もや。
あいにくの小雨の中、マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル。一枚はおらないと、寒いほど。富士急ハイランドの中でやるライヴは僕は初めて。これは晴れていたら、最高のイヴェントだろうな。
ちょうど入ったら、リー・リトナーのライヴが始まった。椅子に座ると、濡れるので、後ろのミキサーの前あたりでずっと傘をさしながら立ってみていた。まず音のよさにびっくり。ミュージシャンも良いのだろうが、音響もいいのだろう。スポンサーがついていると、ライヴの予算もたっぷりあるのかな。
リー・リトナーは、メンバーもあいかわらずすごい。アーニー・ワッツのサックス、パトリース・ラッシェンのキーボード、アレックス・アクーニャのドラムにエイブラハム・ラボリエルのベース。最初の一音だけで、本物感が伝わってくる。「キャプテン・フィンガー」などなつかしの作品もやって受ける。
そして、ほぼ6時。だいぶ暗くなってから本日のトリ、クルセイダーズの登場だ。メンバー的には昨年の10月のブルーノートでのライヴと近い線で、選曲などもそれに準じる。
だが、ケンドリックス・スコット(ドラムス)、ジョー・サンプル(キーボード)、ウィルトン・フェルダー(サックス)、ニック・サンプル(ジョーの息子=ベース=予定のフレディー・ワシントンから変更)、そして、ギターに我らがレイ・パーカーらがくりだすリズムは、リトナーのものと違って、相当「黒かった」。いつも不思議に思う。この「黒さ」とは何か、と。「黒さ」のエッセンスはどこにあるのか。まあ、体ではわかっていても、なかなかうまく説明ができない。
ベースは今回初登場というか、ジョー・サンプルの息子、ニックがでてきた。確か前回だか父親と一緒に来ていたが、自分でもバンドをやっていた人物である。なかなかのベースを聴かせた。予定ではフレディー・ワシントンと発表されていたので、急遽変更になったのだろう。
そして、最後はレイ・パーカーが登場して、「ゴーストバスターズ」のところを「クルセイダーズ」に変えた替え歌で幕。
ライヴ半分を過ぎたあたり、ちょうど、「ショットガン・ハウス・ブルース」あたりから、低かった雲からもやがステージの上にゆっくりと降りてきた。通常の人工的なスモークマシンではなく、自然のもやがステージを、そして、会場全体を包み込むようになり、これはどのような演出家もできない見事な演出になった。もやの中のクルセイダーズ。この絵は、かなり幻想的だった。おそらくテレビ映像にももやっているところが映っていると思う。
Setlist
Crusaders
show started 18.00
1. Free As The Wind (From “Free As The Wind”)
2. Sprial (From “Those Southern Nights”)
3. The Territory Of Groove (From “Rural Renewal”)
4. It Happens Everyday (From “Free as the Wind”)
5. I Feel The Love (Stix Hooper Composition)(From “Chain Reaction)
6. Way Back Home (From “Scratch”)
7. Shotgun House Groove (From “Rural Renewal”)
8. Put It Where You Want It (From “Crusaders 1”)
9. Carnival Of The Night (From “Street Life”)
Enc. Ghostbusters (Crusaders) / Ray Parker Jr.
show ended 19.02
(2004年8月28日土曜、富士急ハイランド・コニファー・フォーレスト=リー・リトナー・オールスターズ・ライヴ、クルセイダーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ritenour, Lee All Stars
ENT>MUSIC>LIVE>Crusaders
Thanks to Gパパさん。最後、「カーニヴァル」です!