NO.286 |
2003/06/12 (Thu) |
Crash Between Maurice White And Al McKay |
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マーヴィン・ゲイ漬けに続いてはアル・マッケイ漬けです。昨年(2002年)来日して「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」でライヴを見せたアル・マッケイ・オールスターズのライヴ盤が7月23日にビデオアーツ社からでます。で、そのライナーを書きます。 アル・マッケイはこれまでにも何度か来日して、その強力無比なステージを見せてきていますが、これはその初ライヴ盤。それにしても、彼のグループがアースよりもアースらしいっていうのは、どういうことなんでしょう。(笑) アル・マッケイはご存知アース・ウィンド&ファイアーの名物ギタリストです。72年9月から80年10月発表のアルバム 『フェイセス』 まで約10年間グループに在籍していました。その間に刻んだギターの回数は無数です。(って当たり前ですね) きしくも、アルの脱退とアース・ウィンド&ファイアーの人気の衰退が同時に起こりました。アルがやめたから人気がなくなったのか、それとも、グループのサウンドが時代の流れと微妙にあわなくなってきたのか。もちろん、様々な要素がからみあって、ヒットが出にくくなったわけですが。81年の「レッツ・グルーヴ」が彼らにとって最後の大ヒットになります。 なぜアルは、グループを辞めたのか。彼は言います。「最大の理由は、僕がモーリス・ホワイトとぶつかったからだね。彼も個性の強いキャラクターで、僕も同じだった。それぞれの意見が対立し、まともにぶつかりあった。(80年代に入ってからの)バンド内にはいつもテンション(緊張)があった。ぴりぴりした雰囲気でね」 バンドというのは、常に個性がぶつかりあう場所です。だから、逆に何十年もひとつのグループがまとまっているというほうが、きわめて珍しいのです。もちろん、それはそれで多いにリスペクトするものですが。アルがもし、モーリスの言うことにだまってうなづいていれば、ただの「イエスマン」だったら、少しは歴史が変わったかもしれません。(笑) もちろん、そんな必要はないのですが。ミュージシャンやアーティストは、どんどん自己主張していいと思います。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |