NO.873 |
2004/12/20 (Mon) |
Frank McComb Played For Prince |
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『ソウル・ブレンズ』にやってきたフランク・マッコム。マーヴィンとも僕とも顔見知りということで、打ち合わせからかなりテンション高い。昨日はドラマーのコーラとベースのジョッシュが一緒に来ていた。 そんな彼が思わぬ話をしてくれた。先週だったか、彼とコーラ(ドラマー)、ジョッシュ(ベース)たちバンドが、プリンスのロスの自宅に呼ばれたというのだ。フランクが語る。「モージャズ(レーべル)のスティーヴ・マッキーヴァーが紹介してくれてね。つまり、僕のことをプリンスに話したかなんかしたらしい。プリンスが僕たちをミュージシャンとしてではなく、アーティストとして呼んでくれたんだ。彼の自宅のリヴィングルームで行うプライヴェートパーティに呼ばれて、演奏したんだ。夜の11時くらいから演奏して、途中でビリヤードをしたりして、遊んだりしながら、朝までいたよ。ジル・スコット、ミッシェル・ファレルなんかがいて、それから・・・プリンスがいた(笑)。まあ、ゲストは2−30人程度だろうな。ほんとに身近な人たちだけだったと思う」 フランクが興奮気味に話す。「彼は、僕がキーボードを弾いているとその後ろに来て見たり、コーラ、ドラマーの後ろで見てたりするんだ。僕はだから上手に演奏しようと思ったよ。でも、ナーヴァスにはならなかったな(笑)」 彼らは3ヶ月ほど前に、プリンスと会った。「あの日にちはよく覚えているよ。9月16日だった。ロスのクラブでギグがあった。僕とドラマー(コーラ)とベース(レイモンド)のトリオでやっていた。レイモンドがミッシェル・ファレルやシーラEを知っていて、そのつてでプリンスがやってきたんだ!」 そして、それがプライヴェートパーティーへの招待へつながった。フランクが言う。「もしプリンスがワールドツアーにでも誘ってくれたらって? もうすべてを投げ打って一緒に行くよ!(笑) でも、プリンスはいつも土壇場でミュージシャンに声をかけるらしんんだよ。明日、ライヴやらないか、とか、来週からワールドツアーに行かないか、とかね。もし何か入っていたら、どうしよう(笑)」 もうひとつ、こんな話も明かしてくれた。ドラマーのコーラ。彼女は前回も来日している。その9月16日、コーラはまだまだ新進気鋭のドラマーなので、大したドラムセットを持っていなかった。それを見たプリンスが、コーラにドラムをプレゼントしてくれるというのだ。プリンスは、コーラがエンドースしている(提携している。スポンサー契約している)ドラムの会社に言って、好きなものを選んできなさい、それを買ってあげるから、といった。そして、コーラは大喜びでドラムセットを頼んだ。それが、つい先週来たばかりで、まだ2回しかプレイしていない、という。今回、日本にはもってこなかった。彼女のドラムは、プリンスからのプレゼントというわけだ。 フランク・マッコム・バンドとプリンス。う〜〜ん、まったく予期せぬつながりだが、ふたりとも共通点がある。それは、リアル・ミュージシャンということだ。そして、フランクとプリンスなら、素晴らしいミュージシャンシップを築くことができるだろう。フランクは、プリンスから「来年のスケジュールはどうなっている?」と聞かれたそうだ。だが、その後は何もないのだが・・・。 フランクにとっては、これは「916」の事件だ。 フランク・マッコム・ライヴ ブルーノートで20日(月)、21日(火)、モーション・ブルーで22日から25日。 http://www.bluenote.co.jp/art/20041220.html モーションブルー Truth [Bonus Tracks] [FROM UK] [IMPORT] |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |