登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10342830088.html
2009年09月19日(土)
ホイットニー・ヒューストン、オプラに3時間語る(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10345413767.html
2009年09月20日(日)
ホイットニー・ヒューストン、オプラに3時間語る(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10345956495.html#main
2010年02月11日(木)
ホイットニー・ヒューストン・13年ぶりのツアーいよいよ今日から
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売り上げランキング: 782
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■メンバー
Members
Whitney Houston (Vocal)
Michael Baker (Drums, Musical Director)
Sherrod Barnes (Guitars)
Matthew Garrison (Bass)
Jetro Da Silva (Keyboards)
Shedrick Mitchell (Keyboards)
Adi Yashaya (Keyboards)
Bashiri Johnson (Percussion)
Cindy Mizelle (Background Vocals)
Valerie Pinkston (Background Vocals)
Sharlotte Gibson (Backgournd Vocals)
Gary Houston (Background Vocals)
Dres Reid (Dancer)
Shannon Holtzappfel (Dancer)
Ryan Chandler (Dancer)
Tre Holloway (Dancer)
■セットリスト:ホイットニー・ヒューストン@さいたまスーパーアリーナ
Setlist : Whitney Houston @ Saitama Super Arena, February 11, 2010
show started 17:14
00. Intro
01. For The Lovers [From CD "I Look To You"2009]
02. Nothin' But Love [From CD "I Look To You"2009]
03. I Didn't Know My Own Strength [From CD "I Look To You"2009]
04. My Love Is Your Love [From CD "My Love Is Your Love"1998]
05. If I Told You That [From CD "My Love Is Your Love"1998]
06. It's Not Right But It's OK [From CD "My Love Is Your Love"1998] (Whitney out)
07. For The Love Of You (Sung by Gary Houston) [Isley Brothers, Whitney]
--. Video Montage (One Moment In Time) [CD]
(Whitney came back on stage)
08. Queen Of The Night [From CD "Bodyguard"1992]
09. (Unplugged Medley #09-12) Saving All My Love For You [From CD "Whitney Houston"1985]
10. The Greatest Love Of All [From CD "Whitney Houston"1985]
11. All At Once [From CD "Whitney Houston"1985]
12. I Learned From The Best [From CD "My Love Is Your Love"1998]
13. I Love The Lord [From CD "Preacher's Wife"1996]
14. I Wanna Dance With Somebody [From CD "Whitney"1987]
15. How Will I Know [From CD "Whitney Houston"1985]
16. I Will Always Love You [From CD "Bodyguard"1992]
Enc. Million Dollar Bill [From CD "I Look To You"2009]
show ended 18:53
(2010年2月11日木曜、さいたまスーパーアリーナ=ホイットニー・ヒューストン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Houston, Whitney
2010-21