命日。
ちょっとタイミングを逸して申し訳ないのですが、去る1月13日は、かのダニー・ハザウエイの命日でした。79年1月13日からちょうど今年は25周年になります。正直、どうもオーティス、サムクックの命日は、近いせいかよく覚えていて、何日か前からカウントダウン状態にはなるのですが、ダニーの命日はそらで覚えていても、当日忘れてました。すいません。ごめんなさい、です。
以前書きましたが、ずっとペンディングになっているダニー・ハザウエイ・アンソロジー。今年こそは発売されて欲しいですね。ここには、ダニーの未発表曲なども収録されるのですが、その中でももっとも注目されるのは、ダニーのライヴ・ヴァージョンによるスティーヴィー・ワンダーの「スーパーウーマン」でしょう。一体、いつどこで録音されたものか詳細はまだわからないのですが、70年代初期から中期にかけてのものだと思われます。
また、この2枚組CDには、「リトル・ゲットー・ボーイ」のオリジナル・ヴァージョンが収録されるということです。同曲は、彼の『ライヴ・アルバム』で歌われる曲ですが、スタジオ・ヴァージョンはないんですね。もともとこのアルバムは2002年10月頃にいちどリリースされる予定だったんですけどね。諸事情で発売が遅れています。
ダニーは、最後のアルバムでスティーヴィーの「ユー・アー・マイ・ヘヴン」を歌っていますよね。スティーヴィーとダニーという観点からみても興味深い。さらに、彼の未発表曲というだけでも、おもしろい。はやいところ、リリースにこぎつけて欲しいですね。25周年ですし。
娘のレイラが自らのウェブで1月14日に、今年の誓いとともに、25周年の命日についてこんなことを少し書いています。
http://www.lalahhathaway.com/cgi-bin/viewmessage.cgi?r=15647&l=level2
(以下は一部抜粋です。全文は上記ウエブをごらんください)
「I guess I am a little melancholy today. January 13 marks the 25th anniversary of my fathers untimely death. Amazing how time flies. As a child I wondered if I would remember every year, on the day. I think I probably will. It is etched into my memory. I can only speak for myself, but I want to thank you for your love and support. I think Daddy would be tickled pink to know that people all over the world remember him so lovingly. That I hear his name, or his music almost everyday. That he will never be out of our hearts, minds, and consciousness.
This record……..will be the death of me. It’s comin’ along…..it’s on it’s way…….trust me.
I love you guys.
be inspired, and encouraged
lalah 」
ちなみに、ここに書かれている「ディス・レコード」とは、ダニー・ハザウエイのレコードです。アンソロジーを指すものと思われます。つまり「このレコードは私が死んだ時の(葬式でかける)レコードになるでしょう。発売されます。もうでます。信じて。みんな、愛してます。インスパイアーされて、そして、勇気づけられてください」ということです。
軽く訳しておきましょうか。「今日はちょっとメランコリーな感じみたい。1月13日は、父の予期せぬ死からちょうど25周年になります。時が流れるのはなんと早いことでしょう。子供の頃、私は命日を毎年覚えていられるか自信がありませんでした。でも、今はずっと忘れずにいられると思います。父は私の思い出の中に少しずつ刻み込まれているのです。自分のことしかいえませんが、みなさんの愛とサポートに心から感謝を。父は世界中の人が父のことを愛を持って覚えていてくれて、ものすごく喜んでいると思います。彼の名前や音楽は毎日聴かれ、そして父は私たちの心や気持ちや意識の中から決していなくなったりしないわけですから。このレコードは私が死んだ時の(葬式でかける)レコードになるでしょう。発売されます。もうでます。信じて。みんな、愛してます。インスパイアーされて、そして、勇気づけられてください –レイラ」
早いところ、聴きたいアルバムの1枚に間違いありません。