NO.328
2003/07/21 (Mon)
Zydeco: That's What It Is
ザディコ。

夜7時過ぎから自由が丘のマルディグラで、守島さんのザディコを聴くイヴェントがあり、のぞきに行く。僕はザディコについては、ほとんど知らないのだが、初めて日本人バンド(キキ・ヨシタケ&ザディコ・バンド)のザディコ・ライヴを聴いた。このタイプも、CDよりライヴのほうが、絶対にもりあがる音楽だ。

今週火曜、水曜にライヴがあるクリス・アルドワンのCDも次々と紹介され、ちょっと予習できた。http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030624.html

「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」(テンプスのヒット)とか「パッス・ザ・ダッチー」(ミュージカル・ユースのヒット)などをいわゆるザディコ風にアレンジしてやってるんですね。レゲエという音楽スタイルが、なんでもかんでも、即座にその独自のスタイルにしてしまうのと同じ。このザディコを言葉で表すのは難しい。しいていえば、アコーディオンが特徴的な、ニューオーリーンズのケイジャンミュージックから派生した非常にのりのいい音楽、といったところか。

僕がザディコについて知ったのは、ジョー・サンプルのライヴでのこと。http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/sample19990608.html
ただ、クリフトン・シェニエールというアーティストの名前は聞いたことがあり、たぶん、レコードも聞いたことがあったように思う。しかし、それがザディコというタイプの音楽というのはよくわからなかった。ちなみに、このジョー・サンプルのレヴューでは僕は「ザディゴ」と書いてますが、たぶん、そのとき、そう聞こえたんでしょう。「ザディコ」が正しいです。

そうそう、Zydecoの発音ですが、ズィディコとか、ザイディコとかの説もあるらしいのですが、僕はザディコでいいと思う。ニューオーリーンズにはめっぽう強い守島さんhttp://www.alles.or.jp/~morishim/によれば、フランス語のLes Haricotから来ている、と。これだと、フランス語のリエゾンで、「レザリコ」になって、ザディコになまっていくというのはとても自然です。

このイヴェントにも来ていたデイリー・ヨミウリのライター、レス・コールス氏のクリス・アルドワン紹介記事(2003年7月17日付けデイリー・ヨミウリhttp://www.yomiuri.co.jp/newse/20030717woa7.htm)によると、ザディコは、les haricots ne sont pas sales から来ているそうです。このフランス語の意味は、豆(ビーンズ)は塩辛くない。これが転じて、厳しいとき、そのときは辛いといったことを意味するそうです。

さて、せっかく自由が丘まで来たのだから、帰りに珈琲屋アンセーニュダングル(2002年12月15日付け日記http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/soul-diary-200212.html)によることにした。一人でカウンターに座ると、マスターがいきなり、「JB来ますねえ」とJB来日のチラシを出して、話しかけてきた。そして、しばしJBとソウル話に花が咲いた。

マスターがこの店のこと何か書かれましたか、と尋ねるので、自分のホームページの日記に書きました、というと、彼自身はインターネットはやらないそうだが、いろいろ人から聞いたりする、とのことでした。というわけで、ホームページのアドレスなどをお教えしてきました。確かに、アンセーニュダングルで検索すると、僕の日記もでてくるんですね。びっくりです。


Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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