NO.227 |
2003/04/17 (Thu) |
Looking for "Jan", All The Way |
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渋谷の小さなライヴハウスでで某ミュージシャンの仲間が一堂に会した集いがあり行ってみました。いやあ、一言で言って楽器ができるっていいな、歌が上手に歌えるっていいな、ってことに尽きますね。軽いパーティーっていう感じで次から次へといろいろな人がでてきて。 中でも印象に残ったのが、今出宏さんがバンドを従えてやった「ホワッツ・ゴーイング・オン」。彼はハーモニカも吹くんですが、「こういうご時世でもあるんで、今日は『ホワッツ・ゴーイング・オン』でもやろうと思います。みなさんも、我と思わん方は、ぜひ。みなさんも、トゥゲザ〜で・・・」といいながら、かなりいい感じで歌ってくれました。途中のハーモニカがいいですね。この曲にハーモニカをいれるというアイデアは、すばらしい。ちょっとスティーヴィー風というか、トゥーツ・シールマンス風というか。後半どんどんのりがよくなっていって。 Adya(アディア)さんは、ボニー・レイットの「アイ・キャント・メイク・ユー・ラヴ・ミー」を、新人の朝比奈亜希さんは、スティーヴィーの「アイ・ウィッシュ」を、そして、リリコさんはホイットニーの「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」を熱唱。一青窈(ひととよう)さんも登場して「もらい泣き」を篠原ともえさんなんかも含めて大合唱。みながみな、好き好きにエンジョイして音楽をやっている、という感じでした。 その後、まだ果てしなく続きそうなジャムセッションに後ろ髪を引かれつつ上大崎の「ミッドナイトアワー」に移動。ここでイントゥルーダースのアルバム『エナジー・オブ・ラヴ』がかかっていました。そして、流れてきたのが「ジャン」という曲。名曲です。大好きな曲でもあります。これは元々、マーヴィン・ゲイが74年1月のライヴで歌った曲で、マーヴィンの新しい恋人ジャニス・ハンターのことを歌い、捧げたもの。 当時、マーヴィンは書類上はモータウン・レコード社長ベリー・ゴーディーの姉アンナ・ゴーディーと結婚していたのですが、もうすでに心はジャニスのほうに行っていました。ゴーディー社長は、この曲に激怒し、モータウンはシングル発売はおろか、アルバムの中の一曲としてもリリースすることを許さなかった、といういわくつきの作品なのです。そこで、この曲はライヴで歌われただけとなり、いわゆるスタジオレコーディングのヴァージョンは世にでていないのです。 イントゥルーダーズは、その「ジャン」をカヴァーしていたのです。これを聴いたら、当然、マーヴィンのライヴ・ヴァージョンも聴きたくなるのが、世の常、人の常、ソウルマンの常。マスターに「マーヴィンのライヴはありますか?」と尋ねると、「う〜ん、ないんですよ〜〜」との答え。う〜む、残念。まもなく閉店となったので、ソウルマンU田氏ともう一軒行ってマーヴィンの「ジャン」を聴こうということになったわけです。 行きついた先は、恵比寿の「ブラウンシュガー」。入るなり、オウナー白川さんから「どうもどうも」とお声がけをいただくのもつかのま、ドリンクの注文もせずにいきなり「マーヴィンのライヴある?」。「あ〜〜ないんですよ、今日は。うちから持ってきてないんですよ〜」と残念そうなDJ恵子さん。ソウルマンU田氏「こりゃあ、マーヴィンの『ジャン』を求めて3000里ですかあ」と一言。 マーヴィンはなかったんですが、恵子さんのDJ、すごい選曲です。オスカー・トニー、サム&デイヴ、オーティス、サム・クック、アーサー・コンレー、ボビー・ウーマック、テンプリーズ、フリームーヴメント、キャンディ・ステイトン・・・(順不同)。聞きしに勝るDJぶりですねえ。ソウルマンU田氏、おもわずこぼしました。「おやじ殺しの選曲だなあ」 こちらも、車に載せていたCDを持ってきてしまいましたよ。トータス、マーヴ・ジョンソン、ガーネット・ミムズ、ファイヴ・キーズなんかをかけてもらっちゃいました。そして、最後に、サヤの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を流してもらいました。なんだかえらく音楽的に濃い1日でした。濃縮還元ミュージカルライフでした。はい、すばらしい音楽を提供してくれたミュージシャン、シンガー、DJのみなさんに感謝です。サンキュー! ゴッドブレスユ〜〜!! |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |