NO.362 |
2003/08/23 (Sat) |
Diana Ross' "Diana" Deluxe Edition Reveals Unreleased Version |
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![]() ![]() このアルバムからは、「アップサイド・ダウン」と「アイム・カミングアウト」の大ヒットが生まれ、ダイアナは久々にチャートのトップに踊りでました。ところが、このアルバム、元々のミックスをモータウンのラス・テラーナがミックスし直してリリースしたという作品なんですね。このあたりの話は『ソウル・サーチン』の第4章「シック」に書いたのですが、今度でた『デラックス・エディション』にその日の目をみていなかったシックがミックスしたオリジナル・ミックス・ヴァージョンが収録されているのです。 ![]() 早速、オリジナルの「アップサイド・ダウン」「テンダネス」「アイム・カミング・アウト」「マイ・オールド・ピアノ」の4曲をリリース・ヴァージョンとオリジナル未発表ヴァージョンを聞き比べました。 なるほど、こうなっていたのかあ。全体的にはオリジナルのほうが長いんですね。「アイム・カミング・アウト」なんかオリジナルは6分01秒あって、発売されたヴァージョンは5分25秒しかない。よって後半の演奏部分がとっても新鮮。それとヴォーカルも違う部分があるみたいですね。これらのミックス違いを文字で表現するのは至難の業です。 たとえば、「アイム・カミング・アウト」だとオリジナルのほうが、ナイルのギターがちょっと前にでてるような感じがします。一方、テラーナ・ミックスは、ドラムスの音をかなり派手に作っています。そして、ヴォーカルがさらに一歩でてる感じかな。 「マイ・オールド・ピアノ」はテラーナ・ミックスのほうがいいですね。イントロとかも作ったんですね。オリジナルはイントロなしでいきなり歌がはいります。 まあ、微妙には違いますが、シックのミックスが世に出たらヒットしなかったのでしょうか。いいえ、きっとヒットはしたでしょう。音楽の本質的には変わらないですから。結果的には、なんとも言えませんが。でも、23年を経て埋もれていた音が聴けるんですから、これは非常に興味深かったです。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |