NO.244 |
2003/05/04 (Sun) |
Breeze on Saturday Afternoon |
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土曜の午後。駒沢のカフェN。久々にマスターがいました。彼はかなり年季がはいったキース・ムーンのTシャツを着ています。外にあるテントの席では、犬連れの人たちが思い思いのゆったりした午後を過ごしています。気持ちのいい風が頬にあたってきます。 マスターは、絵が好きで、ここの壁や天井の絵はすべて彼が描いたもの。ちょっとばかり60年代風の面影があり、手作りだが落ちつきます。ここにはなかなか来れませんが、僕の家の近くにあったら、毎日でも行ってしまいたい店ですね。 音楽はラウンジ系をアナログのアルバムでかけます。以前ここで、サミー・デイヴィスの「シャフトのテーマ」を聴いて気に入ったのですが、今日もそれをリクエストしてしまいました。 その後にかかったのが、ルーベン・ウィルソンのアルバム。耳慣れた曲がかかったなと思ったらシャイ・ライツのヒット曲「ストーンド・アウト・オブ・マイ・マインド」のカヴァー。ルーベンは、シカゴのカデット・レーベルのピアニストです。76年頃の作品でした。 こういうのっておもしろいものですねえ。当時はきっと聴いても、ばかにして、一度聴いて終わりだったんでしょうけど、いまどきだと、こういうB級ものでも、カフェではちょうどいいんですね。あるいはTPOかな。 隣のお客さんが犬を2匹連れていました。一匹は2歳でもう一匹は7歳。お店でコーヒーについてくる小さなチョコレートクッキーを犬たちにあげていました。それを見ていると、「ほんとはあげちゃいけないんですけどね」と彼女は笑いながら言いました。2歳の子がやってきたときは、7歳のほうが嫉妬して、若干神経性胃炎になったそうです。 注文したタルトがやってくると、いかにも手作りというそれが来たので、思わずお店の子に尋ねました。「これ、手作り?」 そしたら、その子「いえ、ケーキ屋さんの手作り」と言って苦笑しました。正直に言うか・・・。(笑) CDプレイヤーもあるんだっけ、とマスターに尋ねると、「あるんですけど、今、壊れてるんです」。確か、前来たときも、同じようなことを言われたことを思い出しました。そのとき、また、開き放たれていた窓から初夏のそよ風が静かに室内に吹き込んできました。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |