NO.373 |
2003/09/03 (Wed) |
"One Hundred Ways": Very Special Song For A Singer And A Producer And More... |
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ずっと仕事をしながら今日はふとクインシー・ジョーンズの 『デュード(邦題、愛のコリーダ)』 (81年)のアルバムを聴いていました。どの曲もすばらしく、まったく無駄がない完璧なアルバムですが、中でもジェームス・イングラムが歌う「ワン・ハンドレッド・ウェイズ」は、いつ聴いても素敵な曲です。 こんな歌です。「彼女のすることを誉め、ご褒美に薔薇を贈りなさい。彼女のお気に入りの歌を捧げなさい。今日、彼女を100の方法で愛してあげなさい。彼女に傍らにいてくれるように頼みなさい、100通りの方法で。もし、彼女が君に美しすぎるほどの借りがあると感じるのであれば、彼女も君にそれを返そうとするだろう、100通りの方法で」 プロデューサーのクインシー・ジョーンズはこう言っています。「この曲はあなたの彼女をいかにしてずっと幸せにしておくかのインストラクション・マニュアルです。この歌詞から知恵が得られるはずです」 クインシー先生、その通りです。 そして、もうひとつ、この曲をレコーディングした1980年のその日、これを歌ったジェームス・イングラムには2人目の娘ジェニファーが誕生していたそうです。その朝4時にジェニファーが生まれ、朝6時に彼は家にいったん戻り、そして朝10時にはスタジオに入りこの曲をレコーディングしました。 しかも、この日クインシーとジェームスは初めて対面したのです。それまで電話とデモテープだけで聴いていたジェームスの生の声にクインシーは触れたわけです。ジェームスからすれば、あのスーパープロデューサーであるクインシーと初めて会うわけですから、それがどれほど特別な日であったことでしょう。そして、そこでレコーディングされたこの上ないラヴ・ソング。そのラヴ・ソングは、もっと特別なものをもたらしました。ジェームスはこの作品で81年度のグラミー賞「ベストR&Bヴォーカル・パフォーマンス部門」を受賞したのです。 この曲はジェームスにとっても、その娘のジェニファーにとっても、クインシーにとっても特別な歌となりました。そして、世界中の恋人たちにとっても、特別な歌となっているに違いありません。特別中の特別という感じでしょうか。 後半印象的なサックスはアーニー・ワッツ、シンセサイザーとキーボードはグレッグ・フィリンゲインズ。地声からファルセットへ、そして次の瞬間また地声へ。ジェームスの声の七変化。この歌に彼の声はレインボウ・カラーを与えます。 +++++ ONE HUNDRED WAYS Quincy Jones with James Ingram (written by Kathy Wakefield, Ben Wright, Tony Coleman) Compliment what she does Send her roses just because If it's violins she loves let them play Dedicate her favorite song and hold Her closer all night long Lover her today Find one hundred ways Don't forget there could be An old lover in her memory If you need her so much more Why don't you say Maybe she has it in her mind That she's just wasting her time Ask her to stay Find one hundred ways Bein' cool won't help you keep a love warm You'll just blow your chance Take the time to open up your heart That's the secret of romance Sacrifice if you care Buy her some moonlight to wear If there's one more star she wants Go all the way In your arms tonight She'll reflect that she owes you The sweetest of debts if she wants to pay Find one hundred ways In your arms tonight She'll reflect that she owes you The sweetest of debts if she wants to pay Find one hundred ways Ya gotta believe it whoa Love her today find one hundred ways +++ |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |