2002/10/21 (Mon)
What's Going On -2-
魂(ソウル)。

昨日の「ミュージックジャム」で紹介した 『ホワッツ・ゴーイング・オン』 ですが、まだまだ話しきれませんでした。(笑)  まあ、マーヴィンだったら1時間でも2時間でもしゃべれるかもしれませんね。

昨日は、珍しくしゃべろうとおもっていることを箇条書きにしたA4の紙が、なんだかいっぱいになってました。 いつもなら、しゃべるポイントは3つか4つに絞ってるんですが。箇条書きもせいぜい5行くらい。

話きれなかったネタは、たとえばーーー

このアルバムは、モータウン史上初めてミュージシャンのクレジットが載ったアルバムだということ。

マーヴィンは現実とファンタジー(幻想)の両方を好むというエピソード。

マーヴィンのベリーゴーディーに対する強烈なライヴァル心について。

音楽的に、ここでは初めてマーヴィンが自身の声を多重録音したこと。 これは、コーラスグループのことを念頭においていたこと。

歌い方がそれまでとまったく変わったこと。 このアルバムを録音するにあたって、彼の歌い方の意識が劇的に変化したということ。

ライヴの話。

などなどですね。

まとめとしては、これは話せましたが、マーヴィンが言った言葉 ーー『僕もいつ戦争が終わるのか、知りたいんだ。 その戦争とは、僕のソウル(魂)の中の戦いだ』が、アルバムをきわめて象徴的に描いているとということです。

彼の人生を取り巻く様々な矛盾と葛藤。 常にマーヴィンは、何かと戦ってきました。 父親との確執、ベリーゴーディーとの戦い、妻アンナとのトラブル、一般大衆とのあつれき、 社会問題へ対する怒り、トップに君臨することの不安、ライヴへの恐怖、ドラッグ問題・・・。 彼の周りにはトラブルは事欠きません。そこから、彼は次に『トラブル・マン』を発表することになるわけです。

この 『ホワッツ・ゴーイング・オン』 のアルバムは、マーヴィンの魂の戦いを反映しているアルバムとも言えるわけです。

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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