底力。
調べてみたら、このチューチョ・ヴァルデスは2000年4月17日と2001年7月23日に見ていた。以来およそ3年ぶりということになる。まだこの「ソウル・サーチン・ダイアリー」がなかったので、その時の模様は書いていない。やはり書いておかないと思い出せないなあ。ライヴは見たら書く。これを肝に銘じましょう。たしかおぼろげに激しいピアニストというのを覚えていたのだが・・・。激しいピアニストは他にもいるので。(笑)
はっきり言ってキューバ出身というだけで、心情的にはプラス5点くらいいく。チューチョは、ダイナミックなピアニスト。がんがん行くタイプだ。背も高ければ、体全体もでかい。指もかなり太そうだ。そして、これにドラムス、ギター、ベース、サックス、トランペット、コンガがはいる。フルバンドの編成だ。そして、最後の2曲だけチューチョの妹カチータのヴォーカルが加わる。彼女が歌った「ベサメ・ムーチョ」は、いかにも日本人受けする。
特にこのコンガ奏者のジョラルディーは、かなりのドライヴ感があって見事だった。コンガだけでなく、自分の頬を叩いて、パーカッシヴな音を作るシーンがあったが、それがなかなかコミカルでインパクトが強い。
熱帯夜にキューバの疾走感と湿度が高いグルーヴ感のあるサウンドは、ぴったしだ。今回、チューチョは彼のグループ、イラケレと一緒のステージに上ったことで、少しばかり遠慮がちだったのかもしれない。もうちょっとソロがあってもよかったかな。
ジャンルをしいて言えば、アフロ・キューバン・ジャズ。しかしこうした音楽力を持ったミュージシャンたちを次々と輩出するキューバという国は、本当に底力がある。
ブルーノートのウェッブ。
http://www.bluenote.co.jp/art/20040812.html
(2004年8月16日月曜セカンド、東京ブルーノート=チューチョ・ヴァルデス、イラケレ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Valdes, Chucho / Irakere