NO.576
2004/03/14 (Sun)
Power Of Internet: Visitors All The Way From Kyoto, Okinawa
ようこそ。

昨日ロビー・デュプリーのライヴのことを日記に書いていたら、ソウルメイトUからメールが来た。「今、武蔵小山のいつもの店に来てるんですが、吉岡さんのホームページを見てきたという人がきてますよ」 ふ〜む。それはすごい。ということで、日記を放ってうちから10分のその店に行くことにした。

ソウルメイトUは、かなり酔っ払っているが、その方々を紹介される。すると、なんとわざわざ京都からいらした、という。「ここすぐわかりましたか?」 「え〜、大体のあたりは、つけてきました。住所がわかったので。でも、ちょっと自信がなかったです。ちょっと通り越してしまったみたいです。『Aサイン』がよく見えなくて。でも、ちょうど、中からかすかにチャイ・ライツが聴こえてきたんで」

そういえば、このソウルバーに僕がソウルメイトUと初めて来たとき、やはり、最初はよくわからず、前を通り過ぎた。なんどか行ったりきたりして、どうもここらしいという戸のところで、ガラス戸に耳をそばだてて聴くと、かすかにテディー・ペンダグラスが聴こえてきたので、「絶対にここだろう」と思った。それでも、なかなか扉を開ける勇気がなく、しばし、「どうしようか」と悶々としたことを思い出す。(笑)

するとマスターの渡辺さんが、「先日は沖縄から3人組の人たちが、わざわざ探してやってこられましたよ。それも吉岡さんのホームページ見て、しかも沖縄の泡盛をおみやげにいただきました」と教えてくれた。ほ〜〜。インターネット、恐るべしですね。「その人たち、すぐに見つかったのかなあ」 「いや、20回くらいこの前、行ったり来たりしたみたいですよ(笑)」 

ところが、当の渡辺さんはインターネットがつなげていない。「いやあ、ビデオの留守録もできないアナログな人間なんで…。(笑) 一度(ホームページを)見てみたいんですけどねえ。パソコンはあって、つなごうと思うんですが、なんか、だめなんですよ」 

ファンク・イン・ア・メイソン・ジャー ブリージン マスター、「いやあ、沖縄からわざわざ来ていただいたり、京都からわざわざ来ていただいたりって、バー冥利につきますね」と言って、「嬉しいから飲んじゃおうかな」と、ぐいっといってました。ソウルメイトUは、よっぱらった勢いで次々リクエスト。かかった曲は、エボニーズ「イッツ・フォーエヴァー」、インプレッションズ「スーナー・オア・レイター」、そして、極めつけはハーヴィー・メイソンの「ホワッツ・ゴーイング・オン」。これは77年のメイソンのアルバム 『ファンク・イン・ア・メイソン・ジャー』 に収録されている一曲。U曰く「このジョージ・ベンソンのギターがいいんだよねえ」 そこにいつの間にか乱入していた別のソウルメイトMが割り込む。「そうそう、このベンソンは怒ってるよね。 『ブリージン』 (76年のベンソンのアルバム)でのうっぷんを、なんかここではらしてるって感じだよなあ」

このほかドラマティックスの「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」などでは、静かなバーでUは歌い出す始末。そして、Mの声もでかい。このバーでは、静かにお願いします、ってか。

I Never Loved a Man the Way I Love You [FROM US] [IMPORT] 京都からいらした方たちは大学時代の友人同士で、Sさんは東京在住、もう一人のKさんは京都在住で時々出張や遊びで東京にでてくる、という。そして、今回はこのお店に来ることにした、とのことだった。Kさんがソウルにのめりこんだきっかけとなったのは、アレサ・フランクリンの「ソウル・セレナーデ」が入っている 『アイ・ネヴァー・ラヴド・ア・マン・ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー』 (67年)から。でもほんの2-3年前の話だという。「えええっ、たった2-3年でこんなにマニアックになるんですか?(笑)」と僕がびっくり。ちなみにマスター、渡辺さんのソウル初めてのレコード(略して「はじレコ」)は、なんとオージェイズの「裏切り者のテーマ」(72年)のシングル盤だそうだ。

しかし、沖縄から、京都からはるばる、ようこそ。ある意味でインターネットの力を感じた夜でした。いいかげんなことは書けないな、とも思った夜でした。(笑) 


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Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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