NO.958
2005/03/09 (Wed)
A Time To Release? Stevie's New Album
現状。

Time 2 Love [FROM US] [IMPORT]スティーヴィー・ワンダーの出る出ると言われてなかなかでてこない新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』に再度、発売情報が浮上している。昨年6月には一度かなりの確率で発売されそうになったが、土壇場でキャンセルになった。おそらく、レイ・チャールズの死去、さらに最初の妻シリータの死去の影響があったと思われる。現在までのところの情報をまとめておこう。

現時点での発売日はアメリカで5月3日、日本は先行で4月27日。タイトルは昨年発表された通り、『ア・タイム・トゥ・ラヴ』。収録曲の全曲リストはまだなし。ただし、アルバムからの先行シングルは全世界で「ソー・ホワット・ザ・ファス」になる。これは、2003年12月の来日公演でも演奏している重いファンキーな作品。レコーディングされたヴァージョンでは、あのアン・ヴォーグがバックコーラスをつけている。

この他に大注目は、スティーヴィーの娘、アイシャ(「イズント・シー・ラヴリー」のモデルとなった赤ちゃん)とのデュエット曲「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」。これは、しっとりとした覚えやすいバラードで、ヒット性もかなりたかい。

マスターテープが3月末までに到着すれば、4月末に発売が可能になる。すべてが順調に行けば、3月中にファーストシングルのサンプルが全米のラジオに配布される。これが配布されれば、かなりの確率でアルバム発売になるだろう。

現在モータウン・レコードは、シルヴィア・ローンという新しい社長が就任し、ローン氏の直轄プロジェクトとして全社的に世界的プロモーション戦略を構築中。ローン氏は元アトランティックの社長から移籍してきたやりての女史。

おおまかなプランでは、5月発売、夏ごろに全米ツアー開始、その後ワールドツアー、大規模イヴェント、年末グラミーのノミネート入りを狙い、2006年2月、グラミー賞獲得を狙うなど、年間にわたってスティーヴィーの新作をプッシュしていくという。

昨年のリリースの確度が高かったのは、6月8日に全米ネットワークで放送されている人気番組『オプラ・ウィンフレー・ショウ』に1時間にわたってゲストで登場、「ソー・ホワット・ザ・ファス」「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」などの新曲を披露していたからである。流れとしてはここで、新曲を発表し、7月のアルバム発売へつなげる予定だった。だが、ご存知のようにその2日後、レイ・チャールズ死去という、ある意味予期せぬ出来事が起き、さらにその後スティーヴィーの最初の妻であるシリータが亡くなり、スティーヴィーにとっては大打撃となり、まさに喪に服すべきひと時となった。正式には、アルバム発売の延期の理由は明らかにされていないが、そのあたりの事情があるものと推測される。

今後も最新情報があれば、順次お伝えしていく。

スティーヴィーのオフィシャル・サイトが始まっている。
http://www.stevie-wonder.com/

オプラ・ウィンフレー・ショウのサイト
http://www.oprah.com/

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個人的見解で言えば、すでに最初のリリース情報から3年以上を経過しており、またかという感じもなくはないが、昨年のリリース情報の確度を仮に85%とすると、今回のリリース確度は93%くらいまでありそうだ。

もちろん、僕自身も渾身のライナーを書く予定。スティーヴィーの『カンヴァセーション・ピース』を書いてから、ほぼ10年ということになる。

カンヴァセーション・ピース
カンヴァセーション・ピース
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Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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