NO.565 |
2004/03/04 (Thu) |
Jody Watley Live At Motion Blue: She Never Sung Any Shalamar Song |
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ドラムス、パーカッション、ギターにキーボードだけという4人編成のバンドで、ジョディーは登場した。元々人気テレビ番組『ソウル・トレイン』のダンサーとして注目された人。『ソウル・トレイン』は、ご存知のようにレコード(今ならCD)にあわせてスタジオにいる普通の人たちがダンスをする番組だ。ところが、70年代初期、その中にやたら踊りがうまくて、目立ったのがいた。それがジョディー・ワトリーとジェフリー・ダニエルスだった。もちろん、当時は彼らの名前など一般的には知られていなかった。ダンスが上手なあの娘、くらいだ。ところが、彼らがシャラマーの一員として歌手としてデビューすると、いきなり、彼女たちの人気は爆発した。 そして、ジョディーは84年シャラマーを脱退、ソロへ転じた。以来、次々とソロヒットを放ち一世を風靡する。デビューアルバムは当時つきあっていたボーイ・フレンドで、プリンスの学生時代からの友人アンドレ・シモーンがプロデュース。89年9月、有明MZAに初来日している。 さて、全13曲。やはり、踊りが抜群にいいセンスをしている。歌の合間に見せるちょっとした仕草や動きが優雅だ。ダンスを知り抜いていて、ほんのちょっとだけ体を動かすだけで、充分にダンスを見せるという、プロのダンサーの余裕みたいなものを感じさせた。さらにどんどんと彼女は客席に降りてきて、時に客席に座って歌ったり、サーヴィス精神爆発だ。ほとんどの曲がアップテンポでダンサブルなものだが、ヒット曲「エヴリシング」はピアノ一本でしっとりと歌ってみせた。 アンコール一曲目ではお立ち台ではないが、席の上にそのままのり、踊る。声もしっかりしているし、何よりもそのエンタテインメントぶりに感心した。ダンスや曲調は、ところどころ、マドンナを思わせるところがあった。 さて、ライヴが終ってふと気付いた。なんと、シャラマー時代の作品を彼女は一曲も歌っていない。「ナイト・トゥ・リメンバー」などジョディーの魅力がよくでた作品だと思うが、それに限らず一曲も歌わなかった。ジョディーはかつて、ソロ・デビューした時に、シャラマー時代を振り返って「離婚に終った結婚生活のようだった」と答えた。あまり良い思い出はないようだ。そうした時代を思い出したくないために、ひょっとしたら、彼女はシャラマー時代の作品を封印したのかもしれない。シャラマー時代の作品が一曲も、メドレーという形でさえもなかったことに、彼女の決意のようなものを少し感じた。 Setlist (second set) show started 21.33 01. Lookin' For A New Love (CD"Jody Watley"-1987) 02. Don't You Want Me (CD"Jody Watley"-1987) 03. Saturday Night Experience (CD"Midnight Lounge"-2001) 04. Whenever (CD"Midnight Lounge"-2001) 05. I Love To Love (CD"Midnight Lounge"-2001) 06. Pure Joy (CD"Saturday Night Experience"-2003) 07. Everything (Piano) (CD"Larger Than Life-1989) 08. Your Love Keeps Working On Me (CD"Intimacy"-1993) 09. Still A Thrill (CD"Jody Watley"-1987) 10. Friends (CD"Larger Than Life-1989) 11. I'm The One You Need (CD"Affair Of The Heart"-1991) encore 12. Photographs (CD"Midnight Lounge"-2001) 13. Real Love (CD"Larger Than Life-1989) show ended 22.39 (2004年3月3日水曜=横浜モーション・ブルー=ジョディー・ワトリー・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Watley, Jody |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |