NO.943
2005/02/22 (Tue)
Live At Club Heights (Part 1)
呼び出し。

やられた。新宿クラブ・ハイツ。普段はキャバレーだという場所で、リアル・ブラッドとクワマン・ウィズ・スリー・ビックリーズのジョイント・ライヴがあるというので、顔をだした。しかも、クワマンのほうには、DJオッシーが、正式メンバーとして入って、ディスコヒット・メドレーをDJオッシーのナレーションでやるというのだ。

場所はコマの近く。というより、隣のビル、あの東宝会館の中だった。足を踏み入れると、これは、すごい。300席はゆうにあろうかという大きな箱だった。なによりびっくりしたのが、これだけの広さで柱が1本もないので、めちゃくちゃ見やすい。ちょうどステージを軸に扇形に客席が広がっている。普段は女の子がついて、ショウを見たりしているらしい。

7時前の開演前、楽屋におじゃました。リアル・ブラッドのトムさん。レイ・チャールズの自伝を既に読んでいただいた様子。「いやあ、素晴らしい本で、感激しました。当たり前ですけど、あの本人とほんとそのままに描かれてますね」 

ブラザー・トムが横にいたオッシーに言った。「オッシー、吉岡さんをアッシー代わりに使っちゃだめですよ〜。CD取りにいかせたりしたら(笑)」 これには若干の説明が必要だ。昨年だったが、ゴスペラーズの番組『フィールン・ソウル』でリアル・ブラッドの「シルクの雨」をかけることになったが、たまたま僕もオッシーも手元に見つからなかった。かけることが決まり、翌日、大阪かどこかでの公開収録で、その日の間にCDが必要になった。そこで、僕が夜、リアルのマネージャー氏のところに一枚CDを取りに行ったのだ。トムさんは、そのことを言っていたのである。

さて、楽屋にはトムさんのほか、ルーサーさん、シルキーさんと3人がいたが、なぜかジェイさんの姿が見えなかった。「あれ、ジェイさんは?」と聞くと、間髪いれず、「帰ったんじゃないか」とトムさん。いやいや、いつもおもしろい。

ライヴは実にいつもの調子で、絶好調。「シルクの雨」のシルキー藤野さんのこの日のフェイクはめちゃすごかった。ジェイさんのマイクなしの歌声も迫力満点だった。

「がんばってください、とよく言われるんですけど、がんばってるんです」とトムさんが声を張り上げる。「(こんなにいい曲があって)なぜ、売れないんだ???」 さらにヴォルテージはあがる。

名物ディスコ・メドレーの中で、ルーサーさんがMCをするところがある。「多摩ナンバー OXOXのお車、お車の移動をお願いします」 いわゆるディスコの店内アナウンスを真似ているのだ。そして、それに続いてルーサーさんは顔色変えずこう言った。「吉岡正晴さんにご連絡いたします。CDがありますので、至急、とりに来てください」 

やられた。(笑) ステージからの呼び出し。

どうやら、後から聞くと、オッシーがネタをいれたらしい。悪知恵を詰め込んだ、というか。ショーが終って楽屋に行くと、ルーサーさんが「いやあ、ネタにしてすいません。でも、リスペクトしているということで…」と笑って言ってくれた。

(2005年2月20日日曜、新宿クラブハイツ=リアル・ブラッド、スリー・ビックリーズ・ウィズ・クワマン・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Real Blood, Three Bicrees With Kuwaman

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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