NO.367
2003/08/28 (Thu)
What Would Roland Bynum Say At The End Of His Show?
閉め言葉。

しかし、糸居五郎さんからウルフマン・ジャック、ドン・トレイシー、ローランド・バイナムまでDJネタがこんなに盛り上がるとは。(笑) いいですね。FENは、70年代には無くては欠かせないものでした。

70年代のFENには、毎日2本のソウル番組がありました。ひとつが昨日ご紹介した『ドン・トレイシー・ショウ』、もうひとつが、『ローランド・バイナム・ショウ』です。これは、確か昼の2時くらいから1時間(正確には頭5分にニュースがあるので、55分)だったように思います。夜か夜中にも再放送があったかもしれません。(夜11時くらいだったか)

で、ドン・トレイシーのほうが、比較的若者向け、シングルヒット中心、バイナムのほうが、LPからの曲もかけたり、トーク自体も落ち着いた今で言うFM風という感じで、そのスタイルは極めて対照的でした。僕は両方好きでしたね。そして、なんと言ってもこのバイナム・ショウの最大のキャッチはテーマ曲です。彼はオープニングとエンディングに同じ曲を使っていました。ギター中心のインストゥルメンタルのゆったりしたウォーキングテンポの曲、そう、デイヴィッド・T・ウォーカーの「ホワッツ・ゴーイング・オン」です。

2時5分、デイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」が流れてきたら、もはやソウルの世界にようこそ、です。この曲を聴くだけで、もう反射的にローランド・バイナムの声がよみがえります。最初のうちは、誰がやってるかわからなかったんですが、何かのひょうしにわかって、すぐ買いましたね。これは、ほんと、CD化しないとね。(笑)

ローランド・バイナムもロスを本拠にしたブラックDJです。KJLHとかKGFJなどあちこちでDJをしていました。愛称「ソウルフィンガー」っていうんですね。その名前の由来とかは知らないんですが。そして、70年代のソウル系のレコードの裏にときどきライナーノーツを書いていました。何を書いていたのか覚えてなかったんですが、ウィスパーズあたりかと思ったら、ヤングハーツでした。

ヤングハ−ツの68年のアルバム『スイート・ソウル・シェーキン』(ミニット) http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=CASS80305190557&sql=Ahajgtq8z9u43 でした。裏ジャケットの中央にハートのマークがかたどられ、ローランドの文章がそのハートの中に書かれています。文章の段落の間には、なんとハートマークが。最近の携帯メールも真っ青です。 (笑)  内容はヤングハーツの紹介ですが、この頃はアメリカのLPにもライナーノーツがけっこうついていましたね。

今発見したんですが、横のミュージシャンクレジットのギターのところに、デイヴィッド・T・ウォーカーの名前があるではありませんか。へええ。ドラムはポール・ハンフリー。

バイナムは今でも現役でDJをしているのかな。KJLHあたりで。ちなみに、7月のバリー・ホワイトのお葬式では、MCをやったそうです。きっと親交があったんでしょうね。

バイナムの番組のエンディング(閉め言葉)はいつも決り文句でした。bop-gunさんもご指摘の通り、「グッド・バイナム」です。かっこいいったらありゃしない。「グッド・バイナム」と言った瞬間またまたかかるのが後テーマ、デイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」!


PEOPLE>BYNUM, ROLAND


Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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