2009年12月07日(月) 00時01分00秒
soulsearchinの投稿
☆ワックスポエティックス・ジャパン7号発売~アメリカ版はマイケル特集
テーマ:ブログ
☆ワックスポエティックス・ジャパン7号発売~アメリカ版はマイケル特集
【Waxpoetics Japan #7 Now On Street】
ブラウン。
良質なリアル・ミュージックとリアル・ミュージシャンを紹介しているニューヨークの音楽マガジン「ワックスポエティックス」の日本版第7号が2009年11月30日発売された。今回の特集はジェームス・ブラウン。
ジェームス・ブラウン・ファミリーに在籍していたアラン・リーズの寄稿、ドイツの29歳の若者が2007年にミスター・ブラウンに行ったインタヴュー、アフリカ・バンバータのインタヴューなどでブラウンの魅力に迫る。この29歳のドイツ人のインタヴューは、まさに手練手管のブラウンが若者をあしらう様子がリアルにでているのだが、その中でも、4拍子の最初のリズム「ワン」を強調する話はなかなかおもしろい。
また、アラン・リーズは、ジェームス・ブラウンの後、プリンスの下で仕事をするようになるが、プリンスがアランがブラウンの下で働いていたという事実だけで、雇い入れた、というところなど実におもしろい。
ジェームス・ブラウン・ファンなら必見の号になっている。これを読んでいて、僕がかつて何度かインタヴューしたテープを引っ張りだそうかと思った。
このほかに、シカゴのカデット・レコードを中心にアレンジャーとして活躍したリチャード・エヴァンス、ニューヨークのR&Bヴォーカル・グループ、ブラック・アイヴォリーのリロイ・バージェスのインタヴューなども掲載されている。
■ワックスポエティックス第7号 ジェームス・ブラウン
+++
そして、一方、アメリカではワックスポエティックスも第37号が発売されている。今回は、マイケル・ジャクソン大特集で、これは2号にわたるもののようだ。日本版でも6号でマイケル特集を、吉岡が書いたが、アメリカ版でもマイケル特集を掲載中。
アメリカ版のマイケル特集はまずスクープ・ジャクソンというライターの記事、ロニー・リーズの『ゴーイン・バック・トゥ・インディアナ』という記事(7ページ)、同じくロニーのジャクソン5に関する記事(7ページ)=これは、モータウン時代のジャクソン5の作品をプロデュースしたフォンス・マイゼル、ラリー・マイゼルなどの証言をカヴァー、また、リコ・ワシントンの記事ではリオン・ウェア、スザンヌ・グリーン、ジェームス・イングラム、サイーダ・ギャレットらのマイケル作品への証言が出る。特にサイーダのインタヴューでは、彼女がいかにあの名曲「マン・イン・ザ・ミラー」を生み出したか、その誕生秘話を紹介している。また、ジョン・ランディス、ワウ・ワウ・ワトソンのマイケル関連インタヴューも。相当読み応えがある。
サイーダの話しをかいつまんで紹介するとこうだ。「マン・イン・ザ・ミラー」はサイーダがあるときグレン・バラードとこれを書いて、あまりのできの良さになんとかクインシーにすぐに聞いてもらおうと思ったが、それが金曜日。月曜まで待てずに、そのデモテープを直接クインシーの自宅にもって行った。ところがクインシーは重要なミーティング中。そこに割り込んで、ずいぶんと迷惑がられたが、2時間後、クインシーから電話がかかってきて、「この10年で聴いた作品の中で、最高のできだ。マイケルにプレゼンするが、もしマイケルが気に入らなかったら、ジェームス・イングラムのアルバムにいれる」と言われた。
その後、マイケルはこれを聴くと、すぐに気に入ったが、途中のブリッジ(サビとメインの間)が短すぎるから長くしてくれ、という意見を出した。サイーダは、密かに「マイケルとの共作になるのは嫌だな」と思い、できうる限り自分でやろうとし、何パターンも途中のブリッジの例を作りマイケルに提示したところ、そのうちのひとつを気に入ってくれた、という。こうして、マイケルがこの曲を録音することになり、見事「バッド」に収録された。こうしてサイーダにとって生涯を決めた1曲が無事マイケルによって録音されたのだ。
これらのアメリカ版のワックスに登場した記事は、順に日本版にも登場する。
■ 「マン・イン・ザ・ミラー」はアルバム『バッド』に収録
ENT>MAGAZINE>Waxpoetics
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
【Waxpoetics Japan #7 Now On Street】
ブラウン。
良質なリアル・ミュージックとリアル・ミュージシャンを紹介しているニューヨークの音楽マガジン「ワックスポエティックス」の日本版第7号が2009年11月30日発売された。今回の特集はジェームス・ブラウン。
ジェームス・ブラウン・ファミリーに在籍していたアラン・リーズの寄稿、ドイツの29歳の若者が2007年にミスター・ブラウンに行ったインタヴュー、アフリカ・バンバータのインタヴューなどでブラウンの魅力に迫る。この29歳のドイツ人のインタヴューは、まさに手練手管のブラウンが若者をあしらう様子がリアルにでているのだが、その中でも、4拍子の最初のリズム「ワン」を強調する話はなかなかおもしろい。
また、アラン・リーズは、ジェームス・ブラウンの後、プリンスの下で仕事をするようになるが、プリンスがアランがブラウンの下で働いていたという事実だけで、雇い入れた、というところなど実におもしろい。
ジェームス・ブラウン・ファンなら必見の号になっている。これを読んでいて、僕がかつて何度かインタヴューしたテープを引っ張りだそうかと思った。
このほかに、シカゴのカデット・レコードを中心にアレンジャーとして活躍したリチャード・エヴァンス、ニューヨークのR&Bヴォーカル・グループ、ブラック・アイヴォリーのリロイ・バージェスのインタヴューなども掲載されている。
■ワックスポエティックス第7号 ジェームス・ブラウン
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そして、一方、アメリカではワックスポエティックスも第37号が発売されている。今回は、マイケル・ジャクソン大特集で、これは2号にわたるもののようだ。日本版でも6号でマイケル特集を、吉岡が書いたが、アメリカ版でもマイケル特集を掲載中。
アメリカ版のマイケル特集はまずスクープ・ジャクソンというライターの記事、ロニー・リーズの『ゴーイン・バック・トゥ・インディアナ』という記事(7ページ)、同じくロニーのジャクソン5に関する記事(7ページ)=これは、モータウン時代のジャクソン5の作品をプロデュースしたフォンス・マイゼル、ラリー・マイゼルなどの証言をカヴァー、また、リコ・ワシントンの記事ではリオン・ウェア、スザンヌ・グリーン、ジェームス・イングラム、サイーダ・ギャレットらのマイケル作品への証言が出る。特にサイーダのインタヴューでは、彼女がいかにあの名曲「マン・イン・ザ・ミラー」を生み出したか、その誕生秘話を紹介している。また、ジョン・ランディス、ワウ・ワウ・ワトソンのマイケル関連インタヴューも。相当読み応えがある。
サイーダの話しをかいつまんで紹介するとこうだ。「マン・イン・ザ・ミラー」はサイーダがあるときグレン・バラードとこれを書いて、あまりのできの良さになんとかクインシーにすぐに聞いてもらおうと思ったが、それが金曜日。月曜まで待てずに、そのデモテープを直接クインシーの自宅にもって行った。ところがクインシーは重要なミーティング中。そこに割り込んで、ずいぶんと迷惑がられたが、2時間後、クインシーから電話がかかってきて、「この10年で聴いた作品の中で、最高のできだ。マイケルにプレゼンするが、もしマイケルが気に入らなかったら、ジェームス・イングラムのアルバムにいれる」と言われた。
その後、マイケルはこれを聴くと、すぐに気に入ったが、途中のブリッジ(サビとメインの間)が短すぎるから長くしてくれ、という意見を出した。サイーダは、密かに「マイケルとの共作になるのは嫌だな」と思い、できうる限り自分でやろうとし、何パターンも途中のブリッジの例を作りマイケルに提示したところ、そのうちのひとつを気に入ってくれた、という。こうして、マイケルがこの曲を録音することになり、見事「バッド」に収録された。こうしてサイーダにとって生涯を決めた1曲が無事マイケルによって録音されたのだ。
これらのアメリカ版のワックスに登場した記事は、順に日本版にも登場する。
■ 「マン・イン・ザ・ミラー」はアルバム『バッド』に収録
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ENT>MAGAZINE>Waxpoetics
ENT>ARTIST>Jackson, Michael