2009年08月25日(火) 13時13分06秒
soulsearchinの投稿
☆ソングライター、リオン・ウェア戻ってくると宣言
テーマ:ライヴ評・レポート
☆ソングライター、リオン・ウェア戻ってくると宣言
【"I'll Be Back Soon": Leon Ware Declares On The Stage】
渋さ。
ソングライターとして多くのヒットを放ってきたリオン・ウェアが2002年大阪ブルーノート以来、およそ7年ぶりの来日、東京地区での初ライヴ。僕は初めて見るので相当期待値の高いライヴだ。コットン3日間のライヴ、評判が評判を呼び、後半はどんどん客足が伸び日曜セカンド(最終)も超満員。しかもソウル・バー関係者、ソウル・ファン多数集結。カウンター前に補助席まで出ていた。
1曲1曲をリオンは丁寧に歌い、ときにその曲を解説したりしながらショーを進める。リオンといえば、僕にとってはマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」だ。その官能的な音、歌、メロディー、歌詞、すべてが魅力だ。そしてこのリオンのライヴもそうしたマーヴィン風の官能路線(センシュアル)な部分は存分にかもし出されていた。
おもしろかったのは、日本でなぜか人気の高いセットリスト7の「ホワイ・アイ・ケイム・トゥ・カリフォルニア」。初日には歌われたが、そのセットが長くなり2日目は2-3曲カットしたところ、そのカットされた中にはいってしまった。そうしたら、どうやらファンからリクエストがあったらしく、MCで「次の曲はみなさんから強いリクエストがあった曲です。この曲をやらないともう日本には戻って来れないと言われたので、やりたいと思います。また日本に戻ってきたいですから」と言い、これを歌った。
歌自体はソウルフルというよりも、淡々とした渋い味わいの歌。いずれの曲も、なかなかセンシュアルでムードがただよう。むしろバックコーラスの女性ニッキのほうが元気のあるはつらつとしたヴォーカルを聴かせた。そしてニッキとからむ曲はかなりいやらしい感じがかもし出される。彼は自身で「センシュアル・ミニスター」(官能的な、性欲をそそる牧師)と言う。これは、誰かに「リオン、あなたはセンシュアル・ミニスターだな」と言われたのを気に入って自分でも使うようになったそうだ。
彼もステージで歌うのが大好きなようで、パフォーマンスをエンジョイしている。ドラムス(ドネル=ルーファスやジョディー・ワトリーで来日)、キーボード(ウェイン・リンゼイ=スティーヴィー、ホイットニーなどで来日。自らリンゼイとしてもアルバムをだしている)らのバンドもしっかりしている。
そして、5曲目の前では「彼ともいろいろな曲でコラボレートしました。彼はキング・オブ・ポップと呼ばれています。彼は歌詞をとても芸術形態のものとして重要視するアーティストでした。これはとても珍しいことなんです」 こう言ってマイケル・ジャクソンの「アイ・ウォナ・ビー・ホエア・ユー・アー」を歌った。
本編最後は、彼の名を決定付けたマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」。これはさすがに圧倒的に盛り上がる。そして、一旦ひいて、アンコールで「アフター・ザ・ダンス」。さらに、その後バンドは下がり彼だけがステージに残り、ピアノの弾き語りでしっとりと「フォーエヴァー」を歌い、ステージは幕。満員のスタンディング・オヴェーションが長く続いた。そして彼は何度も言った。「またすぐに戻ってきます! I'll be back!」
この日見に来ていたケイリブ・ジェームスも、「こんな満員はすごいな。ソングライターのライヴでこれだけお客さんが来るというのは素晴らしいことだ」と言った。
ちょうど我々が座った隣にドイツのジャザノヴァのご一行がいて、同行松尾潔さんが気づいて教えてくれた。(隣でドイツ語っぽい話し声が聞こえるので、「あなたたちはジャザノヴァか」ときいたら「そうだ」とのこと。さすがだ(笑)) 月曜、火曜にビルボードでライヴがあり、日曜ほんの少し前に到着してコットンにきたそうだ。僕は知らなかったのだが松尾さんによるとジャザノヴァはリオンともコラボしており、それで見に来たとのこと。情報感謝。
(リオン・ウェアにインタヴューする機会があったので、その模様は明日以降にご紹介します)
■ CDはけっこうたくさん出ています。1枚だったらこれか。むずかしいが。
■ メンバー
リオン・ウェア
Leon Ware(vo), Wayne Linsey(key), Chris Warrior(g), Smitty Smith(b) Donnell Spencer Jr.(ds) Nikki Grier(vo)
■ セットリスト
Setlist: Leon Ware @ Cotton Club, August 23, 2009
show started 20:02
01. Got To Have You Back [Isley Brothers]
02. Sumthin' Sumthin' [Maxwell]
03. Hold Tonight
04. Moonride
05. I Wanna Be Where You Are [Michael Jackson, Marvin Gaye]
06. A Tribute To Ahmad (Wayne)
07. Why I Came To California
08. If I Ever Lose This Heaven (with Niki) [Quincy Jones, AWB]
09. Inside My Love (Nikki) [Minnie Riperton]
10. Rockin' You Eternally
11. I Know It's You (duo with Nikki) [Donny Hathway]
12. I Want You [Marvin Gaye]
Enc. After The Dance [Marvin Gaye]
Enc. Forever (only Leon on piano)
show ended 21:42
(2009年8月23日日曜、丸の内コットンクラブ=リオン・ウェア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ware, Leon
2009-96
【"I'll Be Back Soon": Leon Ware Declares On The Stage】
渋さ。
ソングライターとして多くのヒットを放ってきたリオン・ウェアが2002年大阪ブルーノート以来、およそ7年ぶりの来日、東京地区での初ライヴ。僕は初めて見るので相当期待値の高いライヴだ。コットン3日間のライヴ、評判が評判を呼び、後半はどんどん客足が伸び日曜セカンド(最終)も超満員。しかもソウル・バー関係者、ソウル・ファン多数集結。カウンター前に補助席まで出ていた。
1曲1曲をリオンは丁寧に歌い、ときにその曲を解説したりしながらショーを進める。リオンといえば、僕にとってはマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」だ。その官能的な音、歌、メロディー、歌詞、すべてが魅力だ。そしてこのリオンのライヴもそうしたマーヴィン風の官能路線(センシュアル)な部分は存分にかもし出されていた。
おもしろかったのは、日本でなぜか人気の高いセットリスト7の「ホワイ・アイ・ケイム・トゥ・カリフォルニア」。初日には歌われたが、そのセットが長くなり2日目は2-3曲カットしたところ、そのカットされた中にはいってしまった。そうしたら、どうやらファンからリクエストがあったらしく、MCで「次の曲はみなさんから強いリクエストがあった曲です。この曲をやらないともう日本には戻って来れないと言われたので、やりたいと思います。また日本に戻ってきたいですから」と言い、これを歌った。
歌自体はソウルフルというよりも、淡々とした渋い味わいの歌。いずれの曲も、なかなかセンシュアルでムードがただよう。むしろバックコーラスの女性ニッキのほうが元気のあるはつらつとしたヴォーカルを聴かせた。そしてニッキとからむ曲はかなりいやらしい感じがかもし出される。彼は自身で「センシュアル・ミニスター」(官能的な、性欲をそそる牧師)と言う。これは、誰かに「リオン、あなたはセンシュアル・ミニスターだな」と言われたのを気に入って自分でも使うようになったそうだ。
彼もステージで歌うのが大好きなようで、パフォーマンスをエンジョイしている。ドラムス(ドネル=ルーファスやジョディー・ワトリーで来日)、キーボード(ウェイン・リンゼイ=スティーヴィー、ホイットニーなどで来日。自らリンゼイとしてもアルバムをだしている)らのバンドもしっかりしている。
そして、5曲目の前では「彼ともいろいろな曲でコラボレートしました。彼はキング・オブ・ポップと呼ばれています。彼は歌詞をとても芸術形態のものとして重要視するアーティストでした。これはとても珍しいことなんです」 こう言ってマイケル・ジャクソンの「アイ・ウォナ・ビー・ホエア・ユー・アー」を歌った。
本編最後は、彼の名を決定付けたマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」。これはさすがに圧倒的に盛り上がる。そして、一旦ひいて、アンコールで「アフター・ザ・ダンス」。さらに、その後バンドは下がり彼だけがステージに残り、ピアノの弾き語りでしっとりと「フォーエヴァー」を歌い、ステージは幕。満員のスタンディング・オヴェーションが長く続いた。そして彼は何度も言った。「またすぐに戻ってきます! I'll be back!」
この日見に来ていたケイリブ・ジェームスも、「こんな満員はすごいな。ソングライターのライヴでこれだけお客さんが来るというのは素晴らしいことだ」と言った。
ちょうど我々が座った隣にドイツのジャザノヴァのご一行がいて、同行松尾潔さんが気づいて教えてくれた。(隣でドイツ語っぽい話し声が聞こえるので、「あなたたちはジャザノヴァか」ときいたら「そうだ」とのこと。さすがだ(笑)) 月曜、火曜にビルボードでライヴがあり、日曜ほんの少し前に到着してコットンにきたそうだ。僕は知らなかったのだが松尾さんによるとジャザノヴァはリオンともコラボしており、それで見に来たとのこと。情報感謝。
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■ メンバー
リオン・ウェア
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■ セットリスト
Setlist: Leon Ware @ Cotton Club, August 23, 2009
show started 20:02
01. Got To Have You Back [Isley Brothers]
02. Sumthin' Sumthin' [Maxwell]
03. Hold Tonight
04. Moonride
05. I Wanna Be Where You Are [Michael Jackson, Marvin Gaye]
06. A Tribute To Ahmad (Wayne)
07. Why I Came To California
08. If I Ever Lose This Heaven (with Niki) [Quincy Jones, AWB]
09. Inside My Love (Nikki) [Minnie Riperton]
10. Rockin' You Eternally
11. I Know It's You (duo with Nikki) [Donny Hathway]
12. I Want You [Marvin Gaye]
Enc. After The Dance [Marvin Gaye]
Enc. Forever (only Leon on piano)
show ended 21:42
(2009年8月23日日曜、丸の内コットンクラブ=リオン・ウェア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ware, Leon
2009-96