NO.372 |
2003/09/02 (Tue) |
My Prediction: Aretha's New Album Will Be Her First Number One Pop Album |
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風格。5年ぶり。61歳。堂々。意気込み。圧倒。 ![]() ![]() 『ソー・ダム・ハッピー』 とは、「くそ、なんて幸せ!」といったニュアンスか。あるいは「超しあわせ!」とか。 1曲目「ジ・オンリー・シング・ミッシン」はアコースティックギターのイントロから始まるいかにも今風のミディアム調のサウンドだが、6秒のところから始まるアレサのその叫び声だけで持っていかれる。メアリーJブライジがらみの2曲(「ホールディング・オン」と「ノー・マター・ホワット」)も、いいマッチングだ。 アレサのセルフプロデュースによる「ソー・ダム・ハッピー」と「ユー・アー・マイ・ジョイ」は、70年代風のアレサを思わせる。ゆったりしたウォーキングテンポの作品とスローバラードは、クイーンが60年代から21世紀になってもいまだにクイーンであることを証明しているかのようだ。 アレサのルーツ、ゴスペルを思わせるのが、メンフィスのソウル・グループ、ソウル・チルドレンのメンバー、ノーマン・ウェストがプロデュースした「グッド・ニュース」。そして、もう一曲、ポップに迫るのがバート・バカラックの作・プロデュース「フォーリング・アウト・オブ・ラヴ」。 アレサのアルバムの歴史を振り返ると、これだけたくさんのアルバムをだしていながら、ポップ・アルバム・チャートでのナンバーワンがない。ゴールド、プラチナム・ディスクは多数。グラミーも多数。しかし、アルバムチャートの最高位は2位。唯一取れていないタイトルとも言える。初ヒットアルバムがでたのが1962年。それから41年の歳月が流れている。ルーサーが初の1位、アイズレー・ブラザースも初の1位を獲得している昨今、アレサ・フランクリンのポップ・アルバム・チャート初のナンバー・ワン・アルバムがこの新作によって記録されるのではないか。 彼女がこのアルバムにかけた意気込みとは一体なんだったんだろう。ものすごく興味がわいている。ツアーとの関連もあるのか。少なくとも前作にはなかった何かがここにはある。 Queen Is Still A Queen. クイーンは依然クイーンである。 『アレサンフランクリン/ソー・ダム・ハッピー So Damn Happy』 2003年9月25日発売 BMGジャパン BVCA-21149 2548円(税込) |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |