NO.527 |
2004/01/30 (Fri) |
Piano Live Three Days: Day One: A Night With Saya |
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映画「ミスティック・リヴァー」から始まり、イーストウッドの『ブルーズ・ピアノ』、さらにデューク・エリントンの「メランコリア」、ノラ・ジョーンズの「アイ・ドント・ミス・ユー・アット・オール」、そして、ジャズピアノ40枚組セットと、いやにピアノづいている今週ですが、なんと今日から3日間、ピアノライヴが続きます。ピアノライヴ、3デイズ! サヤ、妹尾武、深町純だ。みなそれぞれスタイルが違うからおもしろい。 まず、デイ・ワンは、約半年振りのサヤ。今回は大阪出身の魚谷のぶまさ(ベース)、加納樹麻(ドラムス)とのトリオ。会場は東京勝どきにあるトリトンスクエア内の第一生命ホール。初めて来たが、実にきれいな収容人数約800の会場だ。天井が非常に高く、音が異様にライヴ。かなり反響があった。アンコールを含め全14曲、1時間42分。 やはり全体的にはオリジナルの作品がいいメロディーを持っていて、印象が強い。3曲目に新曲「ブルーム」を披露したが、これがなかなかよかった。 ちょっと気が付いたこと。グルーヴ感のある「マホガニー」さらに、「イントゥ・ザ・スカイ」が一番最後の部分にでたが、これをもう少し前のほうに持ってきたらどうだろうか。メロディーがきれいな曲が多いので、どうしても、じっくり落ち着いて聴いてしまい、彼女のグルーヴ感のあるピアノを忘れてしまう。そして、オリジナル曲のメロディーが美しいものが多いので、ひとつまちがえると安易なイージー・リスニングになってしまう危険性がある。ここは、やはり元ネヴィル・ブラザースのバンドの一員としてのソウルあるところを見せて欲しい。どうまちがっても、リチャード・クレイダーマンにはなって欲しくないと思った。なるとしたら、ジョー・サンプルの方向に行って欲しい。 ビル・エヴァンスで知られる「アワ・デライト」がフォービートでかなりジャズっぽい雰囲気だったが、ジャズ風は唯一この曲だけ。この路線もう1曲くらいあってもいいかもしれない。 今回のライヴの印象は、全体的にきれいで、クリーンという感じだった。 今回のツアーでは、ライヴ後にCDが飛ぶように売れるという。おそらく、まだCDを持ってない人で、なんらかのきっかけでライヴに来て、とても心地よかったので、彼女のCDを買おうと思った人が多いようだ。ということは、彼女の音楽はたくさん露出すればするほど売れる可能性が高い、ということでもある。ライヴ終了後、サイン会をすると告知したところ、少なくとも40人が列を作ってサヤのサインをもらうのを待っていた。 ふと通路を見ると、本日演奏された曲目がしっかり張り出されていた。お客様にフレンドリーです。 セットリスト show started 19.26 1. 花のワルツ (チャイコフスキー) 2. カム・トゥゲザー (ビートルズ) 3. ブルーム (オリジナル=新曲) 4. アワ・デライト (ビル・エヴァンスなど) 5. 別れの曲 (ショパン) 6. ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス (グローヴァー・ワシントン/ビル・ウィザース) 7. オーヴァー・ザ・レインボウ (ジュディー・ガーランド) 8. アイ・ウィッシュ (スティーヴィー・ワンダー) 9. エタニティ (オリジナル=『ビューティフル・デイ』から) 10. マホガニーのテーマ (ダイアナ・ロス) 11. イントゥ・ザ・スカイ (オリジナル=『ビューティフル・デイ』から) 12. チキン (ジェームス・ブラウン) アンコール 13. ダンス・ユア・ハート (オリジナル= 『ダンス・ユア・ハート』 から) 14. ウィッシング・ウェル (オリジナル= 『ビューティフル・デイ』 から) show ended 21.08 (2004年1月29日木曜=東京・勝どき第一生命ホール=サヤ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Saya |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |