NO.770 |
2004/09/11 (Sat) |
JB Meets MGs: The Roots Live At Duo |
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本当に音楽好きなんだな、このアミールという男は、と思わせられますね。ルーツの2003年12月以来、9ヶ月ぶりの来日。とにかくよく来るという印象。 http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031204.html 今回の会場は、渋谷のデュオ(DUO)。金曜のせいか、動員をかけたせいか、一応座席は取り外してスタンディングで満員になっていた。バンドは、ドラム、ギター、ギター、ベース、パーカッション、キーボード、MCの7人。リーダー格のアミール(クエスト・ラヴ)は、ずっとドラムを叩く。あいかわらずこのドラムは実にかっこいい。このすっきりしたドラムは超魅力的。 やはり、生バンドによる演奏は、心地良い。しかし、後半例えば、ドラムスとギターのかけあいや、ドラムスとパーカッションのかけあいなどがあるのだが、これが長い。音楽好きのミュージシャンたちが陥りやすいある種の罠にはまっている。 彼らは音楽が好きであるだけに、どんどん、音、楽器に集中していき、その音の世界に入り込んでしまう。そのため、時として観客の存在を忘れる。ある意味で観客を置いてきぼりにしてしまうのだ。それがいい時もあれば、つまらなくなる時もある。これは両刃の剣。 つまり、観客を楽しませる、観客に見せるということを忘れてしまう。もちろん、ミュージシャンの中には、観客なんて関係ない、おれたちがやる音を音楽を聴いてくれて、それで気に入ってくれればいい、気に入らなければ帰ればいい、と思う音楽家もいるだろう。それはそれで別にかまわない。ただ、彼らはひじょうにいいミュージシャンなので、もうちょっとだけエンタテインすることに意識を傾けてもらえると嬉しい。 最後、おそらく「シード」かと思うが(確信はなし)、これはJBミーツMGズという感じでめちゃくちゃかっこよかった。ジェームス・ブラウンのファンクとメンフィスのブッカーT&MGズのあのオルガンがかもしだすファンクが見事に融合していた。 (2004年9月10日・金曜、渋谷デュオ・ミュージック・エクスチェンジ(DUO)、ザ・ルーツ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>The Roots/2004.09.10 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |