チキン。
前回1月以来約3ヶ月ぶりの来日。ピアニスト、サヤのライヴ。今回は、渋谷のジェイジー・ブラット(JZ Brat)と銀座のジャズクラブだけになったが、7月14日発売の新作からの作品も披露した。新作のタイトルは、おそらく『ブルーム』になるでしょう、とのこと。新作にはシスコをベースに活躍するシャーセットというシンガーのヴォーカル曲もはいる、という。
前回来日時にも演奏していたチャイコフスキーの「花のワルツ」、さらにビートルズの「カム・トゥゲザー」、そして、オリジナル曲「ブルーム」と「ハイヤー」(オリジナルはともに新曲)の計4曲が新作アルバムに収録される。後者「ハイヤー」は、まさにできたてほやほやだとサヤ本人がステージで話していた。
今回のライヴは、ドラムは前回同様の藤井伸昭さん、そして、ベースにサヤとの共演は初となる日野賢二さん。日野さんがエレキベース専門のため、全曲エレキベースという初の試みになった。彼のベースはデフジャムのアイ(AI)や、その他のセッションなどで何度も見ているが、実にグルーヴがありファンク感覚にあふれる。今回も非常にのりがよくてよかった。このコンビはけっこういいと思う。
このジェイジーではファースト・セットとセカンド・セットはまったく同じ曲をやらなければならない、という。全8曲の中で僕が好きなのは、「モー・ベター・ブルーズ」と毎度おなじみのサヤの後テーマともなっている感のあるジェームス・ブラウンの「チキン」。
「モー・ベター・ブルーズ」は、ソウルだなあ。ほんと、不思議。この曲にはソウルをすごく感じる。なんでだろう。日野ベースが、歌いながら演奏するので、いつもよりさらにブラック度アップ。そして、日野ベースの「チキン」は、これは強烈だ。途中のドラムス、ベースのソロパートもなかなかいい。この曲はずっとやりつづけてください。
Setlist
second set same as first set
1. 花のワルツ(チャイコフスキー)
2. Come Together (Beatles)
3. Bloom (Saya-new)
4. Theme From Mahogany (Diana Ross)
5. Mo Better Blues (Soundtrack)
6. High (Saya – new)
7. Chicken (James Brown)
Enc. Into The Sky (Saya)
(2004年4月8日木曜=渋谷ジェイジー・ブラット[JZ Brat]=サヤ・ライヴ)
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