NO.912 |
2005/01/27 (Thu) |
57th Man Benny Golson Live At Blue Note |
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(昨日からのつづき) 57番目。 『ターミナル』効果があってか、ブルーノートは火曜日だというのにほぼ満員。『ターミナル』を見た音楽好きは、みなベニー・ゴルソンのライヴがあると聞けば来るだろう。(笑) 観客の中にはマーカス・ミラーの姿も見えた。僕がベニー・ゴルソン名義のライヴを見るのは初めて。 今回はドラムス、ベース、ピアノにベニーのサックスという4人編成。みなそれぞれ持ち場をしっかり守り、いい演奏を聴かせる。古いスタンダードナンバー「シュリー・ウィズ・ザ・フリンジ・オン・トップ」で始まったライヴは、2曲目の前でベニーがマイクを持ってこう話し始めた。 「昨年、私たちはスティーヴン・スピルバーグの映画に出演する機会がありました。映画は『ターミナル』というもので、撮影現場ではスピルバーグやトム・ハンクスたちと楽しい一日を過ごしました。それから帰ってきて、私たちはその映画出演に影響を受けて(インスパイアーされ)、アルバムを作ることにしました。そうして出来上がったのが『ターミナル1』です。そこから、タイトル曲をお送りしましょう」 実に渋い。落ち着いた音。ゆったりとした余裕の音だ。ベニー・ゴルソンは1929年1月25日、ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。ワシントンDCの名門ハワード大学で音楽を学んだという。さすがにインテリだけあって、司会も落ち着いた知性を感じさせた。そして、この日は彼の誕生日ではないか。 彼はさまざまなジャズの名曲を書いている。その中のひとつが「アイ・リメンバー・クリフォード」。さすがにこれは人気が高い。ひときわ大きな拍手が彼らを待ち受けていた。 ところで、彼がステージに上がっているところで、サインをねだる者はいなかった。(笑) ライヴが終った後、ドラムスのカール・アレンがカウンターのところにいたので声をかけた。「『ターミナル』のライヴシーンではあなたも一緒に演奏していたのですか?」 「もちろん、プレイしていたよ」 「あの撮影はどこで?」 「モントリオールだよ」 「へえ、撮影はどうでした?」 「みんないた。スピルバーグ、トム・ハンクス…。とても楽しかった」 映画ではニューヨークの設定だが、なぜか撮影はモントリオールだったというわけだ。 ベニー・ゴルソンのライヴ、それは57番目の男のライヴ。 show started 21:41 1. Surrey With The Fringe On Top 2. Terminal 1 3. Seven Minds 4. Along Came Betty 5. I Remember Clifford 6. Whisper Not 7. (Theme) Enc. show ended 23:14 メンバー。 ベニー・ゴルソン(サックス)、 マイク・ルドン(ピアノ)、 バスター・ウィリアムズ (ベース)、 カール・アレン(ドラムス) Benny Golson(sax) Mike LeDonne(p) Buster Williams(b) Carl Allen(ds) ブルーノート東京で2005年1/24(月)〜1/29(土) まで。 http://www.bluenote.co.jp/art/20050124.html ベニー・ゴルソン 『ターミナル』 ターミナル (2005年1月25日火曜セカンド、ブルーノート東京=ベニー・ゴルソン・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Golson Benny " |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |