NO.343 |
2003/08/05 (Tue) |
Greatest Mystery Of All: Why Two Versions? |
---|
「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」、そんな昔から2ヴァージョンあったんですか。知りませんでした。いやあ、びっくり。本BBSでもおなじみの守島さんが運営なさっているNHK「ソウル・ミュージック」のBBSで、ホイットニーのファーストアルバムについての話題がでていて、そこで知りました。 アメリカ盤のデビュー・アルバム 『ホイットニー』 http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=CASS80305190557&sql=Amzaqoarabijzのジャケットはオレンジ色を基調とした髪の毛も非常に短いかなりエキゾチックなホイットニーの顔のアップの写真が使われています。日本盤は、海辺の水着を着たホイットニーの姿になっています。 当時ジャケットを変えたのは、アメリカ盤がかなりエキゾチックで日本人受けしそうにない、というためだと担当のディレクターから聞きました。 僕はずっとこの日本盤しか聴いていなかったので、その「グレイテスト・ラヴ・・・」に2ヴァージョンあるとは夢にも思っていませんでした。日本盤の同曲はイントロがアコースティック・ピアノで弾かれ、アメリカ盤はエレキピアノで弾かれているとの指摘でした。確かに日本盤はアコースティックピアノです。輸入盤(アメリカ盤)もどこかにあるんですが、ちょっと探したところ見当たりませんでした。 もっとも、2000年5月にホイットニーの 『グレイテスト・ヒッツ』 というCD2枚組がでましたが、このときの「グレイテスト・・・」のイントロがエレキピアノなんで、ちょっと「あれ?」と思ったんです。なんか音違うなあ、などと思ったのですが、リマスターかリミックスでもしたのか、くらいにしかあんまり気にもとめなかったんですね。この 『グレイテスト・ヒッツ』 用にね。 しかし今回改めて聞くと、当初の日本盤ヴァイナルはアコースティックピアノです。で、その 『グレイテスト・ヒッツ』 のははっきりエレピ。録音が違う。イントロの長さも違う。でもヴォーカルは同じです。 でも、よく考えるとちょっとおかしいですよねえ。なんでアメリカ盤がエレキピアノヴァージョンに差し変わってるのでしょう。謎です。最初に出たのがエレキピアノヴァージョンで、日本盤が後から出たときに、アコースティックヴァージョンに差し替えられた。となると、話のつじつまが合わない。これはありえなさそうです。 こう考えられるのではないでしょうか。最初は、アメリカも日本もアコースティックヴァージョンだった。あるいは最初にマスターが日本に来たときにはアコースティックだった。しかし、後に、アメリカでこれをシングルカットするときかなにかに、エレキピアノヴァージョンを録音しなおした。それをアルバムにいれたか、あるいはシングルとしてリリース。アルバムのほうも、それに差し替えた。しかし、日本盤はもうすでに、旧ヴァージョンでプレスが進んでいたので、差し替えることなく昔のままのヴァージョンが残った。そして、アメリカ盤はエレキヴァージョン、日本盤にはアコースティックヴァージョンが残った。 もし仮にこうだとすると、アメリカの初期のプレスにはアコースティックヴァージョンが残っていることになりますね。そうなるとこれは、超レアものになります。一挙にヴァリューがあがるんじゃないでしょうか。しかしジャケットだけからでは初期のプレスかどうかなんてわからない。それとも最初のプレスからエレキピアノだったのでしょうか。 この「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」にはもうひとつ謎というかミステリーがあります。それは、ホイットニーの最初のヒット「ユー・ギヴ・グッド・ラヴ(そよ風の贈りもの)」のシングルのB面に収録されているのです。そして、それからおよそ1年後の86年3月、この曲はこんどはA面扱いで、改めてシングル「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」としてリリースされるのです。このときのシングル盤を持っているかというと、持ってないような気がします。これらのシングル・ヴァージョンはどっちなのでしょう。最初のB面のがアコースティックで、86年に出たシングルがエレピだったりするのでしょうか。これは両方ともシングルを聴いてみたい。 もっとも、当初「グレイテスト・・・」がシングルのB面になったのは、彼女がこれほどまでのスーパースターになるとは予想できなかったためなのです。この曲をシングルにする予定はなかったのです。しかし次々ヒットをだし、アルバムからできるだけ多くのシングルを切りたいと考えたとき、後になってこの曲はいいので、B面で一度使っていたものの改めてシングルカットしたわけです。 アルバム自体はアメリカ盤は85年2月14日発売、日本盤は4月1日発売でした。 ホイットニーのマニアの人たちは、このことを知っているんでしょうか。この謎の答をおもちの方はぜひ教えてください。 早急にどこかに埋もれているアメリカ盤を探さないことには、気になって夜も寝れなくなります。(笑) |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |