NO.730 |
2004/08/04 (Wed) |
Regina Belle Sings Standards On "Lazy Afternoon" |
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ソウル・シンガー、レジーナ・ベルが8月21日に新譜を出す。タイトルは『レイジー・アフターヌーン』(ビクター、VICP-62807)。なんとこれがスタンダードのカヴァー曲集。おととい話題になった「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」もやっている。そして、「コルコヴァード」。アイズレーの「フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー」。これは、クレジットはされていないが、曲のイントロにハロルド・メルヴィン&ブルーノーツの「ザ・ラヴ・アイ・ロスト」をいれて歌っている。これはものすごくいい雰囲気。 彼女がナンバーワンR&Bヒット「ベイビー・カム・トゥ・ミー」を生み出したのが89年だから、すでに15年前のこと。初ヒットはさらに2年前にさかのぼるから、かなりのヴェテランになっている。 フィリー・ソウルのカヴァーばかりを集めたアルバム『リーチン・バック』があったが、今回はもっとスタンダードを中心に、ちょっとジャズシンガーかと思わせるようなところもある。ちょうど10年ぶりの新作を出すアニタ・ベイカー的なニュアンスがものすごく漂う。そして、ナタリー・コール的な雰囲気も。女性シンガーの間では、ジャズっぽい、と言っても100%のド・ジャズではないものを歌うのが流行りなのだろうか。少しジャズテイストがある、という程度がちょうどいいのかもしれない。 中でも驚いたのは、オーティス・レディングの大ヒットでも知られる「トライ・ア・リトル・テンダーネス」をかなりソウルフルにやっていること。スタンダードの「マン・アオ・ラヴ(私の彼氏)」をピアノの弾き語り風で歌った後に、この「トライ・ア・リトル・・・」が来るので、なかなか変幻自在だ。 このアルバムから2曲選ぶとすれば、「フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー」と「トライ・ア・リトル・・・」かな。女性ヴォーカル好きの人にはお勧めのアルバムだ。 +++++ レジーナ・ベル/レイジー・アフタヌーン 品番:ビクターVICP 62807 発売日:2004年8月21日 税込価格:2,520円 演奏者: レジーナ・ベル(VO) オスカー・ブラッシャー(TP) エイヴァレット・ハープ(SAX) レイ・フラー,ディーン・パークス(G) クリスチャン・マクブライド,アレックス・アル(B) ゴードン・チャンベル(DS) レニー・カストロ(PERC) 曲目 (1)レイジー・アフタヌーン (2)フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (3)ホワット・アー・ユー・アフレイド・オブ (4)イフ・アイ・ルールド・ザ・ワールド (5)コルコヴァード (6)ゼア・イズ・ア・ラブ (7)ホワイ・ドゥ・ピープル・フォール・イン・ラヴ (8)フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー (9)イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー (10)モーニン (11)ザ・マン・アイ・ラヴ (12)トライ・ア・リトル・テンダネス (13)レイジー・アフタヌーン(REMIX) |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |