2009年12月28日(月) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
★ダリルズ・ハウス~ダリル・ホールとスモーキー・ロビンソンの邂逅
テーマ:アーティスト関連
★ダリルズ・ハウス~ダリル・ホールとスモーキー・ロビンソンの邂逅
【Live From Daryl's House : Episode Of Smokey Robinson】
夢。
まさにダリル・ホールにとっては夢の実現ではないだろうか。22回目にして、ダリルは自らのヒーローでありアイドルであるスモーキー・ロビンソンを『ダリルズ・ハウス』に迎えた。この自宅はニューヨークの北部の方だろうか。コネティカットに住んでいたが、もっと田舎に引っ越したかった、と言い、晴れた日には5-60マイル先のウッドストックが見える、と言っている。
ある晴れた初夏の1日、モータウンのヒーロー、いや、アメリカ音楽業界のヒーロー、スモーキー・ロビンソンは大きく長い黒のリムジンでダリルの自宅に乗りつけた。迎えるダリル。ダリルは、1946年、フィラデルフィア生まれ。幼い頃から、ソウル・ミュージックに影響を受けて育った。もちろんソウルだけではないが、ソウルは特に思い入れが強い。その頃、彼にとってはモータウンというだけですべてがヒーローだった。そのモータウンの大黒柱となった、テンプテーションズと彼は、ブラック・ミュージックの殿堂アポロ・シアターで、堂々と共演を果たしている。あれも彼にとってはヒーローと会える、そして同じステージに立つという幼い頃の夢の実現だった。
そして、今、自宅にヒーローを向かえ、同じセッションを行う。これもまた、ダリルにとっての夢の実現だ。
セッションの合間に、スモーキーを囲んでの雑談になる。ダリルが言う。「僕が16か17のときに(地元フィラデルフィアの)アップタウン・シアターにあなたたちがやってきたときに、デモ・テープを渡したんですよ」 スモーキーは覚えてない。「おお、そうか」 「あなたは、これはモータウンに持っていこう。と言ってました」 「そうか、それで契約になったのか?」 「いや、何も起こらなかった…(笑) あ、いやいや、あのあとギャンブル&ハフのところで仕事を得たんですけどね(笑) あの頃、ちょっとしたヴォーカル・グループ、テンプトーンズっていうのをやってたんです」
スモーキー・ロビンソン語録。ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」のカヴァーについて。「僕は、ソング・ラヴァー(曲が大好き)なんだ。この歌詞、この曲。僕はジャンルは問わない。とてもフレッシュで、そのラヴストーリーに感銘を受けた。なので、自分でも録音してみたいと思ったんだ」
「その昔、ベリーと初めて会った頃、16くらいかな、僕はこれくらいノートに歌詞を書いていた。でも、それはそれぞれがまだバラバラでね。そこでベリーは、曲の構成というものを教えてくれ、これとこれを組み合わせたらいい、みたいなことを指示してくれた」「ということは、ベリーが曲をエディット(編集)するのを手伝ったということ?」とダリルが訊く。「そうだな、そんなもんかもしれない。でも、あの頃は、50年後にも聴かれるような曲を書こうなんて思ってなかったからね。あの頃は、ただ曲を書こうと思っていた。ヒット曲を書こうなんて思ってなかったんだ。でももし50年後にも聴かれるのであれば、それは何か意味のあるものなんだろう」
「ソングライターとして自分の曲でお気に入りのものはあるか、ってよく訊かれる。だけど、僕は何百万曲もある中から僕の楽曲をカヴァーしてくれるなんて、本当に光栄だよ。だから、あらゆる僕の曲のヴァージョンは好きなんだ。ソングライターとして、この曲はこう歌うべきじゃない、こうあるべきではない、なんては決して言えないね。どう歌ってもらおうが、僕にとってはクールだよ(I'm cool with meまったく気にしないよ)。」
ダリルもその話しにのる。「僕もいろいろカヴァーされて、よく訊かれるんだ。いろんなヴァージョンやサンプリングがどう思うって。でも、全然気にしない。僕も人がカヴァーしてくれるのは、本当に大好きなんだ」
「そうそう、どんどんサンプリングしてくれ」とスモーキー。(一同爆笑)
スモーキーの昔話1。「スティーヴィーは、楽器は全部セルフトート(独学)なんだよ。ピアノ、誰も彼にピアノの弾き方を教えてない。彼は勝手に弾いて覚える。ハーモニカ、誰も彼に吹き方を教えてない。彼はただその楽器で遊んでいつのまにか弾き方を覚えてしまう。ミラクルズのメンバー、ロン・ホワイトがスティーヴィーを見つけた。で、モータウンに連れてきたんだ。スティーヴィーは、あるときあるパーティーかなんかで、僕に耳打ちする。『スモーク、あそこにいる女の子は可愛いか?』 『ああ、いい感じだよ』 『何を着てる?』『ブルーのドレスだ』 すると、スティーヴィーはその女性のところに歩み寄って、『素晴らしいブルーのドレスですね』って言って彼女を驚かせるんだ。(一同爆笑)』 そして、一言。「スティーヴィーは生まれてからこのかた、一度もハンディキャップ(障害)があったことはないんだよ」
昔話2。「ちょうど17歳になった頃(1957年頃)だったと思う。初めてのプロとしての仕事がニューヨークのアポロであった。今までは、せいぜいミシガン州フリントあたりにしか行ったことがなくてね、ニューヨークなんて大都会も初めてだった。そこでレイ・チャールズ・ショーで歌うことになった。レイ・チャールズは、僕の歌の大アイドルだ。それまでジャッキー・ウィルソンが僕の最高のアイドルだったけど、レイ・チャールズはその上を行く。レイ・チャールズの前座をやることになった。僕らはいつも自分のバンドでやってたけど、そこのハウスバンドでやることになった。僕たちはフォーマルなアレンジ譜なんてもってなかった。せいぜい紙っぺらにコードをちょこっと書いただけのものだ。リハーサルになった。バンドリーダーが『楽譜はどこだ』って言うのでぶったまげた。死ぬほど恐かった。(笑=一同も笑い)そんなもの使ったことなかったんだ。で、ものすごく困っていると、どういうわけか、朝の7時半だというのに、レイ・チャールズがそこに現われた。『一体、何が起こってるんだね』と落ち着いて尋ねる。するとリーダーが興奮気味に、『この子供たちが何も持ってきてない…』と言う。まあ、まあ、と彼はなだめた。ちょうどその頃、僕たちは『バッド・ガール』という曲を出していた」
ダリルがすぐに、その「バッド・ガール」を歌う。
「君たちがその『バッド・ガール』を書いたのか、と尋ねられたので、僕はどもりながら、『そ、そ、そうです、み、み、ミスター・レイ・チャールズ…としどろもどろで答える。彼がじゃあ、弾いてみろ、というので、弾きながら歌ったんだ。すると彼は、僕の曲をこんどは、すぐに自分で弾き、サックスプレイヤーにこうやれ、と口伝えでそのメロディーを教え、トランペット・プレイヤーはこうだっと、口真似し、それを書き取らせ、ベースプレイヤーにもバババとベースの音を教え、その他のミュージシャンたちにもそのまま教えてしまったんだ。彼は僕たちが歌う2曲を、彼の頭の中で、その場でアレンジしてしまったんだよ。それで僕たちは、なんとかそのステージをやることができたんだよ」 みんなスモーキーの話しに夢中だ。
ランチ・ブレイクで、スモーキーがダリルに言う。「いやあ、ここは本当にピースフルでいいなあ。ところで、君はゴルフをプレイするのか」 ダリルは首を横に振る。スモーキーのゴルフ好きは超有名だ。彼が唯一来日した1988年も、スモーキーは毎日ゴルフ友達のハーヴィー・フークワとゴルフを楽しんでいた。きっと、あう人、誰にでも聞いてるんだろうな、と思った。(笑)
スモーキーが歌う「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」。ダリルとスモーキーによる「サラ・スマイル」が終わると、ダリルが「ウー・ベイビー・ベイビー」のイントロをギターで弾き出した。メンバーはみな笑いながらあっけにとられてる。おそらくダリルが気分で仕掛けたのだろう。その場でのリハなし即興で、まずダリルが歌い始め、そして、まもなくスモーキーがジョインする。ダリルとスモーキーが目を合わせながら、どこでどちらが歌うかを合図しながら歌い続ける「ウー・ベイビー・ベイビー」。すばらしい。
ダリル・ホールは言う。「これは、僕の人生の中でも最高のハイライトだよ、スモーキーは僕のヒーローの1人だったんだから。そして僕のキャリアの初期から影響を受けてきた」
今回歌われた楽曲について若干の解説を。この収録は2009年8月7日に行われたが、8月末に全米でリリースされるスモーキーの最新作『Time Flies When You're Having Fun』のプロモーションの一環だったのかもしれない。ここから2曲。一曲はスモーキーの新曲、もう1曲がノラ・ジョーンズの大ヒットのカヴァー。こうしてスモーキーが歌うと、まるでスモーキーの作品かと思ってしまうほど。しかし、7日に収録して一週間後にもう編集を終えて、アップしてしまう、そのスピードにも驚く。
1曲目は、スモーキーの1981年のソロ大ヒット。ミラクルズ時代のヒットが、4曲目、5曲目、7曲目、9曲目。そして、残る2曲がホール&オーツのヒットをスモーキーがカヴァーする。
改めて、スモーキーの声の素晴らしさや、彼が作り出した楽曲の素晴らしさに感銘を受けた。そして、ダリルのミュージシャンとしての素晴らしさ、彼の声の良さも再確認した。この22本の中で、まちがいなく、ベスト・ショーだ。ぜひ、ウェッブでごらんください。
■スモーキー最新作『タイム・フライズ・ホェン・ユーアー・ハヴィング・ファン』(ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」のカヴァー収録)
■ ダリル・ホール&ジョン・オーツ 『エッセンシャル』
■ダリルズ・ハウスのオフィシャルページ↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=member_archive
スモーキー・ロビンソンの回↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=ep22
■ ダリルズ・ハウス第22回~スモーキー・ロビンソン
Musicians:
Daryl Hall (host, gutiar, vocal)
Smokey Robinson (guest, vocal)
T-Bone Walk (guitar)
Demitrius Papas (keyboards)
Eliot Lewis (Keyboards)
Shawn Pelton (Drums)
Zeb Katz (Bass)
Everett Bradley (Percusions)
Setlist:
01. Being With You [Smokey Robinson - 1981]
02. Girlfriend [From Smokey's latest album "Time Flies When You're Having Fun" - 2009]
03. Don't Know Why [Norah Jones - 2002] [From Smokey's latest album "Time Flies When You're Having Fun" - 2009]
04. The Tears Of A Clown [Smokey Robinson & The Miracles -1970]
05. Going To A Go-Go [Miracles - 1966]
06. Sara Smile [Hall & Oates - 1976]
07. ~Ooo Baby Baby [Miracles - 1965]
08. I Can't Go For That (No Can Do) [Hall & Oates - 1981]
09. I've Been Good To You [Miracles - 1961]
(2009年8月15日ウェッブで公開、ダリルズ・ハウス=スモーキー・ロビンソン、ダリル・ホール・ライヴ)
ENT>MUSIC>TV>Daryl's House>Robinson, Smokey
【Live From Daryl's House : Episode Of Smokey Robinson】
夢。
まさにダリル・ホールにとっては夢の実現ではないだろうか。22回目にして、ダリルは自らのヒーローでありアイドルであるスモーキー・ロビンソンを『ダリルズ・ハウス』に迎えた。この自宅はニューヨークの北部の方だろうか。コネティカットに住んでいたが、もっと田舎に引っ越したかった、と言い、晴れた日には5-60マイル先のウッドストックが見える、と言っている。
ある晴れた初夏の1日、モータウンのヒーロー、いや、アメリカ音楽業界のヒーロー、スモーキー・ロビンソンは大きく長い黒のリムジンでダリルの自宅に乗りつけた。迎えるダリル。ダリルは、1946年、フィラデルフィア生まれ。幼い頃から、ソウル・ミュージックに影響を受けて育った。もちろんソウルだけではないが、ソウルは特に思い入れが強い。その頃、彼にとってはモータウンというだけですべてがヒーローだった。そのモータウンの大黒柱となった、テンプテーションズと彼は、ブラック・ミュージックの殿堂アポロ・シアターで、堂々と共演を果たしている。あれも彼にとってはヒーローと会える、そして同じステージに立つという幼い頃の夢の実現だった。
そして、今、自宅にヒーローを向かえ、同じセッションを行う。これもまた、ダリルにとっての夢の実現だ。
セッションの合間に、スモーキーを囲んでの雑談になる。ダリルが言う。「僕が16か17のときに(地元フィラデルフィアの)アップタウン・シアターにあなたたちがやってきたときに、デモ・テープを渡したんですよ」 スモーキーは覚えてない。「おお、そうか」 「あなたは、これはモータウンに持っていこう。と言ってました」 「そうか、それで契約になったのか?」 「いや、何も起こらなかった…(笑) あ、いやいや、あのあとギャンブル&ハフのところで仕事を得たんですけどね(笑) あの頃、ちょっとしたヴォーカル・グループ、テンプトーンズっていうのをやってたんです」
スモーキー・ロビンソン語録。ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」のカヴァーについて。「僕は、ソング・ラヴァー(曲が大好き)なんだ。この歌詞、この曲。僕はジャンルは問わない。とてもフレッシュで、そのラヴストーリーに感銘を受けた。なので、自分でも録音してみたいと思ったんだ」
「その昔、ベリーと初めて会った頃、16くらいかな、僕はこれくらいノートに歌詞を書いていた。でも、それはそれぞれがまだバラバラでね。そこでベリーは、曲の構成というものを教えてくれ、これとこれを組み合わせたらいい、みたいなことを指示してくれた」「ということは、ベリーが曲をエディット(編集)するのを手伝ったということ?」とダリルが訊く。「そうだな、そんなもんかもしれない。でも、あの頃は、50年後にも聴かれるような曲を書こうなんて思ってなかったからね。あの頃は、ただ曲を書こうと思っていた。ヒット曲を書こうなんて思ってなかったんだ。でももし50年後にも聴かれるのであれば、それは何か意味のあるものなんだろう」
「ソングライターとして自分の曲でお気に入りのものはあるか、ってよく訊かれる。だけど、僕は何百万曲もある中から僕の楽曲をカヴァーしてくれるなんて、本当に光栄だよ。だから、あらゆる僕の曲のヴァージョンは好きなんだ。ソングライターとして、この曲はこう歌うべきじゃない、こうあるべきではない、なんては決して言えないね。どう歌ってもらおうが、僕にとってはクールだよ(I'm cool with meまったく気にしないよ)。」
ダリルもその話しにのる。「僕もいろいろカヴァーされて、よく訊かれるんだ。いろんなヴァージョンやサンプリングがどう思うって。でも、全然気にしない。僕も人がカヴァーしてくれるのは、本当に大好きなんだ」
「そうそう、どんどんサンプリングしてくれ」とスモーキー。(一同爆笑)
スモーキーの昔話1。「スティーヴィーは、楽器は全部セルフトート(独学)なんだよ。ピアノ、誰も彼にピアノの弾き方を教えてない。彼は勝手に弾いて覚える。ハーモニカ、誰も彼に吹き方を教えてない。彼はただその楽器で遊んでいつのまにか弾き方を覚えてしまう。ミラクルズのメンバー、ロン・ホワイトがスティーヴィーを見つけた。で、モータウンに連れてきたんだ。スティーヴィーは、あるときあるパーティーかなんかで、僕に耳打ちする。『スモーク、あそこにいる女の子は可愛いか?』 『ああ、いい感じだよ』 『何を着てる?』『ブルーのドレスだ』 すると、スティーヴィーはその女性のところに歩み寄って、『素晴らしいブルーのドレスですね』って言って彼女を驚かせるんだ。(一同爆笑)』 そして、一言。「スティーヴィーは生まれてからこのかた、一度もハンディキャップ(障害)があったことはないんだよ」
昔話2。「ちょうど17歳になった頃(1957年頃)だったと思う。初めてのプロとしての仕事がニューヨークのアポロであった。今までは、せいぜいミシガン州フリントあたりにしか行ったことがなくてね、ニューヨークなんて大都会も初めてだった。そこでレイ・チャールズ・ショーで歌うことになった。レイ・チャールズは、僕の歌の大アイドルだ。それまでジャッキー・ウィルソンが僕の最高のアイドルだったけど、レイ・チャールズはその上を行く。レイ・チャールズの前座をやることになった。僕らはいつも自分のバンドでやってたけど、そこのハウスバンドでやることになった。僕たちはフォーマルなアレンジ譜なんてもってなかった。せいぜい紙っぺらにコードをちょこっと書いただけのものだ。リハーサルになった。バンドリーダーが『楽譜はどこだ』って言うのでぶったまげた。死ぬほど恐かった。(笑=一同も笑い)そんなもの使ったことなかったんだ。で、ものすごく困っていると、どういうわけか、朝の7時半だというのに、レイ・チャールズがそこに現われた。『一体、何が起こってるんだね』と落ち着いて尋ねる。するとリーダーが興奮気味に、『この子供たちが何も持ってきてない…』と言う。まあ、まあ、と彼はなだめた。ちょうどその頃、僕たちは『バッド・ガール』という曲を出していた」
ダリルがすぐに、その「バッド・ガール」を歌う。
「君たちがその『バッド・ガール』を書いたのか、と尋ねられたので、僕はどもりながら、『そ、そ、そうです、み、み、ミスター・レイ・チャールズ…としどろもどろで答える。彼がじゃあ、弾いてみろ、というので、弾きながら歌ったんだ。すると彼は、僕の曲をこんどは、すぐに自分で弾き、サックスプレイヤーにこうやれ、と口伝えでそのメロディーを教え、トランペット・プレイヤーはこうだっと、口真似し、それを書き取らせ、ベースプレイヤーにもバババとベースの音を教え、その他のミュージシャンたちにもそのまま教えてしまったんだ。彼は僕たちが歌う2曲を、彼の頭の中で、その場でアレンジしてしまったんだよ。それで僕たちは、なんとかそのステージをやることができたんだよ」 みんなスモーキーの話しに夢中だ。
ランチ・ブレイクで、スモーキーがダリルに言う。「いやあ、ここは本当にピースフルでいいなあ。ところで、君はゴルフをプレイするのか」 ダリルは首を横に振る。スモーキーのゴルフ好きは超有名だ。彼が唯一来日した1988年も、スモーキーは毎日ゴルフ友達のハーヴィー・フークワとゴルフを楽しんでいた。きっと、あう人、誰にでも聞いてるんだろうな、と思った。(笑)
スモーキーが歌う「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」。ダリルとスモーキーによる「サラ・スマイル」が終わると、ダリルが「ウー・ベイビー・ベイビー」のイントロをギターで弾き出した。メンバーはみな笑いながらあっけにとられてる。おそらくダリルが気分で仕掛けたのだろう。その場でのリハなし即興で、まずダリルが歌い始め、そして、まもなくスモーキーがジョインする。ダリルとスモーキーが目を合わせながら、どこでどちらが歌うかを合図しながら歌い続ける「ウー・ベイビー・ベイビー」。すばらしい。
ダリル・ホールは言う。「これは、僕の人生の中でも最高のハイライトだよ、スモーキーは僕のヒーローの1人だったんだから。そして僕のキャリアの初期から影響を受けてきた」
今回歌われた楽曲について若干の解説を。この収録は2009年8月7日に行われたが、8月末に全米でリリースされるスモーキーの最新作『Time Flies When You're Having Fun』のプロモーションの一環だったのかもしれない。ここから2曲。一曲はスモーキーの新曲、もう1曲がノラ・ジョーンズの大ヒットのカヴァー。こうしてスモーキーが歌うと、まるでスモーキーの作品かと思ってしまうほど。しかし、7日に収録して一週間後にもう編集を終えて、アップしてしまう、そのスピードにも驚く。
1曲目は、スモーキーの1981年のソロ大ヒット。ミラクルズ時代のヒットが、4曲目、5曲目、7曲目、9曲目。そして、残る2曲がホール&オーツのヒットをスモーキーがカヴァーする。
改めて、スモーキーの声の素晴らしさや、彼が作り出した楽曲の素晴らしさに感銘を受けた。そして、ダリルのミュージシャンとしての素晴らしさ、彼の声の良さも再確認した。この22本の中で、まちがいなく、ベスト・ショーだ。ぜひ、ウェッブでごらんください。
■スモーキー最新作『タイム・フライズ・ホェン・ユーアー・ハヴィング・ファン』(ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」のカヴァー収録)
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スモーキー・ロビンソン インディア・アリー ジョス・ストーン カルロス・サンタナ
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売り上げランキング: 12877
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■ ダリル・ホール&ジョン・オーツ 『エッセンシャル』
エッセンシャル・ダリル・ホール&ジョン・オーツ
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ダリル・ホール&ジョン・オーツ
BMG JAPAN (2005-12-21)
売り上げランキング: 40320
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■ダリルズ・ハウスのオフィシャルページ↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=member_archive
スモーキー・ロビンソンの回↓
http://www.livefromdarylshouse.com/index.php?page=ep22
■ ダリルズ・ハウス第22回~スモーキー・ロビンソン
Musicians:
Daryl Hall (host, gutiar, vocal)
Smokey Robinson (guest, vocal)
T-Bone Walk (guitar)
Demitrius Papas (keyboards)
Eliot Lewis (Keyboards)
Shawn Pelton (Drums)
Zeb Katz (Bass)
Everett Bradley (Percusions)
Setlist:
01. Being With You [Smokey Robinson - 1981]
02. Girlfriend [From Smokey's latest album "Time Flies When You're Having Fun" - 2009]
03. Don't Know Why [Norah Jones - 2002] [From Smokey's latest album "Time Flies When You're Having Fun" - 2009]
04. The Tears Of A Clown [Smokey Robinson & The Miracles -1970]
05. Going To A Go-Go [Miracles - 1966]
06. Sara Smile [Hall & Oates - 1976]
07. ~Ooo Baby Baby [Miracles - 1965]
08. I Can't Go For That (No Can Do) [Hall & Oates - 1981]
09. I've Been Good To You [Miracles - 1961]
(2009年8月15日ウェッブで公開、ダリルズ・ハウス=スモーキー・ロビンソン、ダリル・ホール・ライヴ)
ENT>MUSIC>TV>Daryl's House>Robinson, Smokey
1 ■ノミネート
ダリルホール&ジョンオーツ、いぃですよね!
ノミネートどうなったんです?
自分的には絶対!ですけど
自分は何年かダリルホール&ジョンオーツのファンです(^O^)/
彼らの歌わ最高だと思います
お邪魔しましたm(__)m