NO.131
2003/01/22 (Wed)
Blues Brothers @ Bluenote
南部。

黒いスーツに白いシャツ。黒くて超細いネクタイに、黒い帽子。リード・シンガー、ロブ・パパロッツィーが登場するや、瞬時にブルーノートはブルース・ブラザース色に変色します。

「映画 『ブルース・ブラザース』 の冒頭でかかった曲だよ」と言って歌いはじめたのが、「シー・コート・ザ・ケイティ」。バックに、映画のシーンでも映し出されれば、完璧ですけどね。

そのロブが、今は亡きグレイト、ジョン・ベルーシに捧げるといって歌い出したのが、ブルージーな「ショットガン・ブルーズ」です。彼は途中でポケットからハーモニカを取り出し、アンプを通さずにハーモニカを吹きながら、客席を歩きまわりました。音が小さいので、バックのバンドも、演奏を低く低くしていきます。生のハーモニカだけで、ブルーノートがシーンとしました。

しかし、その後はキャブ・キャロウエイの物まねを経て、「スイート・ホーム・シカゴ」以降は観客総立ちです。そして、エディー・フロイドが登場します。メンフィス、スタックス・レーベルから「ノック・オン・ウッド」の大ヒットを放ったソウル・シンガーです。

そして、アンコールではジョニー・テイラーのヒット「フーズ・メイキング・ラヴ」まで歌ってくれました。

スティーヴ・クロッパー、ジョン・トロペイ。みんな名うてのミュージシャンたちばかりです。やはり、リアル・ミュージシャンたちの泥臭いソウルは、最高です。スティーヴ自身が、ものすごく南部っぽい風貌ですね。そして、南部は古くからの伝統を重んじます。この夜、そんな伝統の一端が垣間見られました。

(2003年1月21日ブルーノート・セカンドステージ)
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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