2009年08月29日(土) 01時57分53秒
soulsearchinの投稿
■格調高きラムゼイ・ルイス・トリオの演奏
テーマ:ライヴ評・レポート
【Ramsey Lewis Trio : Live With Class, Intelligence And Elegance】
格調。
シカゴのチェス・レコードから多くのジャズ・レコードを出してきたジャズ・ピアニスト、ラムゼイ・ルイスが昨年(2008年)7月に12年ぶりのブルーノート・ライヴを敢行。多くのファンを魅了し、1年後にリターン。今回も、ドラムス、アコースティック・ベースとのトリオ。基本的にはストレートなジャズ・トリオで、一番ブルーノートという会場にあった感じの音楽だ。客席は、さまざまなタイプの人たちで埋まる。昔からのファン、アース関連で知った人、ジャズ・トリオが好きそうな人たちなど、老若男女。ラムゼイの幅広い人気を示す。
音は静かに小さく、品のいい感じのトリオ演奏。1曲終わるときちんと立ち上がり、曲紹介し、おじぎ。ひじょうにまっとうなジャズマンだ。そこから醸し出されるサウンドは、格調があり、知的で、暖かく、優しく、エレガント。彼の演奏を聴いているとジャズが格別のシルクのような高級感を感じさせる。
ちょうど、ステージの斜め右あたりで見ていたが、ラムゼイが後ろにぐーんと伸びるときのシーンが、ちょっと映画『レイ』のポスターで見せた絵と同じに見えた。
それにしても、ラムゼイ・ルイスはじつにかっこいい。74歳とは思えないほどの若々しさ。かつて、このトリオのドラムスにモーリス・ホワイトがいたのかと思うと、なかなか感慨深い。
日によってセットリストは微妙に違うようだが、ソウル系ファンとしては、「サン・ゴッデス」「ジ・イン・クラウド」、そして、「ウェイド・イン・ザ・ウォーター」の3曲を聴きたい。前2者はどちらかが交互に演奏されるようだ。「サン・ゴッデス」は、ヒップホップ系アーティストなどにもサンプリングされているので、若い層からも支持を集める。
今回は2009年10月にリリースされる予定の新作『ソングス・フロム・ザ・ハート』に収録されている作品から3曲が演奏された。
本編最後の「スピリチュアル・メドレー」は、それまでのジャズ・トリオがチャーチ・トリオのサウンドに早変わり。たった3人でもこれだけサウンドの変化がつけられるのだから本当にたいしたもの。ドラム・ソロも、そして、サウンドも、なんとも昭和のジャズという感じでほほえましく思った。
ところで、日本在住ナンバーワンDJであるカマサミ・コングさんがラムゼイにインタヴューするというので、ひとつだけ質問を託した。それは、"Who do you think the "in" crowd these days, besides who were the "in" crowd back then(あなたは今一番かっこいい、旬な人だと思うのでは誰ですか。その昔、かっこよかった人は誰だと思いますか)"というものなのだが、果たしてその答えはいかに。
(ライヴは、今日、土曜日(8月29日)まで、ブルーノート東京で)
■ まずは「ジ・イン・クラウド」のベスト
そして、『サンゴッデス』
■ メンバー
ラムゼイ・ルイス(ピアノ)Ramsey Lewis(p)
ラリー・グレイ(ベース)Larry Gray(b)
レオン・ジョイス(ドラムス、パーカッション)Leon Joyce(ds,per)
■ セットリスト ラムゼイ・ルイス・トリオ
Setlist: Ramsey Lewis Trio @ Bluenote Tokyo, August 28, 2009
show started 19:00
01. To Know Her Is To Love Her (from new CD "Songs from the Heart")
02. Allegro Con Brio (Poco Allegretto) (From Brahms Symphony No.3 )
03. Sun Goddess
04. Conversation (from new CD "Songs from the Heart")
05. Touching, Feeling, Knowing (from new CD "Songs from the Heart")
06. Spiritual Medley
Enc. The "In" Crowd
show ended 20:16
(2009年8月28日金曜、ブルーノート東京=ラムゼイ・ルイス・トリオ・ライヴ)
ENT>LIVE>Lewis, Ramsey Trio
2009-98
格調。
シカゴのチェス・レコードから多くのジャズ・レコードを出してきたジャズ・ピアニスト、ラムゼイ・ルイスが昨年(2008年)7月に12年ぶりのブルーノート・ライヴを敢行。多くのファンを魅了し、1年後にリターン。今回も、ドラムス、アコースティック・ベースとのトリオ。基本的にはストレートなジャズ・トリオで、一番ブルーノートという会場にあった感じの音楽だ。客席は、さまざまなタイプの人たちで埋まる。昔からのファン、アース関連で知った人、ジャズ・トリオが好きそうな人たちなど、老若男女。ラムゼイの幅広い人気を示す。
音は静かに小さく、品のいい感じのトリオ演奏。1曲終わるときちんと立ち上がり、曲紹介し、おじぎ。ひじょうにまっとうなジャズマンだ。そこから醸し出されるサウンドは、格調があり、知的で、暖かく、優しく、エレガント。彼の演奏を聴いているとジャズが格別のシルクのような高級感を感じさせる。
ちょうど、ステージの斜め右あたりで見ていたが、ラムゼイが後ろにぐーんと伸びるときのシーンが、ちょっと映画『レイ』のポスターで見せた絵と同じに見えた。
それにしても、ラムゼイ・ルイスはじつにかっこいい。74歳とは思えないほどの若々しさ。かつて、このトリオのドラムスにモーリス・ホワイトがいたのかと思うと、なかなか感慨深い。
日によってセットリストは微妙に違うようだが、ソウル系ファンとしては、「サン・ゴッデス」「ジ・イン・クラウド」、そして、「ウェイド・イン・ザ・ウォーター」の3曲を聴きたい。前2者はどちらかが交互に演奏されるようだ。「サン・ゴッデス」は、ヒップホップ系アーティストなどにもサンプリングされているので、若い層からも支持を集める。
今回は2009年10月にリリースされる予定の新作『ソングス・フロム・ザ・ハート』に収録されている作品から3曲が演奏された。
本編最後の「スピリチュアル・メドレー」は、それまでのジャズ・トリオがチャーチ・トリオのサウンドに早変わり。たった3人でもこれだけサウンドの変化がつけられるのだから本当にたいしたもの。ドラム・ソロも、そして、サウンドも、なんとも昭和のジャズという感じでほほえましく思った。
ところで、日本在住ナンバーワンDJであるカマサミ・コングさんがラムゼイにインタヴューするというので、ひとつだけ質問を託した。それは、"Who do you think the "in" crowd these days, besides who were the "in" crowd back then(あなたは今一番かっこいい、旬な人だと思うのでは誰ですか。その昔、かっこよかった人は誰だと思いますか)"というものなのだが、果たしてその答えはいかに。
(ライヴは、今日、土曜日(8月29日)まで、ブルーノート東京で)
■ まずは「ジ・イン・クラウド」のベスト
ジ・イン・クラウド+2
posted with amazlet at 09.08.29
ラムゼイ・ルイス
ユニバーサル ミュージック クラシック (2003-04-23)
売り上げランキング: 19756
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売り上げランキング: 19756
そして、『サンゴッデス』
ラムゼイ・ルイス
ソニーレコード (1999-11-03)
売り上げランキング: 56913
ソニーレコード (1999-11-03)
売り上げランキング: 56913
■ メンバー
ラムゼイ・ルイス(ピアノ)Ramsey Lewis(p)
ラリー・グレイ(ベース)Larry Gray(b)
レオン・ジョイス(ドラムス、パーカッション)Leon Joyce(ds,per)
■ セットリスト ラムゼイ・ルイス・トリオ
Setlist: Ramsey Lewis Trio @ Bluenote Tokyo, August 28, 2009
show started 19:00
01. To Know Her Is To Love Her (from new CD "Songs from the Heart")
02. Allegro Con Brio (Poco Allegretto) (From Brahms Symphony No.3 )
03. Sun Goddess
04. Conversation (from new CD "Songs from the Heart")
05. Touching, Feeling, Knowing (from new CD "Songs from the Heart")
06. Spiritual Medley
Enc. The "In" Crowd
show ended 20:16
(2009年8月28日金曜、ブルーノート東京=ラムゼイ・ルイス・トリオ・ライヴ)
ENT>LIVE>Lewis, Ramsey Trio
2009-98
1 ■ラムゼイルイスですか…
74歳ですか…懐かしいですね。アルバム何枚か持っていましたがタイトルは忘れました。ジャズの中では洗練された明るいイメージがありした。好んで聴いていたのはユニークな要素あったと記憶しています。モーリスホワイトとトリオだったなんて驚きです。彼はジャズを歌っていたんですか? 勿論アースにもかなりハマりました…