NO.262
2003/05/21 (Wed)
Songs played tonight were hits before she was born
誕生前。

仕事が11時過ぎに終わり、夜ご飯をまだ食べていなかったので、一人でどうしようかと思案したわけですね。途中でラーメンでも食べようか、と考えたのですが、恵比寿のソウルバー、ブラウンシュガーのDJ恵子ちゃんに「そこって食べるものあったっけ」とメール。「ご飯、スパゲッティー、ピザなどいろいろあります」との返事。で、軽くブラウンにて食べることにしたわけです。

雨のキラー通りをひた走り、到着。トランクに載っていた荷物から、CDを3枚だけ抜いたのですが、それは、ジェームス・ブラウンのインストの曲を集めたCD 『ソウル・プライド(インストゥルメンタル60〜69)』 とアレキサンダー・オニールの 『ラヴ・メイクス・ノー・センス』 とサム・ディーズの 『シークレット・アドミラー』 。前2枚が93年、3枚目が90年にそれぞれ日本発売されています。とはいうものの、いわゆる新譜扱いの作品はアレキサンダーだけ。この3枚を抜いた理由は特になし。ただそれぞれに聞きたい曲があったというだけです。

中にはいると、お店には2人組と1人しかいませんでした。マスターが言います。「夕方から雨だったでしょう。こういう日はだめですねえ」 そこでいつものDJブースの前に座り、さっそく食べ物を注文。「え〜と、じゃこ飯と〜〜」 「あ、すいません、今日、それないんです」 「おっと、じゃあ、チキンライスと、ジンのジャエール割りで・・・」

そのときはクール&ギャングの 『グッドタイムス』 のアルバムやら、キャメオやら、比較的ファンキー系でまとめていました。そこで、しばらく様子をみつつ、そっとジェームス・ブラウンのインストから「チキン」をリクエスト。最近では、あのニューオーリーンズのピアニスト、Sayaもカヴァーしているファンキーな一曲。

しばらくしてから、少し流れが変わり、今度はアレキサンダー・オニールのアルバムからサッチモでおなじみの大ヒット「ホワット・ア・ワンダーフル・ワールド」とマーヴィン&タミーで有名な「ユア・プレシャス・ラヴ」をリクエスト。アレキサンダーのサッチモのカヴァー曲は、いわゆるボーナストラック。やたらなごむ。マスター「これは、そっくりですねえ」 「ホワット・ア・ワンダフル・・・」がかかっている時に、友人M氏から電話。武蔵小山のソウルバーに行きたいので正確な場所を教えて、という。しかし、電話が途切れ途切れでなかなか話がつながらない。

そこで、今ちょうど恵比寿にいるから、こちらにいかが、と誘う。約30分後M氏登場。DJ恵子ちゃん、マスター白川さんを紹介。そのころ、別のお客さんがきていくつかリクエストが入っていた。それらをさばいた後あたりから、DJ恵子本領発揮し始めます。(笑) スイート・ソウル系が多くなり始め、ブレンダ&タブュレーションズ、モーメンツ、エイス・デイ、アナコスティアなど続々、とろとろ。

アナコスティアときたところで、M氏たまらず、「次に5−10−15−20・・・を聞きたいなあ」と言うと、DJ恵子、「次かけようと思ってました」。「じゃあ、そのあとはモーメンツの『ラヴ・オン・ア・トゥ・ウエイ・ストリート』でしょう」と僕。

さらにエイス・デイときたところで、M氏我慢できず「次、スミス・コネクションある?」といよいよ椅子から立ち上がりだします。さらに、DJ恵子、ファンタスティック・フォーの『ナイト・ピープル』からB面4曲目をかけると、「このアルバムはなんと言っても、この曲だよ!」 

「しかし、あなたいくつ?」とM氏。「27です。76年2月生まれ」 「おかしいよ。なんでホットワックス、インヴィクタスがこんなにかかるわけよ」とあきれるやら、びっくりするやら。そう実際、この時間帯かかっていた曲はみな彼女が生まれる前のヒット曲ばかりです。以前恵子ちゃんの話はちらっとM氏にしたのだが、「それにしても、すごいねえ」。

う〜む強力です。恵比寿ブラウンシュガー、DJ恵子ちゃん。恐るべし。彼女の出番は毎週火曜から木曜。

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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