NO.646 |
2004/05/17 (Mon) |
Nile Rodgers Explosion! |
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いやいやいや、びっくりしたあ。シックのナイル・ロジャースのゲストが急遽決まり、今日の『ソウル・ブレンズ』に緊急ゲスト出演! しかも、アコースティック・ギターを持っての登場だ。『レッツ・グルーヴ2004』の告知を兼ねての出演。 3時半、「ル・フリーク」がかかっていている間にスタジオに入ってくる。すでに「ル・フリーク」にあわせてギターを弾いてる。若干、音がずれているが、関係ない。「オレは今ファンキーになってるんだ」とナイル。そして、曲が「グッドタイムス」に変わると、なんと、DJマーヴィンとナイルで、「ラッパーズ・デライト」のラップをやり始めたのだ。その場でぱっとできてしまうんだから、これはすごい。ナイルもマーヴィンもほとんどのラップのリリックを覚えている。ところどころ、まちがえるのも愛嬌というか。 いきなりスタジオがライヴハウスになった。ナイルがラップする。「誰がギターを弾いている?」 マーヴィンがリズムに乗って答える。「ナイル・ロジャース!」 このフリースタイルのラップ。そして、ナイルがギターを弾き続ける。やはり、ライヴをやってもらうとその瞬間が輝く。 そして、びっくりしたのが、ナイルが現在てがけているプロジェクトをいくつか名前をあげたのだが、その中にスライ&ファミリー・ストーンの名前があったこと。あわてて割り込んで、スライ本人たちをプロデュースするのかと尋ねた。すると正確には『スライ2K』というアルバムで、これはスライたちへのトリビュート・アルバムのことで、いろいろなアーティストがスライたちの作品を録音するアルバムだった。 「エヴリバディー・ダンス」がかかると、まもなく、「ルーサー・ヴァンドロス! これは、ルーサーが歌ってるんだよ」と声をあげた。そして、後半やはりギターを弾き、それにあわせて、コーラス部分まで歌った。いやあ、それにしても、軽くやってくれますねえ。 いったんブレイクに入ったときに、ナイルに聞いた。「スライとは面識は」 「あるよ。知ってる。電話番号も知ってるし、マネジャーも知ってる。何ヶ月か前、ロスアンジェルスのレストランでばったりあって、話をしたよ。その時は、ものすごく健康そうで、元気だったよ。まあ、お酒などを飲んでダウンしている時もあるらしいけど、会った時は、元気だった。彼は、できるだけ人前にでないようにしてるらしい。なぜだかはしらないけれどね。今はレコード契約はないと思うな」 そして、4時半からの『山野ミュージック・ジャム』でも、ナイルがジェフ・ベックの紹介のところでも、コメントをしてくれた。「この 『ブロウ・バイ・ブロウ』 のアルバムは、彼の作品の中でもベストの作品だ。彼はそれまでロックのギタリストとして知られていたが、このアルバムでジャズ、フュージョンの分野に入り込んで、尊敬されるようになった。一方でジャズ・フュージョン界ではアル・ディメオラやジョン・マクラクリンなどのアーティストたちが主流だったが、そういうところにロック・ギターのジェフが入ってきて、活をいれることになった」 ひじょうに的確だ。ただ、おもしろいことにナイル本人は、ジェフのこうしたジャズ、フュージョン系のギターよりも、初期のロックロックしたギターの方が好きだという。なんだか彼のコメントがはいって、コーナーがしっかりした音楽番組のようになった。(笑) サンキュー、ナイル! 雨の日曜だったが、ナイルの大爆発で、一挙に熱があがった。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |