NO.691 |
2004/06/27 (Sun) |
Doesn't Really Matter What The Genre Is |
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定例深町純コンサートはこのところ、毎月、誰かしらゲストがやってくる。今月は、70年代から活躍しているプリズムというグループのギター奏者、和田あきらさんと、もうひとり、中国人の歌手ユウエンさんがきた。和田さんは、すこし歪のかかったロック風ギターを深町さんと披露。既存曲とアドリブでもやった。二人でアドリブの場合、船頭はやはり深町さんだということだ。 それはさておき。 和田さんの後に登場したのが、ユウエンさんという中国の歌手の方。その彼女が歌ったのが、「大海阿故郷」というタイトルの曲。正確には阿の左横に「口」偏がつき、故郷の郷の字は右側の作りの部分がない文字になる。いくら変換を探してもでてこなかった。(笑) あと、手書き入力も試みて、口遍つきの「あ」という文字はでたが、うまく変換できなかった。中国語はむずかしい。 それはさておき。 この曲の意味は「うみよ、ふるさと」ということ。発音は、da hai a gu shang.正確には音の上下の印がついているが、やはり、ぼくのワープロ技術ではだせない。北京語。中国語はむずかしい。深町さんは今日この曲を初めて見て、その楽譜どおりに弾いて、彼女が歌うということだった。深町さんが彼女をピアノの前に呼んで紹介し、若干の曲の説明があった。 「この曲は、かつて私の母が歌ってくれた曲です。もしかしてご存知の方もいらっしゃるかもしれません。私のふるさとは海です、大人になっても、私はふるさとを忘れられない、という歌です」とマイクを持ってユウエンさんが解説した。「聴いてください」というと、深町さんがピアノを弾き始める。すると、彼女はその持っていたマイクを前の机の上に置いた。 イントロが奏でられると、まもなく、彼女が声楽のようなよく通る声で歌い始めた。ピアノと歌声がアートカフェに力強くこだました。ユウエンさんは、会場の右側のお客さんに向けて、そして、正面に向けて、体をゆっくりと回転させながら歌った。美しい声だった。かつて、『ディーヴァ』という映画があったが、あんな雰囲気だった。でも、それがクラシックではなく普通のポピュラーな楽曲として歌われた。 それはさておき。 これは、クラシック? それとも、ポピュラー? 彼女によると、これは北京語の歌だそうだ。「中国語講座なんかで、よく歌われたりしている曲です」とのこと。しかし、本当に、世の中にはいろいろな音楽があるものだ。深町さんの音楽自体がジャンルを超越しているだけあって、このサロンには様々なアーティストたちがやってくる。毎月最終土曜のこの空間にいると、それがクラシックだろうが、ポピュラーだろうが、ロックだろうが、ジャズだろうが、ソウルだろうが、そんなことがどうでもよくなってくる。 ユウエンさんのウェッブ。スケジュールなどもでています。 (2004年6月26日土曜、恵比寿アートカフェ、深町純ライヴ。ゲスト、ユウエン、和田あきら) ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |