2009年07月28日(火) 09時52分19秒
soulsearchinの投稿
●マイケル・ジャクソン~徐々に出され始めたメディアの膿
テーマ:マイケル・ジャクソン関連
●マイケル・ジャクソン~徐々に出され始めたメディアの膿
【マイケル・ジャクソン~その後~徐々に出され始めたメディアの膿】
第一弾まとめ。
「キング・オブ・ポップ、ロック&ソウル」マイケル・ジャクソンが2009年6月25日に死去してはや一月以上が経った。マイケルを特集した写真集などが多数発売され、追悼ムードは高まる。
しかし、どれも大急ぎでやっつけで作った感は否めない。ニューズウィーク誌の「完全永久保存版」(2009年7月22日号)と銘打った号でさえも、年表などにいくつもの間違いがあり、ロレーン・アリ記者が書いた記事も、今までの「マイケルの噂」を元にした三文記事の域をでない。一応ちゃんとしたメディアと思われているニューズウィーク誌でさえこの有様なのだ。アリ記者は白人なのだろうか。Black or White?
僕はふだんこうした記事を読むときに、それを書いた記者が黒人か白人か、男性か女性かそれほど気にしない。書かれた内容で判断するが、ことマイケルに関しては、なぜかその記事を書いたのが黒人なのだろうか、白人なのだろうか、と考えてしまう。それほど白人が見るマイケル像と黒人が見るマイケル像はかけ離れているのだ。おそらく日本に入ってくるそうした情報は、圧倒的にアメリカの白人が書いたものが多いのだろう。そうした偏見なりフィルターなりがかかったものが、日本に届くから、より事はやっかいだ。ジャーナリストとして何が大事かと言えば、表層的な現象ではなく、その物事の本質を的確に捉えることだ。もちろん難しいことは当然だが。
そんな中で僕が書いた記事を見た毎日新聞の中川記者から連絡があり、「記事の引用というのもなんですので、取材をしたい」という。そこで電話取材を受け、いろいろ話をした。中川記者は僕の他にも湯川れい子さんなどにも取材をし、2009年7月23日付けの毎日新聞・朝刊の「記者の目」というコラムにまとめた。新聞に載る記事としては1500字ほどの大作だ。
7月27日現在で52件の読者からのコメントが寄せられ、これは他の記事と比べてもかなり多い反応だ。しかも、ポジティヴな反応が圧倒的に多い。このコラムは他の一般記事と違い、記者の主観を交えて書くというのが趣旨なので、コメントでの「記者個人の感情が出すぎている」という感想は的を得ていないと思う。仮にそうした反応に配慮するとすれば、たとえば、冒頭の6行と、最後の結びの文の「~マイケルファンの一員としても~」の文言をはずせば、「感情の出すぎ」ということさえ誰も言えなくなるいい記事だ。
また、少し古くなるが、2009年7月12日(日)に山下達郎さんが彼のラジオ番組『サンデイ・ソングブック』の「モータウン・アーカイブ第4回」の中で、僕のマイケル報道についての記事の一部を引用してくださった。達郎さんは、その前週、マイケルについて「マイケル・ジャクソンというのは誰もが認める不世出のアーティストでありましたけれども、マーヴィン・ゲイ同様、アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きてしまいました」とコメントされ、これに多くの反響が来たと述べた上で、紹介された。「アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きた」というのは、本当に言い得て妙だと思う。
僕はたぶんあと何年かすれば、マイケル・ジャクソンというのは20世紀に誕生した最大のポップ・スターとして、誰からも崇められ、些細なゴシップさえ、みんな笑ってしまうようなとてつもない存在になるだろうと思う。今は、過去20年以上のマイケルに対する「メディアの膿(うみ)」を出している過程なのだと考える。どんどん膿をだしてすっきりしたほうがいいに決まってる。
■改めてマイケル・ジャクソン考、まとめて
2009年6月27日
● マイケル・ジャクソンが成し遂げたこと
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10288332826.html
http://32970.diarynote.jp/200906270452575494/
2009年6月29日
★ マイケル・ジャクソンの死とマーヴィン・ゲイの死
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10289623911.html
http://32970.diarynote.jp/?day=20090629
2009年7月8日
◆ マイケル・ジャクソン追悼式
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10295593849.html
http://32970.diarynote.jp/200907080654029997/
2009年7月9日
○マイケル・ジャクソン・メモリアル:5人のグローヴに見る兄弟の絆
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10296230966.html
http://32970.diarynote.jp/200907090513177008/
2009年7月12日
△マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い (パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298164180.html
http://32970.diarynote.jp/200907120425558073/
2009年7月13日
●マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298820925.html
http://32970.diarynote.jp/200907130430532407/
毎日新聞=記者の目=2009年7月23日付け
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=812#comment
過去記事
2003/06/06 (Fri)
Just Hit The Stage! Michael!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030606.html
■マイケル・ジャクソン、まずビデオでその勇姿を
ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
【マイケル・ジャクソン~その後~徐々に出され始めたメディアの膿】
第一弾まとめ。
「キング・オブ・ポップ、ロック&ソウル」マイケル・ジャクソンが2009年6月25日に死去してはや一月以上が経った。マイケルを特集した写真集などが多数発売され、追悼ムードは高まる。
しかし、どれも大急ぎでやっつけで作った感は否めない。ニューズウィーク誌の「完全永久保存版」(2009年7月22日号)と銘打った号でさえも、年表などにいくつもの間違いがあり、ロレーン・アリ記者が書いた記事も、今までの「マイケルの噂」を元にした三文記事の域をでない。一応ちゃんとしたメディアと思われているニューズウィーク誌でさえこの有様なのだ。アリ記者は白人なのだろうか。Black or White?
僕はふだんこうした記事を読むときに、それを書いた記者が黒人か白人か、男性か女性かそれほど気にしない。書かれた内容で判断するが、ことマイケルに関しては、なぜかその記事を書いたのが黒人なのだろうか、白人なのだろうか、と考えてしまう。それほど白人が見るマイケル像と黒人が見るマイケル像はかけ離れているのだ。おそらく日本に入ってくるそうした情報は、圧倒的にアメリカの白人が書いたものが多いのだろう。そうした偏見なりフィルターなりがかかったものが、日本に届くから、より事はやっかいだ。ジャーナリストとして何が大事かと言えば、表層的な現象ではなく、その物事の本質を的確に捉えることだ。もちろん難しいことは当然だが。
そんな中で僕が書いた記事を見た毎日新聞の中川記者から連絡があり、「記事の引用というのもなんですので、取材をしたい」という。そこで電話取材を受け、いろいろ話をした。中川記者は僕の他にも湯川れい子さんなどにも取材をし、2009年7月23日付けの毎日新聞・朝刊の「記者の目」というコラムにまとめた。新聞に載る記事としては1500字ほどの大作だ。
7月27日現在で52件の読者からのコメントが寄せられ、これは他の記事と比べてもかなり多い反応だ。しかも、ポジティヴな反応が圧倒的に多い。このコラムは他の一般記事と違い、記者の主観を交えて書くというのが趣旨なので、コメントでの「記者個人の感情が出すぎている」という感想は的を得ていないと思う。仮にそうした反応に配慮するとすれば、たとえば、冒頭の6行と、最後の結びの文の「~マイケルファンの一員としても~」の文言をはずせば、「感情の出すぎ」ということさえ誰も言えなくなるいい記事だ。
また、少し古くなるが、2009年7月12日(日)に山下達郎さんが彼のラジオ番組『サンデイ・ソングブック』の「モータウン・アーカイブ第4回」の中で、僕のマイケル報道についての記事の一部を引用してくださった。達郎さんは、その前週、マイケルについて「マイケル・ジャクソンというのは誰もが認める不世出のアーティストでありましたけれども、マーヴィン・ゲイ同様、アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きてしまいました」とコメントされ、これに多くの反響が来たと述べた上で、紹介された。「アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きた」というのは、本当に言い得て妙だと思う。
僕はたぶんあと何年かすれば、マイケル・ジャクソンというのは20世紀に誕生した最大のポップ・スターとして、誰からも崇められ、些細なゴシップさえ、みんな笑ってしまうようなとてつもない存在になるだろうと思う。今は、過去20年以上のマイケルに対する「メディアの膿(うみ)」を出している過程なのだと考える。どんどん膿をだしてすっきりしたほうがいいに決まってる。
■改めてマイケル・ジャクソン考、まとめて
2009年6月27日
● マイケル・ジャクソンが成し遂げたこと
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10288332826.html
http://32970.diarynote.jp/200906270452575494/
2009年6月29日
★ マイケル・ジャクソンの死とマーヴィン・ゲイの死
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10289623911.html
http://32970.diarynote.jp/?day=20090629
2009年7月8日
◆ マイケル・ジャクソン追悼式
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10295593849.html
http://32970.diarynote.jp/200907080654029997/
2009年7月9日
○マイケル・ジャクソン・メモリアル:5人のグローヴに見る兄弟の絆
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10296230966.html
http://32970.diarynote.jp/200907090513177008/
2009年7月12日
△マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い (パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298164180.html
http://32970.diarynote.jp/200907120425558073/
2009年7月13日
●マイケルの急死を悼んで~マイケル・ジャクソンとメディアの戦い(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10298820925.html
http://32970.diarynote.jp/200907130430532407/
毎日新聞=記者の目=2009年7月23日付け
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=812#comment
過去記事
2003/06/06 (Fri)
Just Hit The Stage! Michael!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030606.html
■マイケル・ジャクソン、まずビデオでその勇姿を
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ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael
1 ■大変
ためになりました。ありがとうございます。
私もほとんど同意見です。
晩年のゴシップなど気にならないくらい、音楽的にもダンスフロア的にも、努力家かつ天才だと思います。スターです。