NO.456 |
2003/11/24 (Mon) |
Eric Clapton's Soul Searchin' |
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日経新聞が11月21日付けまで夕刊の「人間発見」コラムでエリック・クラプトンをとり あげていた。5日間で、一回の文字量が1500字弱。トータルでも7500字弱(200字で37 枚くらい)と短いがなかなか読み応えがあった。 いかにエリックが黒人のブルーズに傾注し、その深みを求めて旅をしているかがわか る。そして、自分自身が決してその黒人ブルーズが持つ深みの境地には達することが できないことを知っているところがすばらしい。白人が黒人音楽を真似るとき、どう しても、自分のほうが人気がでてしまい、えらぶることが多いが、エリックの姿勢は 謙虚で非常に好感がもてた。 彼のストーリーもまさにソウル・サーチンの物語だ。女性問題、麻薬問題、そして、子 どもの事故死。アップス&ダウンズの連続は、ジェットコースターの人生である。 マディー・ウォーターズ(ブルースの巨人のひとり)が彼に言った「ブルースを死なせ てはだめだ。そのためにはお前が必要だ」という言葉が励みだという。 ひとつ記事中で「アメリカ人はそれ(ブルーズ)に感謝しなかった」という表現があ る。英語はおそらくappreciateだと思うが、この場合、感謝というよりも、評価しな かった、というほうがしっくりくる。 第一回にでてきたエリックの言葉、「人生で音楽より重要なもの、それが家族だと知 りました。今困難な状況に陥っても、昔のようにギターに助けを求める必要はありま せん。妻や子供たちの下に帰ればいいんですから」には、ちょっと感動した。 日経を購読されている方もそうでない方も、ぜひご一読をお勧めします。ネットで読 めるかと思ったのですが、どうも読めないようですね。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |