■『ディス・イズ・イット』IMAXシアターで見る
テーマ:マイケル・ジャクソン関連【This Is It at IMAX Theater】
IMAX。
『ディス・イズ・イット』をIMAX(アイマックス)シアターで見た。今回、アイマックスで見るというので、どこへ行けばいいのか、いろいろ調べたら、以前品川プリンスにあったアイマックスも、新宿の高島屋にあったアイマックスも、どちらもつぶれてなくなっていた。というわけではるばる川崎まで雨の中出向く。
以前のアイマックスのスクリーンというと、それこそビル3階建て分くらいの高さがあったような気がしたが、今回は普通サイズみたいな感じ。
確かに、音も大迫力、そして、360度回る感じで、映像は特に最初の部分がクリアで素晴らしい。よく綺麗に見えるのだが、高性能のカメラで撮影していない部分の画像との格差が意外と目だってしまう。普通の映画館で見れば、その差はそれほどないように見えるのだが、ここだと綺麗なところがひじょうに綺麗に見えるので、そうでないところが逆に目だってしまう。皮肉なものだ。
だが、そんなことは些細なことで、いつでもこちらはマイケルのパフォーマンスに没頭する。
今回は、なぜかマイケルが歌うジャクソン5メドレーの特に「アイル・ビー・ゼア」で胸が一杯になった。子供時代のスチール写真をインサートするのは、ずるい。(笑)
「アイル・ビー・ゼア」の部分で、マイケルは兄弟の名前と両親の名を呼ぶ。しかし、なぜ姉妹たち(リビー、ラトーヤ、ジャネット)の名前を呼ばないのか、という質問を複数の方からもらった。(みな、疑問を持つところは同じようだ)
僕は、それはここは、やはりジャクソン5のトリビュート部分だからだと思う。あくまで、マイケルのすべてのルーツ、歴史の出発点となったのが、ジャクソン5であり、彼ら兄弟なしには、自分はなかった。そして両親なしに自分も生まれることはなかった、ということだ。そういう意味でジャクソン5(そして、ランディーも)のメンバーと両親へのシャウトアウトなのだろう。エンタテインメントの世界では、特にスタート地点では姉妹はマイケルとは直接関係はなかった。
さて、今回の発見は、「アース・ソング」はCD音源、もしくは既存音源を使ってるのではないか、と思ったのだが確証が持てないので、次こそ耳をそばだててみることにする。(笑)
僕はこの映画で「アース・ソング」、「マン・イン・ザ・ミラー」、「ヒール・ザ・ワールド」の3曲がもっともマイケルが訴えたいメッセージを込めた歌だと思う。『ディス・イズ・イット』のハイライト3部作だ。
「アース・ソング」の映像では、ジャングルで眠りについている少女が突然の伐採機の音に目を覚ます。そして、小さな苗を土から堀り起こし、伐採機の伐採から守る。それは、(地球も)ギリギリのところで助かった、ということを暗示しているのかもしれない。マイケルは歌う。
「地球は泣いている、われわれはこの世界に何をしてしまったのか
我々がやってしまったことを見よう。
自分の息子だけに誓った平和とやらは、どうなった
花が咲き誇る畑はどうなった…」
地球は、人間の力によって、大きく傷ついている。温暖化が起こり、異常気象が発生している。これを今こそ止めなければならない。もう時間はない。そうマイケル・ジャクソンは世界に発信している。
「アース・ソング」で今の地球の問題を提起し、それへの心構えを「マン・イン・ザ・ミラー」(誰かがやるのではなく、自分からやろう、チェンジを起こそう)で歌い、そして、最後に「ヒール・ザ・ワールド」(地球を癒そう、治そう)でその意識を観客、地球人と共有するという3段ロケットだ。僕はこれは、「癒そう」では少し日本語が弱いような気がする。地球を治療しよう、直そう、もっと地球に優しく触れよう、といったニュアンスではないだろうか。
おそらくマイケルは「マン・イン・ザ・ミラー」で本編を終え、アンコール部分で「ヒール・ザ・ワールド」というのが、大まかな流れだったのではないかと思う。ただそこまでリハーサルが進まず、「ヒール・ザ・ワールド」のリハ映像は残らなかった。だから、後からここで見られるような映像を作ったというわけだ。
そうそう、これも想像だが、マイケル・ジャクソンは絶対に『プラネット・アース』もしくは『アース』の番組(日本ではNHKで放映、イギリスではBBCで放映。DVDもある)を見ていて、気に入っていると思う。
■ アース
売り上げランキング: 986
■ プラネット・アース 1~4
売り上げランキング: 28985
ところで、このアイマックスに、今日は母親を連れて行ったのだが、見ての感想は、「ほんとに歌が上手で、踊りがすごいのね…。これは生で見たかったわねえ」というものだった。
■ 今日の吉岡正晴・ゲスト出演。
今日、11月12日=木曜午後6時すぎから、ベイFM(78.0mhz)で30分ほどマイケルについて語ります。番組は『ベイライン・ゴーゴー』。また、夜10時から11時頃まで、FMバードおよび全国のコミュニティーFMをネットして放送している『大西貴文のザ・ナイト』でもマイケル特集でお話します。
『ベイライン・ゴーゴー』へのメールは gogo@bayfm.co.jp まで。
『大西貴文のザ・ナイト』へのメールは、nite@musicbird.co.jp までどうぞ。
『ザ・ナイト』のネット局一覧は、11月11日付けブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091111.html
+++++
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
ENT>MOVIE>This Is It
1 ■無題
IMAXに見に行かれたんですね。
たくさんの人に体験して欲しい映画館ですが、3箇所しかないのは少し残念です。
なるほど、Heal the worldをアンコールですか。映画に感動していてそこまで考えませんでした。確かに最後、曲が流れますしね。
あの曲は歌詞画とてもステキなので、字幕などで歌詞を見れれば良かったのではないかとも思います。
でも、知らない人が調べるきっかけになるので、逆に良いかもしれませんね。