NO696 |
2004/07/02 (Fri) |
Tokyo 60 Watts @ Shibuya AX |
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友人Tさんから、ひょんなことから「昇天」という曲は誰がやっているのか、と質問され、調べたところ「東京60WATTS(とうきょう・ろくじゅう・わっつ)」というグループだということがわかった。そのウェッブを見ていると、な、な、なんとその事務所、むか〜し一緒に仕事をしたことがある佐藤氏がやっていた。 1988年マイケル・ジャクソンが書いた自伝 『ムーンウォーク』 の翻訳本の編集を佐藤氏がてがけることになり、そのお手伝いをした。翻訳は、現長野県知事・田中康夫氏。そのころ、彼の事務所はまだ六本木のワンルームのマンションだった。その後、ブーム(BOOM)をてがけ大当たりしたということだった。ブームを彼がやっていたということさえ、知らなかった。以後、今では15近いアーティストを抱えるまでになって、かなり大きな事務所となり、音源も原盤制作までてがけるようになっている。東京60ワッツは、その所属アーティストのひとつだった。 ファイヴDのウェッブ。 東京60WATTSのウェッブ。 さっそくメールを送ったところ、30日に東京60ワッツのライヴが渋谷AXであるので、行くことにした。グループは5人組。基本はストレートなロックだが、少しばかりブラック色というか、ブルース色がある。送られてきたCDの中には、「ニューオーリンズ」とか、「サマータイム・ブルース」とか「俺は黒人だ」とか、タイトルだけでかなりそそられる(笑)ものがあった。サウンド的には、最近のベン・フォールズ・ファイヴとか、そういう感じに思えた。 ライヴの感想は、まず曲がみんな短くていい。意外といいメロディーが多い。ポップな曲作りがうまい。しかし、曲間のトークはどうなの、っていう感じ。(笑) トークはつっぱっているのだが、音楽がポップだから、なんとなくアンバランスな感じがした。音楽的には黒人音楽の影響は感じられた。詞の視点がけっこうおもしろい。 当日は次のライヴがあったので、途中ででなければならなかったのだが、帰り間際の9曲目に歌われた「ウイスキーバーブルース」という曲は、はっとさせられた。ゆっくりしたバラードだが、これを聴いてアル・グリーンの「ゴッド・ブレス・アワ・ラヴ」を思い出した。それを元にしたのかな。とても印象に残った。 これは彼らの最新盤『WATTS GOING ON』(2004年3月3日発売、東芝TOCT25326)に入っている。アルバムタイトルもね、そそられます。(笑) (2004年6月30日水曜、渋谷AX=東京60ワッツ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Tokyo 60 Watts |
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