マチガイナイ。
ライヴステージのバック一面に電飾があった。そこには、英文字でMACHIGAINAI。まちがいない! あのデフジャムのヒップホップ、ソウルシンガー、アイがよく口にする言葉だ。この電飾が実にいろいろな文字を出す。全文字を出すとMACHIGAINAIだが、その中でAIだけを映し出すということも可能だ。例えば、最初のうちは、もったいぶって、AIという文字(3組できる)だけを出していて、徐々に全文字を出すなんていう演出をしたら、もっとかっこいい。
さて、今回のライヴはダンサー2人、バックコーラス3人を含め、ドラム、ギター、ベース、キーボード2人、DJというフルバンド。いきなり、最近のヒット「EO(イオー)」からスタート。ダンスも、歌も一曲目から全開だ。一階は立錐の余地もないほど超満員。二階も立ち見がでている。観客は20代前半の女性が圧倒的。8-2で女性という感じか。
途中たくさんのゲストプレイヤーが登場し、アイとのコラボレーションを見せる。中でも、僕はチャーのギターが印象に残った。エレキとアコースティックの2曲を弾いたが、どちらもよかった。なんと言えばいいのだろうか。彼はただのギタリストではないということが、ほんの数音でわかった。僕はずっと彼をロックのギタリストだと思っていたが、この日は2曲ともにものすごくグルーヴ感を感じ、これはかなりのサプライズだった。それにしてもこれだけのゲストを迎え入れられるアイはたいしたものだ。盛りだくさんのライヴだ。
歌も、ダンスもマチガイナイ。全体的にコンパクトにまとまって、密度が濃くなってきているように思う。アンコールを終え、客電がついても観客の興奮が収まらず、しばらくして、アイが出てきて、キーボードで少し弾き語りをした。「最終宣告」だ。その姿はちょっとアリシア・キーズはいってたぜ。途中からバンドメンバーも参加し、アイは歌に専念したが、あの形はもっとこれからやればいいのではないだろうか。
なんと、10月5日、同じくAXで追加公演が決まったという。アイ人気、マチガイナイ。
(2004年9月9日木曜、AI(アイ)ライヴ=渋谷AX(アックス))
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